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小説(笑)を掲載しています。良かったら見ていってください。

グランドシティの事件から1ヶ月。

上谷は普通に学校に通っていた。ニュースでも取り上げられたが、出てくるのはあの研究者ばかりで上谷や壮太に関しては何も出てこない。

放課後。曾根田に誘われ、『エンザンシティ』に向かっているところだ。話では、自然が広がっている美しい場所、だそうだ。しかし、そこにも『エンザンスクエア』という立派な施設が建っている。電車の中で、上谷とフリーズマンが話をしていた。

「でもさ、何であの研究者しかニュースでやんないの?プラズマンDELETEしたの俺とお前じゃん」

「実際に戦ったのは俺じゃないかよ。お前ただ口をあけて黙って見てただけだろうが」

「何言ってんの!? 俺がちゃんとオペレートしてたからお前が勝てたんだよ」

「んなの最初だけだろ? やってねぇのにやったみたいに言うな、やってる詐欺だな」

「ッ…。ま、今日のところはこのぐらいにしといてやんよ。べ、別にあんたのために」

「そんなテンプレコメ聞いても嬉しくないから黙っててください」

「…」

またもや気まずい空気が流れ始める。もちろん、いつも通り上谷がフリーズマンを睨みつける。

(なんで毎回…)

とりあえず咳払いをする。そして、話題をもとに戻した。

「で。さっきの話だけどさ。本当のヒーローってのは表に出ないもんなんだよ」

「ん? そうなのか?」

心の中だけでため息をつき、画面から姿を消した。フリーズマンが言うには、『自分の体の調整』らしい。

「……、逃げたな」


PMC内部では、フリーズマンが何かのデータを見ている。上谷に見られないように、プロテクトを何重にも欠け、表上にでないようにPMCの最深部に隠してあるものだ。そして、そのデータには人の体と、Avatarの体が並んで表示され、いろいろな遺伝子データや、『精神データ』と言われる、人のすべてがデータになったものの情報が出ている。フリーズマンは、体の調整などしていなかったのだ。

「……、精神データを丸ごと使った…、ね」

暗い空間で、ただ一人でデータを見つめながら拳を握る。


エンザンシティにある、『エンザンパーク』についた。周りからは叫び声や、会話の声でにぎわっている。

「おい、ここ田舎なんじゃ…」

「シッ。そこは突っ込むな。わかる? こういうのっていろいろ大変なんだから。それにさ、都会に比べれば小さいしね。ほら、ぬ」

「中の話は結構です。で、曾根田を探さないとね。どこだろ…、! あれは…」

奥には、勝負服らしきものを着て、ベンチでPMCをいじっている曾根田だ。曾根田も上谷を見つけて手を振っている。しかし、上谷は嫌な予感しかしていなかった。冷や汗をかいている。

「…、これって」

「デートじゃないの?」

フリーズマンにきっぱり言われてしまった。上谷は顔を真っ赤にして一歩ずつゆっくり歩きはじめる。

「お、お前、し、知ってたの?」

「当然。ところで、顔が真っ赤ですなー」

「う、うるさいィ…」

どんどん勝手に進む足。自分で止められない。

(な、何か…)

しかし、ここで一つの救いの手が。しかし、これはとんでもない言葉だった。それを、フリーズマンがはなつ。

「リア充爆発しろ」

足が止まった。上谷はすぐに近くにあった橋に行き、PMCを川に落とそうとする。

「どうしようかなー、このゴミ」

「ごっ、ゴミって…、え、あちょっと、やめっ…」

上谷とフリーズマンがギャーギャー騒いでいるのを、曾根田はあきれた顔でじっと見ていた。そして、PMCにむかって喋りはじめる。

「何あれ?」

「見ないことをお勧めする」


上谷と曾根田が合流して1時間程度。すでに荷物を何個か持たされている上谷。顔がげっそりとしている。しかし、曾根田はこれを気にせず楽しそうに歩く。

(もしかして、これだけのために…)

