朝9:30
ホテルに荷物を置いて
モンマルトルの丘にある
「サクレ・クール寺院」を目指します。
ネットでの下調べは完璧。脳内シミュレーションでは、スマートにメトロを乗りこなす洗練された旅人になっているはずでした。
……そう、現実のフランスに殴られるまでは



1. 「10」が数えられない券売機と、ミステリーカード
まずはメトロに乗るため、チャージ式のカードを購入します。
下調べ通り、窓口をスルーして券売機へ堂々とアプローチ。
「1乗車2.5ユーロ、10回分をチャージっと……」
券売機「ノン。最大9回までしか無理やで(※イメージ)」
なぜ?
10回分のセット(カルネ)が定番じゃないの?なぜキリの悪い「9」で限界を迎えるの?


さっそくフランスの洗練されたシステム(笑)の洗礼を受けつつ、
とりあえずMAXの9回分を家族4人分購入。
しかし、ここで第2のトラップ。
大人用と子ども用、見た目が完全に一致。 ドッペルゲンガーかな



結局、スルーしたはずの窓口へ。
「これ、どれが子ども用?」と泣きつくと、駅員さんは機械に通して親切に教えてくれました


駅員さん:「これが子ども用ね(スマイル)」
駅員さん:(カードに小さく「✖」をマジックで書く)
_人人人人人人人人人人_
> まさかの手書きシステム <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
ローテク万歳


フランス語が読めないのが原因ではなく
そもそも、書いていない


でも駅員さんが笑顔で超親切だったのでオールOKです。
2. メトロ乗車、それは筋トレ
改札の通り方も予習済ですが、念のため「こなれたパリジャン」の動きをじっくり観察

よし、いける!私がまず見本として突破。
次、我が子たちの番。
日本の自動改札に慣れきった子どもたち、目の前の重厚なバーを前にピタッと停止。
私:「押して!その鉄の棒を力いっぱい押すのよ!!」
子:「えっ?えっ?(困惑)」
力加減が分からずフリーズする我が子を、私が強引にバーを押し込んで力技で通過させました。
この時点でちょっとしたスポーツです。
やってきたレトロな電車のドアは、まさかの「手動」。
これも前の人をガン見して予習。
よし、レバーをガッと上げるんだな。
しかし、いざ降りる時に自分でやってみると、レバーが想像の5倍くらい硬い。
力加減が分からない
「え、開かない!?早く開けて降りないと電車が出発する!?」と
一瞬あせりましたが、火事場の馬鹿力で突破。
サンラザール駅から5駅、命がけの大冒険でした。
3. 「ジュテーム(愛してる)」からの、絶望の坂道
駅を出て、有名な「ジュテームの壁(世界の言葉で『愛してる』が書かれた壁)」をおしゃれに鑑賞のはずが、
我が家にかかれば「ウォーリーをさがせ!」状態


「日本語あった!」
「どこどこ!?」と、
愛を語る雰囲気ゼロで全力で日本語を探し出し、
とりあえずミッション完了の記念撮影をパシャリ


ここまでは良かった。
そこからサクレ・クール寺院へ向かう道は、ひたすら過酷な坂道。
階段、階段、また階段。
ついに子どものライフがゼロになり、不穏な一言が飛び出します。
「……疲れた。もう帰ろう?」
待って。
どこに?
日本??
それとも5駅前のホテル???
ここまで来て「回れ右」は許されません。励まし、すかし、なんとか登り切りました


4. 頂上決戦:絶景と、ミサンガ職人
登りきった先には、
青空に映える真っ白なサクレ・クール寺院!
素晴らしい絶景!そしてめちゃくちゃ暑い。
観光地なだけあって、噂の「署名活動を装ったスリ」や「手首にミサンガを無理やり巻きつけて金を要求してくるスリ(通称:ミサンガ職人)」がウロウロしています


ここでも空港で培った「ロボットの構え(全無視)」を発動し、華麗にガード。
一歩、寺院の中に足を踏み入れると、外の喧騒が嘘のように静かで、予想を遥かに超える美しいステンドグラスが広がっていました


光が差し込んでキラキラ光る聖堂内は、本当に感動モノ


電車のドアは硬かったし、坂道で足は棒のようですが、最高の景色とステンドグラスが見られて「やっぱり来てよかった!」と思える最高の1日になりました

そろそろ、お昼ご飯の時間。
子どもたちもお腹が減ってきています。
パリ初のレストランでも探すか



