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今年最初の記事にこのアルバムの事を書くのもなんで今更って感じなのですが、プログレというジャンルにとっても大きな存在であると共にクリムゾンというバンドにとっても聳え立つ巨大な存在であるこのアルバムは自分にとっても一つの「基準」のような作品でした。
「このバンド、クリムゾンっぽいよね」なんて言い方も良くされますが、その場合当てはまるのは後期のメタル・クリムゾン時代のサウンドを指す事が多く、この極初期のクリムゾンはエピゴーネンを産み出すことさえ難しいほど屹立した個性を持ったいたという事でしょうか。
ロバート・フリップがその後のクリムゾンをコントロールしたMrクリムゾンである事は間違いないですが、このアルバムの時点ではまだ違います。(作詞のシンフィールドを除く)4人のミュージシャンの力は拮抗してました。というより作曲面で考えればイアン・マクドナルドこそが正にサウンドの中心にいたと言えます。
イアンの作曲能力と演奏能力は正に驚異的で、この後しばらくシーンから姿を消してしまっていた事が本当に悔やまれます。当時の発掘ライブ音源を聴いても彼の演奏能力の高さを伺い知る事ができる。
クリムゾンの歴史はこのアルバムを超えるものを作ろうというあがきの歴史のようにも見えます。その中で水準の高い作品も生まれて行った。
2枚目の「ポセイドンのめざめ」は全く同じアルバム構成ととり曲を似たタイプを揃えようとしたが失敗している。あまりに1stの影に引きずられ過ぎて腰が引けている印象しかありません。わざとらしい。
3rdの「リザード」では方法論を変え、ジャズ系ミュージシャンの力を借りなかなか個性的なアルバムになっている。個人的には好きな作品です。
メンバーを一新した続く4th「アイランド」では幽玄美を感じる。しかしメンバーの本来の感性のあまりな違いからこれもあっという間に解消・・・・
そしてメタル・クリムゾンの始まり。「太陽と戦慄」「暗黒の世界」・・・・でラストに「レッド」
最終アルバムの「レッド」ではまたもやこのアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲することになります。敢えてそうしたのか本当のところは分からない。イアン・マクドナルドの復帰が決定していた矢先、フリップはバンドを解散してしまいます。
「クリムゾン・キングの宮殿」、収録曲の完成度は高い。捨て曲なし。
Epitaph
あまりに有名なエピタフ。鳴り響くメロトロンは捨てがたい。
I Talk to the wind
イアン・マクドナルドのフルート、クラリネット、バック・コーラズ、グレッグ・レイクの少年のようなVo、マイケル・ジャイルズのチューニング低めで割と手数の多い、それでいてジャジーなセンスを感じさせるドラミング、ロバート・フリップのトーンを絞った弾き過ぎないギターが一体となって何とも言えない雰囲気を醸し出しています。良い曲だな~と思う。
さて、こちらの「I Talk to the wind」はクリムゾンの前身バンド、ジャイルズ、ジャイルズ&フリップ時代に録音されたジュディ・ダイブルがVoを担当するヴァージョンをご紹介。ジュディの他には、フリップがギター、イアン・マクドナルドがアコギ、フルート、クラリネット、バックVo、ピーター・ジャイルズがベース、マイケル・ジャイルズがドラムという布陣です。
しかしこんな映像も残っているとは・・・
1974年フランスのTV局での収録、ロバート・フリップ、ビル・ブラッフォード、ジョン・ウェットン、デイヴィッド・クロスの4人で 「Larks tongues in aspic pt II」, 「The Night Watch」, 「Lament」, 「Starless」を演奏している30分程度の映像です。お宝だねこりゃ。
スターレスは1stへのオマージュでしょうね。但し、当時の雰囲気を追い求めつつもその水準には及ばない。恐らく1stでは無意識にやっていた事を意識的に行おうした事で発生する歪みを感じる。これはこれで名曲だと思うのだが。やはり個人的には及ばないと思う。こう考えるとますます1stの完成度は驚異的なものだと感じてしまう。
RED
でもREDは好きだよ~
Red: 30th Anniversary Edition/King Crimson

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