そんなわけない、と心の中だけで結論付けトボトボと後をついていく。

「とりあえず荷物どうにかしないとね…、いったん帰る?」

このとぼけた発言を、PMCから突っ込む声が聞こえた。

「バーカ。荷物預かってくれる場所ぐらいあんだろ? ほら、あそこ」

「むっ」

少しむかついた曾根田。とりあえずおさえて、ハンターが言っている場所に向かう。上谷はこれを見て不自然に思ったのか、フリーズマンに喋りかけた。

(フリーズマン? ハンターって…)

(愉快な奴だよ)

はぁー、と興味なさそうな声で返事をする。それを聞いてフリーズマンも説明する気が失せたのか、黙ってしまった。

「上谷? どうかした?」

「はっ、はい!?」

突然曾根田に喋りかけられ、少し驚く。

(なんでこういうのすぐ勘づくんだよッ!?)

曾根田は「ん?」と、少し変な顔をして上谷をじっと見つめる。

「…、怪しいわね。何か隠してるんじゃ…」

「はっ、ははは…」

そして、上谷がとった行動は―、


逃げる


目的地に向かって全力疾走だ。曾根田も、これを見て追いかけるが、荷物を持った上谷が圧倒的に不利だ。そして、捕まった。背中をつかまれて姿勢を崩す。起き上り、荷物を持って後ろを振り返った。すると、悪意のある視線でこちらを見つめる人物が。

「え、えーっと…」

一方的な説教がはじまった。


荷物を預けて、外にあるテーブルに座り昼食をとる2人。上谷は先程の説教でさらにげっそりとしている。

(な、何でこんな目にあわなきゃなんないんだよ…)

せっかくの休日を曾根田に潰されている気しかしない上谷。しかし、曾根田は笑顔で昼食をとっている。

「どうしたの? 食べないの?」

手に持っているホットドックを上谷に向けた言う。先程まで笑っていた顔が少し真剣な表情になっている。上谷は何か不自然に思いながらも、言葉のままに自分の目の前に置いていたホットドックを手に取り食べ始めた。

「それでいいのよ。それで、今日読んだのは遊びのためじゃないの」

「ん? まあ、さすがはスクエアのネットバトラーだな。で、ここで何かあったの?」

曾根田は、話によると小6の時にスクエアから公式ネットバトラーの免許を貰っていたらしいのだ。この免許があると警察と同じように、さまざまな事件を解決できる。しかし最近は、免許を持ってもいない上谷と壮太が事件を解決しているのを聞いて少し自分の印象が薄れてきているのを実感しているらしい。曾根田はホットドックをテーブルに置くと、小さなバッグから何か紙とケーブルを差し出した。ケーブルはバッグの中から出ている。おそらく、中には何か機会が入っているのだろう。曾根田は無言でテーブルの上に置かれてあった上谷のPMCを取り、ケーブルをさすとデータを送信し始めた。

10秒後。ケーブルを抜いて、バッグにしまうと紙を上谷に見えるように置いた。

「今、あなたのPMCにデータを送ったわ。フリーズマンもよく目を通しておいてね。で、これなんだけど…」

上谷は紙に書かれてあることを丁寧に見ていく。

「『GATE』? …、なんだこりゃ」

「簡単に言うと、ここにGATEの基地があるから調査してきてってことね。ほら、地図もあるでしょ? こういうのは警察に任せるべきものだと思うんだけどね。トップからは団員を見つけたら確保しろって言われているわ」

あきれた顔で説明をする。上谷も少しあきれる。

「パシリ、か。中学生にこんなことさせるなんてトップも落ちたもんだな。でも、情報がほしかったからありがたいな。上谷は、どうなんだ?」

「ん? 俺も別にいいけど。そっちはどうなんだよ」

上谷が言った相手は、ハンター。人の下につくのを嫌っているAvatarだ。なので、曾根田のことも主人ではなく、パートナーとして見ている。

「曾根田の判断に任せる。GATEを叩き潰せるなそれでいい」

やる気満々に言っているハンター。フリーズマンもハンターを見て、少しやる気が出てきたようだ。

「じゃあ、行きましょうか」

残ったホットドックを手に取り、二人は食べながら歩き始めた。


エンザンパークの地下についた。あたりは真っ暗で、懐中電灯なしでは行動がとれない。曾根田は懐中電灯を2個取り出して、一個は上谷に渡した。懐中電灯をつけて、あたりを見渡す。

