■北へ。その2 〜恐怖の寝台列車。 | ■今日、わしこんなもん食べた

■北へ。その2 〜恐怖の寝台列車。

マンダレーへ向かう
夜行列車。

わしは、下段のベッドを
予約していたが
相席の乗客が
おじいさんなので
上段のベッドとかわってあげる。

係のしとがいないので
ベッドメイクは
自分でやるしかない。(´・ω・`)

シーツをしいて
手持ちのマジック布(※註)に
くるまって、持ち込んだ
ウィスキーをちびちびやりながら
辻村深月の「太陽の座る場所」を読む。

※註:
 マジック布とは、わしが旅行の際に
 常に携行しているインドで買った薄く大きな布。
 ビーチでしいたり、シーツのかわりなどに使う。

ほどよく酔いがまわり
うつらうつら
しはじめたころ

ゴトゴトゴト

ガッ、ガガン。

ガッ、ガガン。

突然、強い衝動に突き上げられる。

ガッ、ガガン。

ダッダーン。

な、なにごとだ!(((;゚Д゚))))

ドーン、ガガガッ!

ものすごい衝撃で、体が宙に浮く。

ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。

ダ、ッダーン。

な、なにごとだ(((;゚Д゚))))

ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。

ベッドに横たえた体が10cm以上も
浮き上がり、そしてベッドに
叩きつけられるのだ。

(((;゚д゚))))イテーヨ

ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。

連続して、ベッドに
たたきつけられるので
バスケットボールになって
ドリブルされているような
気分である。

ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。

線路の継目かなんかに
のりあげた反動のようだが、
完全に、常軌を逸している。

ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。
ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。

乗客全員で苦笑いである。

喋ることもままならない。

下手に喋ると舌を噛むぞ。

ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。

保線とか、ちゃんと。。

どう考えても、するわけが

ないよなぁ。(´・ω・`)

ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。

脱線、なんてことはないよね(´・ω・`)

ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。

この衝撃、かなり控えめに形容して、
工事現場でコンクリを穿つドリルを
20個ぐらい並べ、その上に硬いベンチを敷いて、
そこに寝てるようなもんである。

ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。

しかし、まだうちらは
クッションのあるシートだけど
オーディナリーの硬い木の
椅子にすし詰めの人たち、
どうなってんだろ(´・ω・`)

木製椅子の上で、跳ねまわる
ミャンマー庶民を思うと
暗澹たる気持ちになる。

しばらくすると振動が
おさまる。

しばらくして
うつらうつらすると

ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。

と、はじまる。

でもって、
さらなる追い撃ちが襲ってくる。

寒さだ。

夜が更けるにつれて
気温がぐっとさがる。

(((;゚д゚))))サ、サムイ

ドアや窓の隙間から
風がビュービュー
はいってくる。

ディーゼル機関車の
すぐ後ろの車両なので
煤煙がまざりの隙間風だ。

ゴボゴボゴボ

ビュービュー

さ、サムイ(((;゚Д゚))))ガクガク

上は、手持ちのTシャツ
3枚をすべて重ね着し、
その上にパーカをはおる。

下は、半ズボンしかもってない。

しかたないので、
半ズボンの下に
短パンを足を覆い
寒さをしのぐ。

図にしてみる。(´・ω・`)

凹 ←短パン
凹 ←半ズボン
|||||←Tシャツ3枚にパーカ
○ ←頭

寒さの中、うつらうつらすると、
また、ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。

である。

ビュービューと
隙間風にさらされる。

サ、サムイ(((;゚Д゚))))ガクガク

ゴボゴボゴボ

ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。
ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。

これで、あと11時間か。。。

_| ̄|○

【今日のまとめ】
ガッ、ガガン。ガッ、ガガン。
ガッ、ガガン。ガッ、ダ、ッダーン。