珍しく公開初日に観ました。映画館は結構空いてる状態でした。この手の映画にはみなさん少々食傷気味なのかも。舞台挨拶でも無い限り初日の映画館に長蛇の列ってのは珍しくなってしまったのかな。
この映画、う~ん。評価は二分するでしょうね。起承転結のある物語を望む人にはとてつもない脱力感を、侵略にこれまで以上のリアリズムを求める人にはたくさんとは言わない迄もあるレベルまでの充足感を与えてくれるとでも言えば良いのか。
とにかく長低予算映画とのこと。低予算の割にはCGはそれなりに出来ていると思います。造形には新規性は無くありきたりだったりするのですが筋運びは良くも悪くもこれまでには無いパターンでしょう。
それにしても上の予告編がもう物語全てを語っています。これさえ観ればもう映画の内容もそのとおり。これ以上もこれ以下もありません。
開始当初のあまり意味のないドラマシーンがなければもう少し緊張感も出たかもしれません。当該シーンは冗長ではあってもキャラクターを際立たせるような役目は果たしていません。従って観客は主人公クラスの登場人物にほぼ感情移入の無いまま話が進んでいく事になります。
但し、本当にドキュメントぽいものを目指していたならキャラクターの弱さ(個性の無さ)や行動に一貫性がない事などはなるほどと頷けます。考えてみれば日常生活だって起承転結がある事ばかりではないし、何か事件が起きたとしてもそれに対して予定調和的と言われる行動さえとれるかどうか、怪しいものです。
映画の主人公たちも決してスーパーマンや意志の強い人間たちではないので、そう考えればこの展開も頷けます。
観客は映画にそんなものは求めていない、と言われてしまえばそれまでなのですが方法論としてはありなのかもしれません。
ただ、続編製作は止めて欲しいところ。
これらは少しだけクローバーフィールドで使われていた手法の焼き直しのような印象もあります。
そういえばこれから先、同じような映画がいくつか公開されますよね・・・「スーパー8」とか「世界侵略:ロサンジェルス決戦」(後者は是非観たいのですが、両作品ともに前評判はあまり良くないような噂を聞いてます・・・)