「…、これ基地っていうのか?」

周りには電源がついたコンピュータとイスが数個しか置かれていない。

「もうここは破棄された場所のようね。でも、確率は低いけどデータはゲットできるかも。それに、奥に厳重にロックされた扉があるわ」

曾根田が指さした場所を見ると、厳重にロックされた扉がある。横にはケーブル端子がある。曾根田はそこに向かって小走りをした。上谷も後をついていくようにして行く。

「じゃあ、ゲートインを…」

「ここは私だけでいい。行くわよハンター」

PMCを手に持ち、ケーブルをさす。

「コード604、ハンター、ゲートイン!」

掛け声をともにAvatarを電脳へ送った。中にはあふれるほどdreamがいる。おそらく侵入された時のためのものだろう。

「dreamだらけだぜぇ、曾根田ー」

「いつも通りやればいいわ」

(そういえば、ハンターが一人で戦うところ初めてみたな…)

上谷は、ブレイバーやフリーズマンと一緒に戦っていたハンターしか見ていない。

すると、早速ハンターが行動に出る。

「グルォォォオオオオオオオオオオオ」

雄叫びとともに、背中からとげが飛び出て目つきが変わった。どうやらいっきに片付けるようだ。ハンターは一直線にdreamの群れに突っ込んでいく。

「お、おい、だ」

グオンッ! 一瞬の出来事だった。気づけばdreamがすべてDELETEされており、ハンターの背中に出ていたとげもなくなっていた。曾根田はハンターをゲートアウトさせると上谷のほうを向いて、

「これがハンターと私の力よ。あんまり甘く見ないでほしいわ」

そういうと、曾根田は一人で扉の奥へ行ってしまった。上谷は何が何だかさっぱりの様子で突っ立っていると、

「上谷」

フリーズマンが何か不思議そうに話しかけてきた。上谷はPMCを取り出して、画面を見て、

「ん? どうした?」

「今のハンター、無理してないか? あれは暴走するかもな」

フリーズマンが突然言い出した。上谷は「冗談だろ」、と思いながら、

「えっ、まさかー」

と、適当に済ました。上谷はPMCをしまうと、曾根田の後をついていくように奥に進んでいった。




原作者:ほみ


「じゃあ、こっちからやらしてもらおうかな‼」

Avatarが狙ったのは、『フリーズマン』。いきなり突っ込んできて、頭をつかんだかと思ったら、地面に叩きつけ、直接電気を体に送り、ダメージを負わせる。

「がぁっ!?」

早すぎる行動と早すぎる攻撃。フリーズマンは追いつけていなかった。

「おいおい、エースさんがこんなもんでいいのかよォ!?」

しかし、

「おいおい、人話は聞くもんだろうがよォ」

消えた。先程まで頭をつかまれ、電撃攻撃をされていたフリーズマンがどこにもいない。しかし、これはカスタムチップの効果によるもの。

「上谷? お前、何を」

「ミガワリ」

すると、Avatarの前に突然フリーズマンが現れて剣で足に蹴りをいれたかと思ったら、次はバスターで頭を狙って攻撃する。Avatarは少し態勢を崩して倒れた。それを狙っていたブレイバーが、銃を構えて弾を撃つ。見事に直撃し、あたりに煙と小さなデータの固まりが舞う。そして、その瞬間だ。研究員が突然、

「これはッ…!?」

上谷と壮太にはわからなかったが、フリーズマンは異変に気づく。

「たっく、んなもんで俺を潰そうとか思ってんのか?」

無傷。

「うそだろ…?」

「てか、そろそろ俺のオペレーターがそっちに来ると思うけどなァ。早く俺を倒さないと、ここにある『LEVEL COMPUTER(レベル コンピューター)』乗っ取られちゃうよ?」

