ワンピースフィルム ストロングワールド | 音楽見聞録

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ワンピースフィルム ストロングワールド [Blu-ray]/田中真弓,中井和哉,岡村明美

¥5,040
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 ワンピース。昨年異様なまでの盛り上がりを見せたワンピース映画版の「STRONG WORLD」のDVDが発売になりました。今に至るまでホント異様な盛り上がりです。グッズやフィギュアの発売数が尋常じゃない。どうなってしまったのか??

 どう考えてもきっかけは映画公開時にプレミアとして作った「コミック第0巻」でしょうね。日本人は限定ものに弱い!!弱すぎる!!

 DVD化に際して作者自ら要望した追加シーンがあるという事で期待してましたが、今のところ確認できたのはエンディング後の島の風景のみ。これはどうなんでしょうか・・・他にもあるのかな?

 さて、ここからは個人的な感想になります。映画自体の出来ですが、制作に全面的に作者が加わった事でどの程度プラスが生じたか、ですが、皆が持ち上げるほどの効果は無かったように思えます。随所に散りばめられた細かいギャグの入れ方とセンスは言い意味でも悪い意味でも間違いなく作者のものでした。通常の制作者では恐らく入れないであろうタイミングで入ります。

 2時間という限られた枠の中で作る映画と、ある程度ペースを生み出せる連載漫画ではその作り方に大きな違いがあるのは当然だと思います。作者が特に前者についての能力に長けているとは言えないでしょう。2時間なりの見せ方や演出はまた異なる次元にあるものだと思えます。

 ワンピースもどんどん海賊団クルーの数が多くなり、これら主要人物の動きを映画の2時間枠で描き切る事は絶対に不可能です。もし、それをやったら物語は限りなく薄く散漫なものになってしまうでしょう。どこまで描きこむか、このあたりのさじ加減はかなり難しそうです。そうは言っても主要人物に触れない訳にはいかないという立場もあり、悩ましいところです。もし、今後作製するなら誰かに焦点をあてたものにしないとなかなか個々の登場人物が印象に残るような深みは出せないでしょう。

 そう言えば漫画本編の方は現在約1か月の休載中ですが、こちらも重要な登場人物が多くなりすぎて全体を追えなくなっている印象を受けます。全てを書くのは無理だろうな・・・一人のエピソードで1冊の本が書けるくらいの内容が盛り込まれている。まだまだクライマックスにも至っていない現状でこの登場人物の多さには驚きます。なんとか破綻しないで最後まで行って欲しいものです。

 せっかく面白いキャラクターを作っても描ききれずもったいない印象も受けます。
 作者は新しい登場人物を作るのが好きらしく、思いつくと登場させてしまうようです。登場させるために新たなエピソードを作る。伏線を盛り込みながら大勢の登場人物を操ることは非常に難しい試みだと思います。

 しかし、この映画、絵はキレイですね。また良く動きます。CGを含めお金もかかっているな~と思います。従ってクリアなブルーレイでの鑑賞をお薦めします。

 限定版はボーナスディスクついてましたが、内容は「?」でした。あれなら本編ディスクに収録可能です。もう少し時間をかけて製品化しても良かったのかもしれません。


 ちなみに本作を含め私が一番好きなワンピースの映画はやはり「デッドエンドの冒険」です。