Masquerade Overture/Pendragon

¥1,715
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96年発表の今でも現役、イギリスのプログレバンド「ペンドラゴン」のスタジオ盤(スタジオ録音としては確か5作目)
今やほとんど生き残っていないプログレ・ジャンルのうち特にシンフォニックなサウンドの継承者とも言えるバンドでしょう。
いわゆる「ポンプ・ロック」と称されていたムーブメントの中から生まれたマリリオン系のバンドとして一括りされていましたが、ペンドラゴンはよりシンフォニックな部分を洗練させ更に突き進めて来たバンドです。
プログレバンドにありがちな頭でっかちな実験や冒険には走らず、あくまでも叙情性を追求したバンド。
冒頭で紹介した収録曲「Paintbox」でもそれは十分に表現されている事がおわかりになるかと思います。全編正にこれです。変にひねらないわかりやすいメロディライン、のびのびしたギターサウンド、全体を包むキーボード群。
こういった耳触りを求める方にはもってこい。
叙情性がありながらもキャッチーな旋律。歌メロもギターもひたすらそこに集中しているためリスナー側との間にはしっかり予定調和が生まれます。この予定調和を楽しむか否かがこのバンドを聴くか聴かないかの分かれ目でしょうね。
この2013Versionは3曲のボーナストラックが入っていてこれらがまたなかなかクオリティが高い曲です。
中心人物は作詞・作曲・ギター・ボーカルのニック・バレットと広がりあるサウンドを聴かせるキーボードのクライヴ・ノーランの二人。
このバンドの弱みはリズムセクションが弱いところですね。特にこの頃のドラマーは曲に追随して行くだけなので個人的にはもう少し前に出るべきかなと物足りない感じがあります・・・
ニック・バレットはストラトキャスターで伸びやかな旋律を奏でるため、どうしてもピンク・フロイドのディヴィッド・ギルモアと比較されてしまいますが(聴いていて、ん?コレは~と思う瞬間ありますねえ)、系統的にはキャメルのアンディ・ラティマーを思い起こさせます。曲調ももしかしたらキャメルを更にメロディライン重視で下世話にした感じ。←もちろん悪い意味ではなく!
こてこてのシンフォニック系に浸りたい時は最適なアルバムです。裏切りません。