その言葉を聞いた研究員が驚きの表情を隠せなくなっている。

「あの、LEVEL COMPUTERって…?」

フリーズマンが研究員に代わって説明し始めた。しかし、やはり説明するまえにため息をつく。

「今、日本は3つのCOMPUTERで管理されている。『INFINITY COMPUTER(インフィニティコンピューター)』、『GUARD COMPUTER(ガードコンピューター)』、そして、ここにある『LEVEL COMPUTER』だ。これらすべてを乗っ取ることは、日本を乗っ取ることと同じだな。つまり、」

「この国を自由自在に操れるってことなんだよなァ」

気づけば、Avatarがすぐ近くまでせまってきている。そして、フリーズマンに直撃するように、電磁砲を放つ。

「フリーズマン!?」

しかし、喰らったのは…、

「ッ‼ テメェ…」

ブレイバー。体のあちこちから煙がでて、プログラムが散っている。何かを言おうとするが、倒れてしまった。目の前でやられたブレイバーを見て、壮太は何かをこらえながらいった。

「ゲートアウト…。上谷、ごめん」

ケーブルを抜いて、画面を見ながらブレイバーの修復作業に移る壮太。しあkし、まあ何かを言い始めた。

「ブレイバーのぶんまで…、な?」

「! …、うん」

何かを感じ取り、PMCの持ち手を強く握る上谷。よく画面を見てみれば、先程捨てていたレーザービームが転がっており、他にはなにか役立ちそうなデータがたくさんある。

(あいつはまだこれに気づいていない…、フリーズマンは…?)

フリーズマンを確認するが、もうブレイバーのことを気にせずにAvatarをじっと見ている。

「なんだァ? その目は。もしかして、恨んでる? それとも…」

言葉が途切れた。フリーズマンの目つきが変わり、バスターを連射した。相手は素早くかわすが、フリーズマンはその後、素早く次の行動を取る。落ちていたデータの欠片を3つ程度拾って、着地位置に投げつけたのだ。相手のAvatarの足と手にあたる。

「ぐっ!?」

足を抑えるAvatar。しあkし、フリーズマンは気にせずに今度は奥にある謎の柱に目をつけて、上谷にカスタムチップを要求する。

「なんでもいいからひとつよこせ」

「え…、うん。カスタムチップ、『Mソード(メガソード)』、スロットイン!」

(何か様子がおかしい…)

こんなことを思いつつも、上谷はMソードを転送する。すると、フリーズマンの右手が重そうなソードに変形するが、フリーズマンはこれをうまく使って、柱のほうへ向かい、柱を壊した。すると、バチバチと柱が音を立て、崩れ始めた。相手のAvatarはこれを見て、顔色を変えた。

「な、何ッ!?」

すると、研究員が何やら説明をし始めた。

「プラズマン、という名のAvatarみたいだな。主に電気を扱うAvatarなんだが、これはまだ世間には知られていおらず、公式にも発表していないものだな。そして、あの柱はプラズマンにエネルギーを送るものみたいだったようだ」

フリーズマンもその説明を動きながら聞いていたようだ。今度は転がっていたレーザービームをたてて、ビームを発射させて、プラズマンを狙って撃つ。プラズマンはかわそうとするが、足をうまく動かせずに直撃してしまった。

「あァァァああああああああぁぁぁ…」

徐々に叫び声は小さくなり、倒れてしまう。しかし、意識はまだあるようだ。フリーズマンはレーザービームをプラズマンに投げつける。頭に当たってしまった。その後、レーザービームは消えてしまった。今度は、容赦なく足で頭をおさえて、バスターを向けた。

