走れメロス (新潮文庫)/太宰 治
¥420
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かなりご無沙汰してしまいました。

予定より一年長く受験生をやっていたもので…一応、成功という形で終えることができました。

といっても、固定の読者がいるブログでもないので、サクッと始めましょう^_^;



一年間電車通学をしなかったので、たまに電車に揺られる時に少しずつ読みました。

短編集なので、本当は作品ごとに感想を書きたいところなのですが、あまり内容を覚えていません笑


なので、短編のタイトルを見て内容を思いだせるくらい特に印象に残ったものについて…


『走れメロス』は、誰でも知っている、太宰治の最も有名な小説です。

子供の時に国語の時間に習ったので、あ~こんなんだったな~と思いだしながら読みました。

子供のころからの走れメロスの印象は、「友情って大事だな~信頼って美しいな~メロスかっこいいな~」といった感じで、まさに道徳!といった感じでした。

大人になって改めて読んでみると、メロスはやはり格好いいですが、少々神々しすぎるというか、少し眩しくも感じてしまいました。一方、人を信じられない、人が怖い、という王様に少し人間らしさを感じてしまいます。もちろん両者はともに極端な人物だとは思いますが、多くの人は王様の視点からメロスを眺め、その眩しさに憧れつつも、自分と彼のギャップに焦りを感じてしまうのではないでしょうか。 


『女生徒』は、ある女性の何気ない日常が彼女視点の語りで描かれた小説です。お嬢様として明るく平和な日々を過ごすかのじょですが、日々を消化していくことの漠然とした絶望感のようなものが随所から感じ取れます。特に冒頭の朝目覚める時の感覚の表現は、色々上手くいっていない時の目覚めの感覚を思い起こさせます。「あ~あの感じか~」と。

こういう女性の漠然とした感情を描くのも、太宰の得意分野の一つなのかもしれないと感じました。斜陽のような。


『駈込み訴え』は、ある男が自分の主を密告する話で、その男の一人語りなのですが、彼の話を聞いていくうちに二つのことがわかってきます。一つは、この男がどうしようもなく小物だということ笑 もう一つは、あれ?最後の晩餐…?この主ってもしや…?するってーとこの男は…ということです。主を深く愛しているゆえに、深く憎んでしまう。

愛。これは本当に人間を強くも弱くもする諸刃の剣だと思います。僕はばだ若僧なので、まだ浅い経験しかしていないと思いますが、それでも数々の黒歴史がフラッシュバックしてきます………(__)


「あぁ、あの時はなんであんなに冷静でいられなかったんだろう……」


暗くなるので、このへんでやめときます^_^;笑

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)/サイモン シン
¥620
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暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)/サイモン シン
¥660
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読了。


電車に乗ったときなどにコツコツ読んでいたので、かなり時間がかかってしまいました。

これの上巻を読む前後に、ある小説の上巻・下巻を読んだりということもあり(今度紹介します)…




いや~これが面白い!



普通の人にとっては雑学程度の話なんですが、読ませる読ませる!さすが名高いサイモン・シン先生。



全体の構成としては、「暗号の進化の歴史」を過去から現代まで俯瞰する感じでしょうか。暗号にまつわる様々な時代のエピソードの中に、暗号についての基礎知識がぎっしりつまっています。


スコットランド女王メアリーの時代の暗号から、近未来の暗号である光子暗号まで。また、暗号解読のプロセスを示す事例として、古代文字の解読についても語られています。


暗号の歴史は、暗号作成者と暗号解読者の戦いの歴史でした。暗号作成者が「解読不能な暗号」を何度もつくり、暗号解読者はそれらを破ってきました。


暗号作成者と暗号解読者は交互に勝者となっていきました。そして、それは時代時代の戦争の勝者でもあったのです…


そして現在、暗号作成者は、地球上のコンピューターをすべて稼働させても解読に宇宙の年齢以上の時間を要する暗号を完成させました。

これを破るには、暗号解読者は、世界を分裂させて並行世界で同時に計算をする、次世代コンピューターを開発しなければならないとかなんとか…

ここまでくると、科学の限界、学問の限界、「理性の限界」の哲学の世界ですね笑



このような暗号の歴史や、基礎的な知識について見ていくだけでも面白いのですが、なんといってもこの本を読んで良かったと思ったのは、この本を読んだことにより、実際に暗号を解読することができるようになったことです!!


