あ~疲れた〜ショボーンショボーンショボーン


もう、一歩も動けないえーえーえー


充電切れ寸前のiPhone並みに、私の体力は残り1%。

​客室には立派なバスタブがあるけれど、お湯をためる気力すら残っていません。

今日はシャワーで済ませて、1秒でも早くベッドにダイブする。
それだけが今のモチベーション。

​バスルームを覗くと、嬉しい誤算がラブラブラブ

​日本の皆様、朗報です。

海外ホテルあるあるの「壁にガッチリ固定されていて、変な角度からしかお湯が出ない謎シャワーヘッド」ではありません。

ちゃんとホースが付いていて、手で持って縦横無尽に動かせる、あの親しみ深いジャパニーズ・スタイル!

​これはありがたいチョキチョキチョキ

しかし、問題はここからでした。

​おしゃれホテルの罠、それは「シャワーカーテンの代わりに、バスタブの1/3だけガラスの壁があるスタイリッシュ構造(残り2/3は完全フルオープン)」

​大人なら分かります。

「あ、これ、シャワーの向きを間違えたら外がビショビショになるやつだ」と。
細心の注意を払って、ガラスの壁の防衛線の内側だけで、小さくなって浴びるべきシチュエーションです。

だが、しかし

そこに挑むのは小学6年生の娘。

​「お先にどうぞ〜」と送り出し、私はベッドでうつらうつら。

しばらくして、娘がサッパリした顔で出てきました。

​「お母さん、お風呂気持ちよかったよ!」

​その言葉に癒やされつつ、バトンタッチで私がバスルームの一歩を踏み出した、その瞬間びっくりびっくりびっくり

​「……ここは、ベネチアの運河かな?」

​広がっていたのは、洗面台の下まで手が付けられないほどに広がる、キラキラとした大洪水ガーンガーンガーンガーン

ガラスの防衛線、完全に突破されていました。

そりゃそうだ、小6に「残り2/3の空間を意識してスタイリッシュに浴びろ」なんて無理な話。

楽しそうにシャワーホースを振り回す娘の姿が容易に目に浮かびます。

​「しょうがない……」

​怒る気力すら残っていない私は、疲れた体に鞭を打ち、ゾンビのような足取りで使用済みタオルを召集。

夜な夜な、高級ホテルの床を這いつくばって、一心不乱に水を拭き取るアクティビティ(無料)に励む羽目になりました。

​なんの修行だ、これは。