「新機能のコンビニ状態だったお前が、旧型の俺にやられる気分はどうだよ。」

プラズマンは少しおびえつつ答える。

「お、俺は、まだ…」

途中で足に力を入れて、さらに負担をかけさせるフリーズマン。それを見た上谷が止めに入る。

「お前、ちょっとやりすぎなんじゃないか? こいつをDELETEしたら、やってることは一緒だろ…?」

その一言で、フリーズマンの目は覚めた。足の力を抜くと、右手をバスターから普通の手に戻して、プラズマンから離れ始める。

「バーカ」

フリーズマンがプラズマンが倒れていたほうを振り返った。しかし、そこにはもういない。


上だ。


上からプラズマンがフリーズマンを押さえつけに来た。フリーズマンは態勢を崩して倒れてしまった。

「ぐっ…!」

「すぐに俺のDELETEしてりゃァいいものよォ。馬鹿なオペレーターでよかったよォ」

右手をフリーズマンの頭に当てて、電磁砲を撃とうとするプラズマン。

「フリーズマン! くそっ…、俺のせいで…」

「ハッハハハッ、死ねェェェええええええええええええッ」

血迷ったかのようにプラズマンは笑いながら、電磁砲を最大までチャージしを終わると、電磁砲を発射させた。

ばかだ。と、フリーズマンは吐き捨てた。だが、すべて自分の判断で動いた結果。たしかに上谷の言葉に動かされたが最終的には自分の判断で動いてしまっていた。


後悔。


これだけが頭の中に残った。だが、この後悔を無理やり頭の中でうち消すと、目つきを変えた。わずか0,1秒。当たる直前でバスターを瞬時にチャージさせて、それを適当に撃って体を誘導させたのだ。プラズマンは多少驚き、次の攻撃に出ようとするが、フリーズマンはその前に転がっていた、とがっているデータを拾ってプラズマンの左手を斬りつけた。プラズマンの手がただのデータとして転がる。

「う、うわァァァあああああああッ!?」

わずか30秒の出来事。プラズマンは左手の手が取れた付け根を抑えてながら地面に転がりもがき苦しむ。その隙に、今度は足を持ちプラズマンを振りまわし、頭から壁に激突させた。バチバチと音を立て、煙が舞う。

上谷は、その光景を見て驚いた。

「あ…、あぁ…」

プラズマンの頭の中のデータが丸見え状態になっていたのだ。目は上を向いており、左手で頭を押さえてる

「あぅ、あぅあぁ」

意味不明な言葉を発しながら立ち上がると、フリーズマンのほうへフラフラ歩きはじめる。手の付け根から大量の電気を出している。これを喰らえば、一撃でやられるだろう

「…、すまない」

フリーズマンはバスターで足のあたりを撃って、プラズマンを転ばせた。

「あうぅあ。ぁうぁ」

これを無視して、フリーズマンは止めを刺した。プラズマンのデータが体がバラバラになって転がる。上谷は、ただ見ていることしかできなかった。

しかし、プラズマンを倒したおかげか、電気が復旧した。すると、外のほうからサイレンの音が聞こえる。上谷はフリーズマンをゲートアウトさせると、研究員に言葉をかけて非常口から外に出た。外に出てから電車に乗るまで、上谷は終わったんだな、とあらためて実感した。


帰った日の夜。上谷は風呂からあがると、自分の部屋でアイスを食べながらフリーズマンと話し始める。

「お前、なんで…」

「安心しろ。あの様子だとバックアップはある。後、プラズマンの記録データを少し拾ってきたんだ」

「お、おい。それってばれれば…」

「\(^o^)/」

「ふざけんなッ‼   今すぐ戻してこいよ」

「それやるほうが危ないよ」

上谷はため息をついて、ベットに転がり、PMCの画面にいるフリーズマンに失望した顔を見せつける。フリーズマンは笑ってこれをスルーした。そして、何かを喋りはじめた。

「それで、解析したんだけど、こんなのが出てきた」

フリーズマンが区切るっていうことは、大事なことばかりだ。上谷はすぐに真剣な顔になり、耳をすませる。そして、

「3月。今日はもんたんと一緒にショッピングに出かけるよ。やったね☆ どんな感じでいけばいいんだろう。あぁ、楽しみ。よるはあんなこと♂をしたり、こんなこと♂をしたりしちゃうぞ。てへっ☆」

