俺は、町内会というものが嫌いだ。
ただ、この感情が、自分が生まれ育った地域の町内会が、自分の目から見た場合、
ひどく不快なものに映ったことからきているものであり、自分が嫌いなのは地元の町内会で、
全国の、俺が生まれ育った地域と関係のない町内会……地域振興会や自治会と言った、
それに相当するものに対しては、なんら不快感の類を抱いていないということは、
先に明らかにしておきたい。
嫌いな理由はいくらでもあるのだが、しかしまあ、今までは、
別に嫌いだからと言って、道行く町内会のお偉いさん方に、敢えて嫌悪感をぶつける真似は、
しようとも思ってはいなかった。嫌いではあるが、表面に出すほどでもない、
その程度のものでしかなかった。
が、態度が改まった。ありゃ、町内会という名の詐欺師どもだ。
もう2ヶ月が過ぎてしまったが、3月11日にあった大地震。
自分の住んでいる地域も、決して大きくはないが、被害を受けたし、爪痕も残った。
だが、それでもまだ、比較的、体力を保つ事が出来た地域であったため、
より深刻な目にあった地域に対しての、ボランティアの誘いや、
寄付のお願いと言った行動も、盛んに行われていた。
さて、私の地元の、「仲良く手を取り合う」事がモットーらしいのだが、
実質的には一部の老人達の仲良し会、新しくやってきた加入者は、
とりあえず蚊帳の外において態度を見る、と言った真似をする、
自慢の町内会でも、寄付金を募る事になった、という話を聞いた。
自分の地元の辺りに住んでいる人間は、割と情け深い人が多いらしく、
すぐに40万ほどの――復興のために必要な費用としては、
あぶく程度のものかもしれないが――善意が集まった。
正直に言うと、自分は町内会が寄付を募ると聞いたとき、
「半分か3分の1は、上前をはねるだろう」と見込んでいた。
良くて、「4~5万を諸経費として抜く」位で済む程度か、とも考えていた。
が、俺の見通しは甘かった。
被災地に届けられたお金は、僅か10万足らずであった。
全体の4分の1に満たない数字……、残り32万は言ったいどこへ消えたのか。
そう、諸経費。
この寄付に関するお知らせなど、回覧板と共に回されてきた、
薄っぺらいコピー容姿程度しか見た記憶がないが、どうやら30万円もかかったらしい。
正確に言えば、多額の募金が集まったことを祝う酒宴やら何やらのためにも、
この諸経費は使われたとか何とか聞いた。
欲ボケした爺どもの誘いを、烈火の如く怒って断った、町内会の役員1年生から。
まあ、自分は人を裁くことができるような、天にも地にも一片の負い目もない、
そういう人間ではない事は分かっている。だから、この事に関して、人の道に反しているとか、
鬼畜の所業だとか言うつもりはない。ただ、気に入らん。
最高に気に入らん。
ゴキブリとか蚊とか、そういうものが理由もなく不快な程度に気に入らん。
何故そういうことが出来るのだ。ずっと、そういうことをやってきたからか?
事実、そういう噂はいくらでも聞いてきた。
が、少なくとも俺が大人になるまでに、町内会のメンバーはほとんど入れ替わっている。
とすると、中身に変化が現れていても、実質的には同じという事になる。
何故だ。何故そんなことになった?
そういう人間を中心部により集める構造に出来ているのか?
或いは、長く近づいていると、そういう人間になってしまうのか?