といっても、コンピューターが開発された以降の暗号は、どれもコンピューターが無ければ到底解読できないものばかりなので、かなり初歩的な暗号だけですが…^_^;










今回は、その解読方法も紹介しちゃいたいと思います!


(あ、暗号という言葉を、文字に対しても文章に対しても変換方法に対しても使ってしまっている点はご容赦下さい^_^;)



さて、今回解読するのは単換字式暗号と呼ばれる暗号です。


これはどのような暗号かと言うと、ある一つの文字を、違う一つの文字、または記号で表す暗号です。


例えば、①「ABCD…WXYZ」を「ZYXW…DCBA」で表したりする暗号です。

②「ABCD…」を「あいうえ…」で表すものも、③「ABCD…」を「!”#$」と表す暗号も同じです。


①の「Z」も、②の「あ」も、③の「!」も、「A」という文字を表す暗号です。



④TをA HをR IをH SをO AをJ PをQ EをV NをT で表す暗号では、


「THIS IS A PEN」(懐かしいですね笑 訳は、「これはね~ペンなんですよ。」ですかね。日常会話で「これはペンです。」なんていう会話をするのは、ペンに見えないものをペンと紹介する時だけなので、このような訳にしました。…どうでもいいですね笑)  



「ARHO HO J QVT」 と暗号化されます。


ハンター文字や、ポケモンのアンノーンなんかもこの種類の暗号なんではないでしょうか?




さて、ここに

『joiu gfiyuiop ji hnboiyo sogflp czw uus snkfhjs sji s slhoho awssr sljkmb iofzfkl pau bsdt mqh skuaw kksyjhwhh sjoi qwui qoii halw…』


のような文章があったとします(僕がランダムに打ったので、解読しても文章にはなりません。ランダムって難しいですね、全然ランダムじゃない…)


これを英語の文章を表す単換字式暗号だと仮定して、どのように解読すればよいでしょうか。



まず、よーく暗号文を見ると、単換字式暗号の解読方法を知らなくても出来る作業があります。注目すべきは『s』です。

なぜなら、英語で、一文字で単語を構成できるのは、『I』と『A』だけだからです。

よって、『s』は『I』か『A』を表しているようです。


では、他の文字はどうでしょう、暗号文のsの場所にAかIが来る単語の候補を挙げて…という方法も考えられます。しかし、これは運が良くないと成功しなそうです。

また、今回のように単語と単語の間(と思われる場所)にスペースなんて入れてくれる親切な暗号は特殊だと思います。笑





皆さんお待たせいたしました…


ここで出てくるのが、暗号界の伝家の宝刀!その名も『頻度分析』ですッ!!


実は、この暗号を解読するために、あなたはある物を用意しなければなりません。


それは、英語の文章です。



英語で書かれたものであれば、新聞でも、雑誌でも、何でも構いません。ただし、ある程度の長さの文章が必要です。


さて、暗号文と、適当に用意した英語の文章…鋭い方ならもうピンときたかもしれません。



次にあなたが行うべきことは、英語の文章を読む…ではなくて、数えることです。正確に言うと、A~Zの文字が、文章の中でそれぞれ何回使われているかを数えることです。


そして、それを紙に書き出します。例えば、『A56回、B13回、C34回…Z3回』等です。


それを、使用回数が多い順に並べると『…A56…C34…B13…Z3…』のような、26文字のランキングが完成します。



うっすらおわかり頂けたと思いますが、このランキングは非常に重要なものです。


なぜなら、英語の文章である限り、文字の出現頻度というのはだいたい同じになるからです。


例えば、どんな文章でも『A,I,U,E,O』などの母音が子音よりも多く出現するというのは、納得できると思います。


逆に、『QZX』等の文字はあまり見かけないのではないでしょうか?


