今回は、旅行中の「朝食」をめぐる、我が家のプライドと理性の戦いの記録をお送りします![]()
![]()
![]()
■ 息子、謎のこだわり。迫り来る「8,000円の壁」
元々、今回予約した「ロンドルエ・ニューヨーク」のプランには朝食が付いていませんでした。
安く済ませる気満々だった私の前に、立ちはだかったのが我が家の長男。
息子:「朝食バイキングだけは絶対に譲れない」
何その謎のこだわり!?
以前、ケアンズ、ヒルトンに宿泊した時はさすが世界に名だたる1流ホテル、朝食バイキングは凄かった!
しかし、今回のパリ旅行は安さ重視。
ビジネスホテルに毛が生えた程度。
朝食といえども全く期待できない


家じゃ朝、起こしてもたいして食わないくせに


HISの窓口で恐る恐る確認すると、朝食は「1人1泊2,000円」とのこと。
我が家は4人家族。
2,000円 × 4人 = 1日 8,000円
……高っ!!! 朝から何食う気だ



■ 「ケチるか、課金するか」脳内大反省会
一瞬、「朝はそこらのカフェでよくない?」とケチる心が顔を出しました。
しかし、現実は非情です


シナリオA:カフェに行く
どこに行くか下調べ
行ってみると空いてない
どの店にするかウロウロ など
朝からお腹を空かせた子どもたちが「足痛い」「まだ着かないの?」とグズグズ攻撃。
注文する前に母のHPはゼロに。
シナリオB:前日にスーパーで買って部屋で食べる
ホテルの部屋には、人数分の椅子もテーブルもない。
結果、ベッドの上で食べることに。
……想像してください。
子どもがベッドの上でオレンジジュースをなみなみと注いだコップを持つ姿を。
絶対にこぼす。
100%こぼす。
そして私がブチ切れる未来しか見えない


「これは飯代ではない。『母の精神の平穏』を買うための必要経費だ。」
そう自分に言い聞かせ、震える手で朝食を追加しました。
■ 結論:大・正・解!
結果から申し上げます。
完全に大正解でした。
「どうせ2,000円だし、トーストとゆで卵くらいでしょ」と高を括っていたのですが、予想を裏切る充実度


さすがパンの国(の系列?)。
温かいおかずこそないものの、パンの種類がめちゃくちゃ豊富!
ハム3種類
チーズ3種類
サラダ(まぁ、これはちょっと、ややしょぼかったけど笑)
コーンフレーク、ナッツ類、ドライフルーツ
ドリンク各種
何より、きちんとテーブルセッティングされた明るいお部屋で食べられる幸せ


他のお客さんは3〜5グループ程度で、混み合うこともなく快適そのものです。
スーパーで買うサンドウィッチは1000円
ジュースなどの飲み物500円
合わせて1500円
大して変わらない
満足度は100倍
■ 朝食会場の愉快な仲間たち
優雅にクロワッサンをほおばっていると、周囲からはフランス語が聞こえてきます。
異国感ありフランスにいる幸せを感じる


そんな中、ひときわ存在感を放つのが、朝食会場を仕切っている黒人女性のスタッフさん。
ガッシャーーーーン!!!
バシャーーーン!!!
……引くほど大きな音を立てて片付けをしています(笑)。
起こってる!?
たぶん、通常モード


日本人の「静かに、スマートに片付ける」という概念は、彼女の辞書にはない模様。お国柄でしょうか。
でも、めちゃくちゃ人は良い。激しいドラム演奏のような片付け音さえ愛おしく思えてきます。
そんなお上りさん丸出しの我が家が、朝食の写真をパシャパシャ撮っていると、隣のフランス人マダムが、
「写真、撮りましょうか?」
と声をかけてくれました。優しい……! ボンジュール、アムール、メルシー


■ 振り返って思うこと
バタバタと予定が詰まりがちな旅行中。
「朝くらいは何も考えず、各自が好きなものをゆっくり食べる」という時間が、どれだけありがたかったか



もしあの時ケチって朝食を付けていなかったら……。
毎朝「どこで食べる?」「何がある?」と悩み、時間をロスし、結局は毎日似たようなハムサンドを部屋のベッドの端っこで、ジュースをこぼさないかハラハラしながら食べていたに違いありません。
あの時の私、ナイス決断


そして、謎のこだわりを通してくれた息子、今回ばかりはグッジョブだ


旅の課金は、時に最高の癒やしを生む。そんなお話でした。