一瞬:寒い風が流れた気がするが、上谷は顔をふって、フリーズマンにツッコミを入れる。

「なんだよそれ、ただの変態日記じゃないか。しかも、なんでわざわざ愛情入れて読んだの? すぐにそんなデータ捨てちまえよ」

フリーズマンは冗談です、すみませんと、言うが、上谷はこれもどうなのかと考え始めるが、今度はほんとうのことを言ってくれるようだ。

「犯罪組織、『GATE』」

「えっ…、GATEって…」

「そうだな。最近噂の犯罪組織。これは無理に首突っ込むとまずいと思うけどな」

上谷は、もうすぐそこまでGATEが迫ってきていることを実感した。4月。気持ちのいい風と共に、嫌な風も流れ込んできた。

原作者:ほみ


時刻は14時。過ごしやすい時期が続いている頃だ。温かい風が吹き、平和が感じられる一時。5分の休み時間で、一人屋上で風に当たっている少年。

「昨日のあのAvatar、何だったんだろうな…?」

「DELETEしたときに散らばったデータを少し拾って調べたんだが、やはり不正な改造がしてあったな」

上谷大介だ。学校の中では誰もが知っているほどの天才的な力を持つ中学2年生だ。フリーズマン。正式名称は、『FREEZE.EXE(フリーズ.エグゼ)』。他のAvatarとは何か違った力を持つと、父から言われているが、今日まで変わったところはでていない。

「そういえばさ、最近『GATE』とか名乗ってる犯罪集団が目立ってるよね?」

「ネットを使った犯罪のほとんどに『GATE』が絡んでいたんだろ? 目立っていて当然だ」

ふーん。と、上谷の興味のなさそうな返事とともに話が途切れた。気まずい空気が流れ始める。

「そ、そういえばホームページに置かれてあるあの『ブラストファイル』って、なんか意味あるの…?」

「ggrks」

「…」

またもや気まずい空気が流れ始める。上谷はフリーズマンを睨みつける。

「うっ…、しょうがない。ブラストファイルって言うのは、国宝のデータや政府で起こった出来事や、昔の記録のデータがすみずみまで集めたもの。何で置かれてるかはわからないけど、多分展示してあるだけ。だから警備を徹底して行っているだとさ」

「そんなもの展示してあったら盗まれるんじゃないか?」

「そのための警備だろ? まぁ、俺の展示するのは間違ってると思うけどな」

はぁ、と聞いてもいないフリーズマンの意見を聞いて空返事をしてからPMCをケースにしまって、教室に戻った。


放課後。上谷は壮太と一緒に、隣町の『グランドシティ』に向かった。ヨシノシティにはメトロが一本通っているだけで、他の移動手段と言ったら『車』ぐらいしかない。

「ここがグランドシティか…」

「何ぼっとしてんの。早くグランドスクエアに行くよ」

そう言うと、壮太は一人走って行ってしまった。

「あ、おい待てよ…」

上谷も走って追いかけることにした。

「ところで、スクエアって何だ?」

それを聞いたフリーズマンがまたため息をついた。

「お前、本当に中学生か? まぁ、今年できたばかりの施設だから仕方ないか。スクエアっていうのは、主にPMCの最新データを配信している場所で、今日はその一つの『エナジー』を配布する日らしいぞ。ちなみに、エナジーっていうのはネットのなかで自分の『ブロック』と呼ばれる空間をつくるために必要なんだと」

ブロックとは、自分のパソコンにある空間で、Avatarがインターネットにでるときに経由する。普通、パソコンには初期からついているのだが、少し古い機種ではそれがないため、PMCのジャンプ機能(インターネットに直接行く機能)を使ってインターネットに行くらしい。便利そうだが、これを使うとAvatarに大きな負担をかけることになるらしい。

