恐らくケルトものバンドで現役続行中でしかもコンスタントに来日して日本でもそれなりに人気&知名度のあるバンドと言うとやはり「Lunasa」(ルナサ)でしょうか。
上の映像(音楽)は2001年の3rdアルバム「the merry sisters of fate」に収録されている彼らを象徴していると言われる代表曲の「Morning Nightcap」です。
このバンド、フルート、フィドル、イーリアン・パイプスとここまでは普通なのですがこれにベースとギターが加わるところが通常のトラディショナル・バンドと異なる部分でしょう。また、この2人の存在がLunasaの魅力のかなり大きな部分を担っていることは間違いありません。
ベースはこの業界では有名なトレヴァー・ハッチンソン。ウォータ・ボーイズの正式メンバーであり、解散後もシャロン・シャノンとの一連の作品やステージに参加していた強者ミュージシャンです。ベースは指弾きだけでなく弓を使ったコントラバス・プレイも効果的。
しかし何と言ってもギターのドナ・ヘナシー(現在は脱退して後任はポール・ミーハン)の存在が大きいです。
このバンドを好きな人が語る時必ず出てくる賛辞「他のバンドには無い疾走感がある」は、やはりギタリストのドナ・ヘナシーのプレイによる部分が大きいと思われます。・・・しかしだ。このドナのギタースタイルは果たしてケルト音楽のリズムなのだろうかと思ってしまう?なぜならあまりに横揺れしすぎだから。いわゆる刻みこむリズムに現代的なグルーヴがあり過ぎる。ケルト音楽の場合、割とスクエアにひっぱる感じが多いのではないかと思う。
なんだか、カッコ良いグルーヴがあり過ぎる事を指摘するのもおかしな話ですが、このミスマッチ感こそがサウンドに新鮮味を与えている事は間違いないでしょう。だから新しく聞こえるのだと思うし、そこに魅力も出てくる。伝統的というより現代的な解釈のリズムを持ちこんだ新しい世代のバンドです。
アルバムとしてはやはりドナ・ヘナシー在籍時代の下記がベストなのではないかと感じます。
The Merry Sisters of Fate/Lunasa

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ちなみに下のライブ映像はギターがポール・ミーハンに代わってからの同名曲のものですが、明らかにドナとのグルーヴ感の差は感じます。バンドの全体的なリズムもどことなく大人しくなっていると思います。まあ、このどちらが良いかは好みになってしまいますが。