文字の出現頻度を調べるので、頻度分析なんですね。


これは、文章が長ければ長いほど、正確なデータがとれます。しかし、その文章に『QUEEN』という登場人物がでてくる場合、データは狂います。なぜなら、この文章には、通常では考えられないくらいQという文字が登場することが予想されるからです。


同様に、専門用語が飛び交うような文章も危険です。


固有名詞などは除外して頻度分析するのがよいでしょう。




………



さて、これで単換字式暗号の解読方法は、9割方説明してしまいましたが、一応最後まで説明しておきましょうか。















やっぱ疲れたのでやめときましょうか(本当に)。笑












アルファベット26文字の出現頻度を手に入れたあなた、次は何をすべきでしょう?


















おわり笑

(誰か最後の1割を埋めて下さい。僕はお疲れです。笑)












ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・.../宮崎 駿
¥2,987
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最近あまり読書できてないので、漫画ですが、紹介します。


…といっても、誰もが知るタイトルです。ジブリの名作『風の谷のナウシカ』



今回はその原作!



皆さん読んだことありますか?


是非一度は読んでいただきたい。


この原作、宮崎駿が自ら連載していたものなので、絵はもちろん、ストーリーもジブリそのもので、映画では描ききれない圧巻の長編大作となっています。



「映画の内容を七冊に分けたんじゃないのォ?」



いえいえ、映画の内容は1~2巻で全て終わってしまいます。しかも、映画では、伏線は大幅にカットされ、設定も単純化されています。まぁ、映画は映画で、上手くまとまっていてむしろ好きですけどね。


じっくり深く世界観を味わいたいなら、漫画をオススメします。



そして、大人の方にこそ漫画をオススメしたい。なぜなら、映画に比べ、漫画はファンタジーではなくSFとしての要素のほうが強いと思うからです。


映画でもちらっと触れていた気がしますが、ナウシカの舞台となっているのは、発達した人間の文明が一度終焉を迎えた後の時代です。

しかし、それがどんな文明だったのかはあまり触れられておらず、架空の文明という他ありませんでした(少なくとも素直に観た程度では)。


この点、漫画で読むと、滅亡した人間の文明とは、我々が生きている現代社会、もしくは、それ以上に発展した文明であることがわかります。


例えば、皆さん、映画を観て、中世のような風景の中、乗り物だけが不釣り合いにハイテクだと思ったことはありませんか?無尽蔵に飛行するように見えるガンシップ、メーヴェ(ナウシカの相棒)等々…


『風の谷のエンジンは化け物か!!?』


漫画では、その秘密が明らかになっています(映画でも出てきてたらごめんなさい…)。ナウシカの世界の人々はエンジンを造ることは出来ません。その技術は遠い昔に失われてしまいました。


では、どうしているのか、彼らにとってエンジンは、発掘するものなのです。過去の遺跡からエンジンが発見された数だけ、乗り物を造ることができるのです。

ですから、エンジンはとても貴重で、墜落した船からエンジンをわざわざ回収しようとすることもしばしば。


それにしてもガンシップやメーヴェの機動力は凄すぎると思いますけどね。


まぁその辺は、シャア専用ザクがなぜ3倍速いのかってことと同じく、突っ込んじゃいけません(3倍て笑)。



「っつ~ことはだよ~、ナウシカは未来の話っつ~ことかよォ~?」



そうなんです、発達した科学技術を制御しきれずに滅亡を迎えた我々の文明の、その後を描いているような感じなのです。


もちろん、今の科学じゃ説明できないファンタジーチックなものもいろいろ出てきますが、それらも文明の滅亡後、もしくは滅亡前の絶頂期に生まれたものとして説明できるのです。


