今日は、フランスの世界遺産**「モンサンミッシェル」**での、美味しくて、ハラハラして、最終的にちょっと強くなった(メンタルが)我が家のランチ奮闘記をお届けします。


​修道院の見学を終え、心地いい風が吹く城壁をのんびりお散歩。

実は私の頭の中は、ある執念でいっぱいでした。

​「15年前に食べた、あの絶品のムール貝のお店、どこだっけ……」

​記憶の引き出しをフル稼働させて歩いていると、

「あれっ?もしかして、ここじゃない!?」
​まさにドンピシャのタイミングで、目の前に現れたのは大きなテラス席があるお店。



https://4travel.jp/os_shisetsu/10412310
↑口コミは古いですが参考に



ちょうどお昼時で満員御礼、2組ほど先客が待っています。

でも、この日は最高のテラス席日和!「ここまで来たら待つ一択!」と腹をくくり、30分ほどで無事に席へ案内されました。

​テーブルに敷かれた紙のランチョンマットがそのままメニュー表になっている、おしゃれなフランススタイル。

ここまでは完璧でした。

そう、ここまでは……。


フランスの洗礼:ウエイターさんとの視線デスマッチ

​とにかくお店が大繁盛で、スタッフさんが戦場のような忙しさ。

事前情報で「フランスでは大声でウエイターを呼ぶのはマナー違反」と知っていた私。

​ここからは、声を出してはいけない「静かなるアイコンタクト合戦」の開幕です。

必死に目線を送り続け、なんとか以下のメニューをロックオン、注文に成功しました!

☆ムール貝とポテト(ムール・フリット)のセット ×2 18ユーロ×2(6480円)
☆ふわふわオムレツ(娘オーダー)21ユーロ(3780円)
☆シーザーサラダ(海外の料理が口に合わなかったとき用の保険)16.5ユーロ(2970円)

合計 73.5ユーロ(13230円)


息子、覚醒。そして「味のない」名物

​しばらくして、山盛りのムール貝が登場!





ひとくち食べた瞬間、隣にいた息子の野生のスイッチがON。

​……いや、猛烈に貪り食うやん。

​「2人でシェアして食べようね〜」なんていう生ぬるい計画は、息子のノンストップな両手によって一瞬で崩壊。

頼む、母の分も残してくれ。

こんなに食べるなら、私も1人前丸ごとムール貝を頼めばよかった……!

と激しく後悔しました。



​一方、娘が頼んだモンサンミッシェル名物の「ふわふわオムレツ」。

ひとくちもらうと……

​「……味が、ない……?(ただのめちゃくちゃ泡立った卵焼き)」

​どうやら卓上の塩コショウで、セルフで自分好みに育てるスタイルだったようです。

フランスの伝統、奥が深すぎる。



​ちなみに、保険で頼んだシーザーサラダは、ムール貝がほぼ絶滅した絶妙なタイミングでようやく到着。

盛り付けはめちゃくちゃお洒落で、味も最高に美味しかったので、到着の遅さはすべて許しました。


「うちだけ水とパンがなくない?」裁判

​ふと、周囲のテーブルを見渡すと、ある異変に気づきます。

どの席にも、フランス名物の「無料のパン」と「お水」が乗っている。

​……待って、うちのテーブル、砂漠並みにカラカラなんだけど。

​隣の席にスタッフさんが来た隙を見計らい、「お水とパンをください」とスマートにお願いしてみました。

​ーーー10分後。来ない。

ーーー20分後。やっぱり来ない。

​ついに、すべての料理を食べ終わってしまいました。

​私:「……ねぇ、もう諦めてお店出る?」

夫:「いや、絶対にもらおう(鋼の意志)」

​これはアジア人差別なのか?それとも単なるド忘れか?

真相を確かめるべく、本日3回目の「執念のアイコンタクト」をビシビシ送り続けます。

​一瞬、ウエイターさんと目が合ったその刹那、すかさず再アプローチ!

​するとスタッフさん、**「あっ……!!」**という、教科書通りの分かりやすい表情に(笑)。

すぐにパンとお水を持ってきて、小さな声で「ソーリー…」と呟いてくれました。

​結論:差別じゃなくて、ただのキャパオーバー!!

​疑ってごめんね、お兄さん。

ムール貝のだし汁にパンを浸すとめちゃ美味い!

飲み干したいけど、ここはフランス。

幼稚園児がやっても怒られるくらいのマナー違反(笑)

せめてパスタソースにしたいと思うのはだし汁文化の日本人だけなのか?と自問自答する。

干からびかけた体に染み渡るお水とパン(意地の完食)は、最高のシメになりました。


​てんやわんやのモンサンミッシェルランチでしたが、これもまた旅の醍醐味。

お腹がいっぱいになった我が家の冒険は、まだまだ続きます。