分からん。
血の入れ替え、という言葉があるが、新しい血を入れても、古い血がある限り、
それと混じって心臓を通過してしまえば、身体に馴染んでしまうものなのかもしれない。
組織の再編というのは、息の根を止めて、代価になるものを持ち出してくる、
それしかないのではないか……何てちょっと感じた。
ああいや、我が地元ご自慢の町内会様を、組織扱いするのもどうかと思うが。
いや、詐欺と言う名の犯罪組織だから、やっぱり組織かねえ。
ただ、この感情が、自分が生まれ育った地域の町内会が、自分の目から見た場合、
ひどく不快なものに映ったことからきているものであり、自分が嫌いなのは地元の町内会で、
全国の、俺が生まれ育った地域と関係のない町内会……地域振興会や自治会と言った、
それに相当するものに対しては、なんら不快感の類を抱いていないということは、
先に明らかにしておきたい。
嫌いな理由はいくらでもあるのだが、しかしまあ、今までは、
別に嫌いだからと言って、道行く町内会のお偉いさん方に、敢えて嫌悪感をぶつける真似は、
しようとも思ってはいなかった。嫌いではあるが、表面に出すほどでもない、
その程度のものでしかなかった。
が、態度が改まった。ありゃ、町内会という名の詐欺師どもだ。
もう2ヶ月が過ぎてしまったが、3月11日にあった大地震。
自分の住んでいる地域も、決して大きくはないが、被害を受けたし、爪痕も残った。
だが、それでもまだ、比較的、体力を保つ事が出来た地域であったため、
より深刻な目にあった地域に対しての、ボランティアの誘いや、
寄付のお願いと言った行動も、盛んに行われていた。
さて、私の地元の、「仲良く手を取り合う」事がモットーらしいのだが、
実質的には一部の老人達の仲良し会、新しくやってきた加入者は、
とりあえず蚊帳の外において態度を見る、と言った真似をする、
自慢の町内会でも、寄付金を募る事になった、という話を聞いた。
自分の地元の辺りに住んでいる人間は、割と情け深い人が多いらしく、
すぐに40万ほどの――復興のために必要な費用としては、
あぶく程度のものかもしれないが――善意が集まった。
正直に言うと、自分は町内会が寄付を募ると聞いたとき、
「半分か3分の1は、上前をはねるだろう」と見込んでいた。
良くて、「4~5万を諸経費として抜く」位で済む程度か、とも考えていた。
が、俺の見通しは甘かった。
被災地に届けられたお金は、僅か10万足らずであった。
全体の4分の1に満たない数字……、残り32万は言ったいどこへ消えたのか。
そう、諸経費。
この寄付に関するお知らせなど、回覧板と共に回されてきた、
薄っぺらいコピー容姿程度しか見た記憶がないが、どうやら30万円もかかったらしい。
正確に言えば、多額の募金が集まったことを祝う酒宴やら何やらのためにも、
この諸経費は使われたとか何とか聞いた。
欲ボケした爺どもの誘いを、烈火の如く怒って断った、町内会の役員1年生から。
まあ、自分は人を裁くことができるような、天にも地にも一片の負い目もない、
そういう人間ではない事は分かっている。だから、この事に関して、人の道に反しているとか、
鬼畜の所業だとか言うつもりはない。ただ、気に入らん。
最高に気に入らん。
ゴキブリとか蚊とか、そういうものが理由もなく不快な程度に気に入らん。
何故そういうことが出来るのだ。ずっと、そういうことをやってきたからか?
事実、そういう噂はいくらでも聞いてきた。
が、少なくとも俺が大人になるまでに、町内会のメンバーはほとんど入れ替わっている。
とすると、中身に変化が現れていても、実質的には同じという事になる。
何故だ。何故そんなことになった?
そういう人間を中心部により集める構造に出来ているのか?
或いは、長く近づいていると、そういう人間になってしまうのか?
分からん。
血の入れ替え、という言葉があるが、新しい血を入れても、古い血がある限り、
それと混じって心臓を通過してしまえば、身体に馴染んでしまうものなのかもしれない。
組織の再編というのは、息の根を止めて、代価になるものを持ち出してくる、
それしかないのではないか……何てちょっと感じた。
ああいや、我が地元ご自慢の町内会様を、組織扱いするのもどうかと思うが。
いや、詐欺と言う名の犯罪組織だから、やっぱり組織かねえ。