これらファンタジーチックなものを、ファンタジーとして受け入れるのか、それとも、頑なに科学で説明してリアリティーを求めるのかは、読む人次第です。


タイミング的に、人間を滅ぼすことになった科学技術や、腐海が生まれた原因を、ある特定の技術と関連づけて考えるのも、人それぞれなのかな、と思います。


そういう、後は皆さんの想像にお任せしますって態度こそが、ジブリ流でもあるのではないでしょうか。




最後に、ワイド版コミックについて。大きなページで、安価な価格でナウシカを堪能できるのは嬉しいのですが、紙が非常薄い上、文字は通常の漫画と同等に小さいので、ルビに至っては人間の目では読めないこともしばしば…笑 お子さんが読むには大変でしょう。



大人が読むには不便は無いので、是非手にとって頂きたいです。



それでは、今回はこの辺で失礼したいと思います。


読書もちゃんと続けていくつもりです!



ではでは

Outpost Transmission/808 State



¥2,064

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本がネタ切れ気味なので、第2回の音楽鑑賞です(^.^)






今回は、ちょいとテクノっちゃいましょう




808stateです!




『エイト・オー・エイト・ステイト』です!めんどくさい名前です笑






まぁテクノとは何たるかとか、そういう難しい話は、僕が教えてほしいくらいなので


僕にとっての808stateの紹介をします




僕にとって、808stateは、『癒しテクノ』です!




ドン・ドンとしっかり心地いいバスドラムを響かせつつ、やさしい音使いがされていて、やかましくありません




僕にとって『勉強しながら聴くテクノ』でもあります






皆さんも、ウトウトしながら勉強するくらいなら、いっそ体を縦に揺らしながら勉強してみてはいかがですか?(^^)






今回は、そんな中でも、とびっきり癒してくれるこの曲をお届けします、どうぞ!




※この曲も音量注意です






太陽の季節 (新潮文庫)/石原 慎太郎
¥540
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都知事閣下の登場です笑



実は、ちょっと前まで、個人的にこの人は苦手でした^_^;


若いころに、「老人はひっこんでろ!」と言わんばかりの演説で選挙を戦っていた彼も今ではすっかりおじいちゃん…。最近では若者を見下すような上から目線。年をとるとこうも謙虚さを無くしてしまうのか、と、ムッキーッ、と、まさに「老人はひっこんでろ!」、と、思っとったわけです。笑



でも、読んでみましたよ、太陽の季節。

避けては通れません

これを書いた時の彼は、僕と同い年

しかも、この人、大学の先輩だし


結論から言って、この人の短編集……めっちゃ好きです


普通に面白くて、どんどん読み進めることが出来ました。


太陽の季節、処刑の部屋など、大人になりたくない、でも子供でもいたくない、そんな微妙な青年達を描かせたらピカイチだと思います。


悪ぶった、傍から見たら少し幼稚なようにも見える青年たちは、堕落しているようでありながら、懸命に自分の生き方を見出そうとしているようで、どこか魅力的で、憎めません。


ヨットと少年で、少年が憧れたものは、大人のように独立した遊びだったのか、子供らしい愛情だったのか…



特に灰色の教室は、短編小説にしておくにはもったいないくらい色々な要素が詰まっていて、その上、全体を通して生と死という(今ではありきたりかもしれないが)大きなテーマもあり、読み応えのある作品だと思いました。




小説家として、本当に天才だったんだな、と、少し見直しました笑




その反面、この人が小説を黙々と書き続ける人にならなかったのは、本当に残念だなぁと思います。



まぁ、裏でおとなしくしてられるような人ではなさそうだし、仕方ないですかね^_^;笑






そろそろ小説の貯金も無くなってきたので、他のネタも挟みながら、このペースで更新していきたいです。


ではっ!

