俺は基本的に男女同権論者だ。
その名を借りた女尊男卑者でなければ、口ばかりの男尊女卑者でもない。多分。

そんな訳で、”女性やら弱者を殴るなんて最低”、とかそう言った感性は無い。
それ以前に、他人に暴力を振るうなんてことがまず最低なのだとは知っている。

だが、知っているだけで、分かっている訳ではない。
自分は最低人間なのだ、よく手に力が入る。実際に手を上げたことはないけれど。

どういう訳か、俺がひっぱたきたくなる対象は、男性:女性の比率が4:6、或いは3:7位だったりするのだが、
性別とかオラの心根が腐っているとかではなく、多分、たまたまなのだろう。

さて、近頃職を手に入れた訳だが、待遇はどうあれ、大会社には違いないここには、
新人研修という名目の、スボーツ校の合宿の真似事のようなシステムがあり、それに参加してきた。

何故かは分からないが、研修に参加した人間の総まとめ役に抜擢されてしまった。

事前に伝えられていた訳ではなく、いきなりの出来事だったので、
任命した方も然程の期待はしていなかった事は分かるのだが、しかし、
期待は無くても任された方はある程度、肩書き相応の事はしなければなるまい、
と考えて悲惨な事になるのがいつもの俺、そして今回も見事にいつもの俺だった。

そんな訳で、いっぱい謝ってきました。

謝ってきた原因=俺が何度もひっぱたきたくなった人間なのだが、まー中々こう、
vipにあるDQN関連のスレは半分ネタだと思っている人間にとってはこう、中々衝撃でしたなあ。

絵に描いたような……というヤツとの遭遇とは。

おじさん思わずあの言葉が思い浮かんじゃったよ、アレ。

違うな! 我々は木星人なのだよ! 
地球人がそう呼ぶように! 違う惑星の生き物なのだよ、既に! 
SF映画に出て来る異星人のようにね! 

という、勝者と敗者という己の人生訓に対して、最後まで殉じた木星育ちの先生の台詞。

別に振る舞いとか言動の質に関しては、何も言うこと……は……、たくさんあるけどない。
しかしなあ、所定時間に毎回遅刻してくるってどういうことなんだ。

しかも、それ謝りもしないってどういうことなんだ、毎回俺が頭下げてる理由、まあ、分からなかったんだろうなあ。別に俺に謝れとは言わんけど、一応ね、団体行動してるんだから皆には態度を示して欲しかったよう。
それって、贅沢なのかなあ。

ゆとりとかどうとか言うスレは時々見るけどさ、この遅刻してきた一人……だったら救いがあったんだろうけど、
三人様は全員、俺よりお年を召されておりましてなあ。

俺もそんな若くないですから、その方々は、皆様意外といい年、古い形容で言えば、
男性なら結婚してマイホームの一つも……という年齢なんですが、まあ、なんかなあ。
そういうものなんだろうか。


一つ分かったのは、俺は、人を取りまとめるにはどうしようもなく短気だと言うことを再確認できたこと。
vipにスレ建ててるような人は皆立派だわー、我慢強いよ。
ある程度、過程を経て爆発をしている訳だし、たった1週間ちょっと、しかももうその後一切顔を合わせない、
そこまで分かっている人間に対して、ムキーってなっちゃうんだからさー。


しっかし、こういう文章書いて見返すと思うんだけど、情報小出しにして書くのはよくないな。
愚痴って基本、自分の行動は利があると思ってるんだけどどうだい? ってな心持で吐くもんだけど、
こうやって断片的な情報しか出さないで愚痴を書くと、ただのDQNが騒いでるようにしか見えん。
いや、自分がDQNであることは、否定したくても否定できる材料が無い訳で、真なんだがね。

昔どっかで書いたと思うんだが、我が家の右隣はマンションだ。
ちょうど玄関から出て、右の方に目をやると、コンクリートの塀越しに部屋の一つが目に入る。
そこのベランダに、時々小学生位の子供が放り出されている事があった。

一時期、あまりにも高い頻度でその子がベランダにいることがあったから、
一瞬、良からぬ事に巻き込まれているのではないかと考えたことがあった。

その小学生と、不用意に目を合わせてしまったことがあって、ごく自然に「こんばんは」と言われ、それが、
別に表情が曇っている訳でもなく、声色が湿り気を帯びているわけでもなく、夜間に隣人に出会った時のような、
虚飾のない挨拶だったため、逆に"今置かれている状態が日常的なことなのか"と不安になったが、
まあ、別に最初に虐がついて、最後に待が付くような言葉ではなかったのだろう。多分。

さて、これは右隣の話。最近俺が気になっているのは、左隣。

我が家の左隣は、新築してちょうど1年になる一軒家。
出産を期に、若い夫婦が建て引っ越してきた一軒家。
決まって21時になると子供が泣く声が聴こえてくる一軒家。

幼い子供が泣くのは当然だ、しかし、決まって21時。
一日たりとも、寸分の狂いも無くとは言わないが、誤差5分以内で必ず泣く。

手に入るだけの僅かな材料で何か物事を判断するのはよくないことだ。
あとあと痛い目に合う可能性が高い事を考えても、賢い行動ではない。
しかし、2歳にもなる子供が毎日21時に泣くというのは異常事態だと思うのだ。

そもそもなんだが、俺は左隣の家の子供の顔を見た事が無い。ニート生活していたのにだ。
ニートといっても引き篭りではないので、どこかで顔を合わせてもいいはずだ。
例えば、公園や買い物帰りの母親に連れ添う姿とかだ。

