Jordan:The Comeback / Prefab Sprout | 音楽見聞録

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Jordan: The Comeback/Prefab Sprout
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Jordan: The Comeback

1. Looking for Atlantis
2. Wild Horses
3. Machine Gun Ibiza
4. We Let the Stars Go
5. Carnival 2000
6. Jordan: the Comeback
7. Jesse James Symphony
8. Jesse James Bolero
9. Moon Dog
10. All the World Loves Lovers
11. All Boys Believe Anything
12. Ice Maiden
13. Paris Smith
14. Wedding March
15. One of the Broken
16. Michael
17. Mercy
18. Scarlet Nights
19. Doo-Wop in Harlem

 少しだけ落ち着きが出てきたので(・・・気のせいかも)更新です。・・・もうこうなれば続けて行きましょう!プリファブ紹介第3弾は1990年発表の5作目!

 プリファブ・スプラウト・ファンにはこのアルバムこそ彼らの最高傑作だと評価する人も多いようです。ビートルズで言うとホワイト・アルバムみたいな位置にある作品でしょうか。

 曲調は実に様々、バラエティに富んでおり、確かに各曲のクオリティは異常なまでに高い。燻し銀。全体的にも研ぎ澄まされた印象があり、メロディーメイカーの面目躍如と言ったところでしょうか。1曲1曲がとても丁寧に作られており捨て曲はありません。

 このアルバムでも独特のコード感覚と詩情あふれるメロディは健在です。健在というかここで「極めた」、という印象さえ受けます。変拍子の多用があるにもかかわらず曲の流れの中でそれがあまりにも自然に行われているため、すんなりと曲に入り込める。変拍子の多用は曲構成への挑戦等からではなく、あくまでも頭の中に浮かんだメロディもしくは歌詞が入りきる作り方をした結果なのではないだろうか?

 トーマス・ドルビーがらみはこのアルバムまでだったと思います。選び抜かれ、そしてムダを捨てたシンセ音・効果音等は作品の重要な部分を担っている。プロデューサーとして素晴らしい仕事をしていると思います。

 オープニングを除いては全体的に割とスローテンポな曲が多く、初めて聴いた人にとってはあまりに心地よく時間が過ぎてしまう事でアルバムの印象が薄くなる可能性もあるかも?
 だが、プリファブのどのアルバムもそうなんだけれど、何度か聴きかえす間にジンワリと染み込んできて、やがてやみつきになる・・・正に極上のポップ・アルバムです。

 疾走感あふれるオープニングの「Looking for Atlantis」からラストのとてつもなく美しい「 Doo-Wop in Harlem」までたっぷり19曲、プリファブ・ワールドに浸ることのできる幸せなアルバムです。

 これまた「ポップス」を追い求めている方には掛け値なしにお勧め!でございます。