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫 む 3-1)/村上 龍
¥370
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読了して貯めていた小説です。


限りなく透明に近いブルー……


とっても爽やかなイメージが広がるタイトルですが、内容は全然爽やかじゃないです^_^;笑



薬物とセックスに溺れる若い男女を描いた作品です。


ケミカルブラザーズの有名な曲(タイトル失念)のPVを観たことがあれば、限りなく透明に近いブルーをイメージできるかもしれません。



まずこの作品の特徴として挙げられるのは、過激な性表現です。


黒人に体を売る主人公たちが、色んなところを切ったり、血が出たり、ピーだったり、ピーのピーがアッーーー!だったり、と、かなり濃厚なセックスシーンが描かれています。グロテスクといってもいいほどで、半分くらいの人はこの時点で嫌悪感を感じるのではないでしょうか?笑


僕も、通学の電車の読んで陰鬱な気分になりましたorz笑




では、この小説の何が高い評価を得ているのか、それは、物語の描写の手法です。


この小説は、主人公のリュウという青年がいて、彼の主観を描きつつも、終始客観的な視点で描かれています。


と言われても、あまりピンときませんでしたが^o^;


でも、確かに、言われてみると、登場人物の青年たちの生い立ちや置かれている状況はほとんど語られず、出番が終わればいつの間にかフェードアウトしていきます。


そして、なにより、リュウがどんな人間なのか全然わからない、ということがあります。

感情が描かれることなく、淡々と物語が進行することから、知的でクールな印象も受けますが、行動を通して見てみると、一番ぶっ飛んでるような印象も受けます。何も考えていない人形のようにも見えます。



それが手法によるものか、読解力の欠如によるものかは定かではないですが…w不思議な空気感をもった作品であることは間違いないと思います。



ちょっと難しいと感じました。



次は、この作品と比べられることの多い、同年代のあの某閣下の作品を紹介したいと思います笑



ではっ



罪と罰〈上〉 (新潮文庫)/ドストエフスキー
¥780
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罪と罰〈下〉 (新潮文庫)/ドストエフスキー
¥820
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読了

これもけっこう前に読んでいました^_^;



こう間が空いてしまうと、せっかく増えてきたアクセス数が一気に減ってしまいますね…


週一で更新できるように頑張ります!




有名だけど、本でも映像でも見たことないので読んでみました。


難しそうなタイトルですが、読みやすかったです。訳が小難しくなく、良かったです。



こんなさくさく読めて、どすとえふすきー読んでるぜ感を味わえるなんてお得!(^◇^)



ウルトラ簡単に言うと、一人の青年が、強盗殺人を犯し、警察と心理戦を繰り広げる話です。



面白い点は、人殺しである主人公のラスコーリニコフ青年が、賢く、やさしい心を持った青年であることです。


怠惰な性格、生活費すらない現状、周囲へのプライド、それらの要因が、普通の青年であった彼を計画へと駆り立てます。また、賢いゆえに、自分の計画を正当化する理論を構築していきます。


根っからの悪ではない彼の精神は耐えられません。どんどん追い詰められていき、何度も自主しようと決意します。


しかし、その度に、彼に有利な出来事が起こってしまい、彼を逃亡へと誘惑します。



さて、ラスコーリニコフ青年は、自分を正当化し完全犯罪を成し遂げるのか、一生十字架を背負って生きていくのか、それとも罪を認め告白するのか、はたまた捕まって凶悪犯とされてしまうのか…


………彼の罪に対する罰とはいったい何なのか………


……



こんな感じでいかがでしょう?少しは読んでみたくなりますか?笑




これは法律を勉強する中でも良く感じることなのですが、犯罪をする人間には、確かに根っからの悪と言わざるを得ないような人間もいますが、ほとんどがごく普通の人間です。

ほんのちょっと、心が弱かっただけ、あるいは、弱い立場に追い込まれてしまっただけなんだと思います。


僕もあなたも、絶対に罪を犯さない人間であるということは決してありません。


行為を憎むことはあっても、人を憎むことはしたくないものです。


中には、犯罪を犯した人を自分と違う生き物のように攻め立てる人もいますが、自分が同じ「人間」であることを忘れている人達こそ、ふとした瞬間の衝動には弱いのではないかと思ってしまいます。