うむ、実は奥さんの姿もそんなに見た事が無いのだ。覚えているだけで、6回。
むしろ、平日は働きに出ている旦那さんの方が遭遇回数が多いくらいだ。
子供が2歳児だという情報は、この旦那さんから得た。
しかし、分かっている事はある。

奥さんはリストカッターだ。1度目の遭遇機会で、分かり易すぎる印を両腕に付けていたの把握した。
それと、夜中にぽつんと立っていることがある。夜中、時刻は全て23時過ぎ。
俺が夜間ランニングに出かけようとすると、時々、新築の住まいの前に立ち尽くして、
誰も通らない、駅へと通じる車道の方を眺めているのだ。

正直、初めてみた時は、何か見てはいけないものを見た気がした。
が、スルーして通り過ぎる訳にもいかないので、一応、「こんばんは」と挨拶をすることにしている。
都合5度挨拶をしたけれど、一度も返答があったことはない。

もう分かったと思うのだが、入居してきた時に姿を見た1回以外で、この奥さんの姿を見たのは、
全て夜の遭遇なのだ。正直言って、いや本当に断片的な材料で物事判断するのは良くないのだが、
ヤバイんじゃないかと思ってしまう。


……というのが、ここ最近までの話だったのだが。


最近になってまた、不思議な、というよりは異様な事実が判明した。
左隣の家には、2歳児の子供なんて存在はないらしい。いや、正確にはいたというべきか。
何でも、流産だったそうだ。今、夜に泣き声を上げているのは生後10ヶ月になる赤ん坊だという。

2件隣に住む、そうかそうかの婆さんから得た話だ。
愛人に殴り殺されそうになったという凄まじい過去を持つこの婆さん、ゴシップネタを流すのが好きなのは、
その事件当時からちっとも変わっていないのだが、どうやらこの件に関しては本当らしい。

さて、妙な事に気づいた。
俺に子供が2歳になると教えてくれたのは、一体誰だったか? 旦那だ。
旦那は確かに言った、2歳になると言った。"生きていれば"、とは言わなかった。
一体どういうことだ?

とはいえ、10ヶ月程度の子供は良く泣くものなので、その方面では一安心……と行きたいが、
この家の旦那が帰宅するのはおおむね20時30分程度である。21時近くだ。


さてねえ、何だろうねえ、これ。
暇そうな連中に電話かけて、お仕事させてあげるべきなのかねえ。


おまけって言葉ありますな。
あれ、漢字交じりだと"御負け"って書くこと、知っておりましたでしょうか?

ちょうどタイムリーな事に、上野御徒町アメ横辺りでは、
"大負けに負けて〇円だ!"なんて威勢良い言葉が飛び交っておりますが、
この年末も近づいたシーズン、あすこの地域は自称負け組だらけだということですな。

正確な起源は不明だが、値引きや付属品の事を"御負け"というようになったのは、
やはり、商売のやり取りで、買う側の要望を受け容れる、当初持ちかけた値段から減算した値段で商いをする、
即ち、売る側にとって"負け"に等しい事から、"御負け"というようになったと考えられているんだとか何とか。

でも多分コレ、間違いじゃあないかと思うんだよな。
値引きする、という意味合いの語源はこの、やり取りに負けるという意味かもしれないけれど。


おまけ、と言う言葉には、お世辞という意味合いもある。
また、おまけをつけると言った場合、話に尾ひれを付ける、という意味合いにもなる。
このどちらの意味も、江戸時代が発祥。

つまり、御負けという言葉は、古くは、"何かを添加する"という意味合いが使われていたということ。
負、という漢字は負の整数、マイナスのイメージが強いが、背負わせるという意味もある。
というか元々この漢字自体が、人が貨幣を背負っている形から来ているんだそうだ。
(貝は古来、貨幣の役割を果たしていた事からなんだってさ)

ある話題に大きさを背負わせる、ある人への褒め言葉に好印象を背負わせる(お世辞)、
この辺りが"おまけ"という言葉の古い使い方であることから、ある売品に付属品を背負わせる、
これを"おまけ"と呼んだのではないだろうか?

商売と言う事柄に関連して"おまけ"という言葉が使われ始めた最古の例は、
大正時代の大阪のアメ売りだったそうだ。もちろん、ここで使われていた”おまけ”の意味合いは、
付属品をプレゼント、という意味合いだったそうだ。

では、値段を下げると言う意味合いの"おまけ"はいつ頃から使われ始めたのかと言うと、
上では正確な発祥は分からないと書いているが、大体戦後のことだと考えられているらしい。
ただ、こちらの語源は、背負わせるという意味のオマケではなく、"やり取りに負けて安くする"方だとか。


個人的には、最初は"何かを添付する"という意味合いだったおまけという言葉が、
商売方面で使われるようになり、"付属品を付ける"という意味合いに転じ、更にそこから、
"サービスをする"という使われ方になり、値引きという意味も含まれるようになったのではないか、と考える。

もちろん、本来は"物をつける"という意味だった"おまけ"という言葉と、
"やり取りに負けて安くする"という意味の"おまけ"という別の言葉が、いつしか混同され……、
なんていうケースも考えられるが。

いずれにしろ、"おまけ"という言葉は、"値引きをする"という意味合いよりも、
"背負わせる"という意味合いの方が先にあったということは間違いないようである。