- David Sanborn
- Upfront
1992年に発表されたアルト・サックス奏者ディヴィッド・サンボーンのアルバム。今だにカッコよく響き渡る名盤!
実はこの1枚前に発表されたアルバムが非常にオーソドックスなジャズを演奏していたアルバムだったため、正直欲求不満だった。まあそれはそれでサンボーンのプレイヤーとしての拘りというか、ミュージシャン・シップのようなものを感じさせてくれて良かったんだけどさ。求めているものがちょっと違ったかな。
そんな不完全燃焼の状況の中へこの1枚!この1発!である!「もう、やられました」という位にブロウしまくるサンボーンのアルト。バックの演奏も以前のアルバムに少々散見された打ち込み系のデジタル風味バッキングがなく「人力」ア~ンド「手作業」(?)、これぞまさしく入魂のR&B!ファンク!ハモンドオルガンの音も効いている。くはぁ~。・・・とボキャブラリー不足ながらもいかにこのアルバムが私の溜飲を下げたか伝わったでしょうか?
取り上げている曲もその路線で固められていて非常にウレシイ!やっぱりサンボーンはこれだよな~などと一人で熱くなり、うれしさのあまりにやけていた事を思い出す。
メンフィス・ソウルみたいな地を這うリズムの「Snakes」、もう泣きまくり、節回しまくり、ためまくり、涙、涙、の名演「Benny」。ブロウの音が似合いすぎ。スコーン!とくるスネアの音も後押し!!垂涎&極上のアドリブ・ラインのあるいかした「Hey」(ほんとカッコいいわコレ)など名曲が目白押し。
ベースのマーカス・ミラーもプロデューサーを始め良い仕事してます。良く言われる事だけど、なんでマーカスは他の人のアルバムに参加した方が出来が良くて自分のリーダー盤になると少々色褪せてしまうのだろうか?
それにしてもサンボーンのサックスの節回し(?)はあいかわらず個性的です。
聞くところによればそもそもは小児麻痺の克服の一環としてリハビリのためにサックスを手にしたらしいが、やはりその辺りの思い入れが他の人とは違うのだろうか?
もうあちこちで模倣されまくっているサンボーンの音ですがやはり本家の迫力は違う。
今でもサンボーンの中では一番良く聞くアルバムかもしれません。