自分の心に潜む弱さも認め、客観的に生きたいですね!そうすれば、間違いを犯すことも少なくなるんではないでしょうか。





また、物語はラスコーリニコフ青年の主観で進んでいくものの、最後まで読むと、彼の本当の気持ちはどれなんだろう?と考えさせられます。


そういった点が、純文学の面白さの一つだと最近思います。


自分なりの解釈がしっかりできれば、小説であっても、単に娯楽で終わらず、今後の人生の糧になる気がしますね。



さて


最近、電車通学しなくなったので、また本を読む時間が無くなってきました。


しかも竜馬がゆく以上の超大作を読み始めてしまったので、週1で更新できるか不安です^_^;


2冊ほど既読の小説があるので、そちらで2週間もたせつつ、並行して短編小説も読んでいこうと思います。


インフルエンザに気をつけて下さい。


うがいと手洗いが肝心です。




どっちもやってない鈴木でした、ではっ!

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)/高橋 昌一郎
¥798
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読了。



とっくの昔に笑


ちょいとブログ忘れてました^_^;



この本は、以前紹介した、「理性の限界」の続編です。


構成など、どんな本かの紹介は「理性の限界」と同じなので割愛します。


今回は、


言語の限界・予測の限界・思考の限界というテーマが扱われています。







第1章 言語の限界


・論理哲学論考のパラドックス

・写像理論

・ウィトゲンシュタインの言語ゲーム

・支持の不可測性


第2章 予測の限界


・帰納法のパラドックス

・予測の不確実性

・ニューカムのパラドックス

・バタフライ効果


第3章 思考の限界


・トリプルアルファ反応

・人間原理

・方法論的アナーキズム

・パスカルの賭け

・ハルトマンの宇宙的無意識





ざっと挙げると、このような事柄についてわかりやすく書かれています。



しかし、やはり「理性の限界」のボツネタを寄せ集めた感じなので、「理性の限界」ほどインパクトはなく、バタフライ効果など、当たり前の用語などもちらほら出てきています。


まずは「理性の限界」を読んでみることをオススメします!


僕の過去のエントリーを参照してください(^_^)/



他にもため込んでいる既読の小説があるので、次はできるだけ早く更新します^_^;


ではっ

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)/福岡 伸一
¥777
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読了。


ベストセラー新書ということで読んでみました


この本、3~4年前の出版なのに、いまだに地元の本屋に平積みされてました^_^;




そういう、大人気作という先入観があったからか、読んだ後の感想は…


ちょっと拍子抜け、って感じでした^_^;




生物の発生の過程を、パズルのピースに例えたり、代謝の過程を砂の城に例えたり、内容はとても面白いと思いました!それだけでも読んで良かったとは思うんです


でも、それだったらこの本の2割くらいを読めば良いなって感じるくらい、ほとんどが退屈な記述でぶっちゃけ飽きそうでした^_^;笑



・高校の必修である生物Ⅰで習った内容を、『お前ら知らないだろ』みたいな感じで説明される部分が4割

・野口英世やワトソンなどのトリビアが3割

・著者の自慢話が1割


って感じでしょうか?



僕はワトソンの著書『二重らせん』を生物Ⅰを習いながら読んだことがあったので、DNAの構造の発見に関するトリビアはなんとか興味を保てましたw



極めつけは、最期、生物と無生物のあいだは何か?というこの本のメインテーマに対する筆者投げやりな解答です。


まぁ問いかけが哲学的な要素を含んでいるので、仕方ないとは思いますが……


なんか、長々と語られた後で


『わかりません!!!』


って言われたような感じがしました笑




生物は高校時代の僕の一番の得意科目だっということもあり、辛口評価になってしまいましたが^_^;

生物の仕組みがとてもわかりやすく記述してあるので、読んで損はありません!


プライドの高い学者の典型のような語り口(他人の悪口も名指しで堂々と書いちゃったり自己主張が強い)が、僕にはあんまりあわなかっただけかもしれません笑


ではっ


特捜検察 (岩波新書)/魚住 昭
¥777
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読了。



古い本だけど、ブックオフの100円コーナーで目に付いたので読んでみました。



その脆さを意識しつつも、特捜検察についてわりと好意的に書かれていました。



著書の魚住さんは、一橋大学法学部卒のジャーナリストです。


パチンコ大好きで留年していたそうですw




内容は、ロッキード事件、昭和電工事件、リクルート事件などの大きな事件の捜査の様子が、特捜部の検察官目線で描かれています。


その中で、特捜検察が生まれた秘話なども語られています。



そこには、権力に屈することなく、巨悪を追求する男たちの生きざまが表れています。



『いま、この疑惑の解明に着手しなければ、検察は今後二十年間、国民の信頼を失う』


『国滅ぶとも、正義は行われるべし』





検察は、基本的には裁判の当事者であり、その前提として、警察官の捜査を指揮します。


特捜検察は、自ら独自に捜査をします。捜査情報は、当該事件の『主任検事』だけに報告され、同じ事件を捜査する検察官同士でも、情報交換は厳禁!完全秘密主義です。


なぜ、そのような独自調査をする特捜検察が必要か。


それは、情報の重要性にあります。


特捜検察が扱う事件は、いわゆる知能犯です。贈収賄や脱税の類です。カネの動きが犯罪になる類型です。


これらの犯罪は、物理的な証拠が残りにくいというポイントがあります。


したがって、その主な証拠は、カネの動きに関与した者の供述となります。


つまり、捜査を感知されると、証拠を引き出すことが非常に困難になります。


また、超大物が絡んでいるケースの場合(ロッキードの黒幕は当時の現職総理田中角栄)、事件自体もみ消されてしまいます。


警察は、情報駄々漏れな上、警察庁は政治家と直につながっています。

警察による大物政治家逮捕は現実的に不可能といってよいでしょう。


そこで、独自権限を持つ特捜検察が必要となるわけです。






が、しかし






魚住昭といえば、今や、特捜検察解体を唱えるアンチ検察として有名^_^;


この本の出版後、その心境の変化には一体どんな要因があったのでしょうか…





おそらく、それは特捜検察が、独自の政治感覚を持ち始めてしまったことにあると思います。



政治に縛られず、法に反する者を捕まえる。


その目的を達成するため、特捜検察には強力な権限が与えられています。



しかし、それは、濫用しようと思えばどんどん濫用できてしまう恐ろしい力でもあるのです。


特捜検察が正義に溺れ、独自の政治感覚に自信を持つようになるとどうなるか…


政治に縛られず、の精神は、度を超え、政治を縛るようになるのではないか?


正・不正の判断を自らなし、その判断は絶対正しいと考え、どんな手を使っても有罪に持ち込もう。



今日言われている、検察の独善化です。





僕も近年の様子から検察・警察の取り調べに疑問を持ち、可視化などを進めたいと考えていますが、知能犯の捜査という、特捜検察の特徴を考えれば、情報を出すということのデメリットも確かに大きいのかなと思いました。


特に、政治家の汚職について供述することはかなり勇気がいることで、検察官は取り調べの中で、それをひたすら説得し、説得し、互いの仲を深め、この人になら全てを話しても良いという信頼関係を築かなければなりません。

自分の生い立ちや仕事にかける情熱を語り、相手の良心に語りかけることが必要です。



こういった捜査が難しくなるというのも、納得ができてしまい、ますます簡単にはいかない問題だという認識を強めました。



もちろん、軽微な事件などの取り調べで、自白を強要されるなどの現状は放置できないので、何らかの策を考えなければいけないという点に変わりはありません。




ちなみに僕は、検察志望です。


なぜなら、検察が嫌いだからです。


そして、嫌いなものは、外から叩くだけでは意味がないからです。