「へー、って、そんな説明聞いてる間についたみたいだな。グランドスクエア」

駅からの距離。わずか100メートル。中に入ると、壮太が奥のほうで、PMCに何かをインストールしているのが見えた。上谷は壮太に近づく。

「壮太、何してんの?」

「エナジーをインストールしてるんだよ。俺のパソコン、ブロックがなくてね…、いつもブレイバーに負担かけてばっかりだったから」

「で、負担掛けててブレイバーはあの強さなの?」

PMCの画面の除き見ながら言った。インストールが終わると、画面にブレイバーが現れた。

「壮太。エナジーはちゃんと保管してあるから安心しろ。それと…、上谷。帰ったら負担がかかってない状態で、俺とフリーズマン、どちらが強いか試したいのだが…」

「俺は別にいいが、上谷は?」

フリーズマンはすんなりオーケーを出すが、上谷は少し悩む。

「確か、Avatar同士の戦いは法律で、」

「それは小学生の話だ。中学生は責任能力があると見られているからな」

法律では、12歳以下の子供がネットバトルを無断で行う(dream戦、緊急事態を除く)と、300万円以下の罰金というとても重い罪に問われるのだ。

「そっか。じゃあオーケー。ブロック作り終わったらすぐに連絡よこせよ」

「わかった。すぐに終わらせるから」

約束をして、二人はグランドスクエアを出ようとしたが、その時だった。

バチンッ。という音とともに停電してしまった。外を見るが他の建物は電気がついている。

「…、停電?」

すると、フリーズマンが少し嫌な顔をして言った。

「二人とも、これはここだけを狙っているな。計画的な立派な犯罪だ。いいか、今すぐこの奥にある『管理室』に迎え、ブレイバー、いいよな?」

「そうだな。管理室はセキュリティが徹底してあるから入り込めれば安全だ。電気がついたときに警備員に捕まるかもしれないが、これを解決したらチャラにしてくれるかもな」

やる気がでてきたのか、いつもの呪われそうな声を出さない。

「そういえば、最近ブレイバーって明るくなったよな」

「…、くらいほうがいいか?」

「「「いいえ、そのままで」」」

「…、茶番はここまでにしてさっさと行くぞ。ほら、足音が…」

フリーズマンの声とともに2人は管理室に向かった。


管理室前についたが、鍵がないためにあけることができない。しかし、後ろを研究員が通った。

「あ、あの…」

「ん? どうした…? 私はこれから管理室で復旧作業を行うので急いでいるのだが…」

「あの、俺達も手伝いたいのですが…」

そういうと、少し悩んでいる様子の研究員。しかし、上谷の持つPMCの画面を見たとたんに表情が一変した。

「‼ このAvatarは…、いいだろう。手伝ってくれ」

そういうと管理室のカギを持ち出し、扉をあける。

「早く入れ。足音が…」

言われるがままに管理室に入ると、研究員はすぐに鍵をしめた。しばらく上谷と壮太の二人に動かないように指示を出して、自分も身をひそめながら作業をする。

(何をしているんですか?)

(ちょっとね…、シッ。そろそろここを通る…)

コツコツ、と足音が近づいてきている。45秒後。足音は聞こえなくなった。その瞬間を狙って、研究員は管理室の電力を復旧させた。

「さぁ、これでゲートインできるぞ。多分、この施設はdreamに入られている。犯人がしかけたものだろうな。あと、もう一つ大きな反応があるな。Avatarかもしれん」

(まさか、あの時の…? んなわけないか…)

心の中だけで呟き、PMCを手に持ち、ケーブルを抜き取る。壮太も後に続いて、PMCを手に持ってケーブルを抜き取る。

「コード1330、フリーズマン、ゲートイン!」

「コード6916、ブレイバー、ゲートイン」

言葉とともに、ケーブルをコンピューターに接続し、Avatarを送り込んだ。


「dreamだらけだな…」

フリーズマンとブレイバーが見た光景。それはdreamが群れている状態だ。中には仲間同士で傷つけあい、DELETEされていくdreamもいた。

「こんな、」

フリーズマンが途中で言葉をきらした。原因はブレイバーだ。銃を構えていきなり連射しはじめたのだ。まさに無差別。そして、ある程度DELETEされたかと思ったら、今度は腰につけてあった爆弾を取り出し、dreamめがけて投げたと思いきや、その真上で爆発させた。そして、煙がでたところを狙って、壮太がカスタムチップを使用する。

「カスタムチップ、メガバズーカー、ロックオン、ストーンアームトリプルスロットイン。カスタムフュージョン、レーザービーム」

そういうと、PMCの画面ではチップ三枚のデータが表示されて、数字がたくさん出てきたと思ったら、画面に別のデータが表示された。

ブレイバーのもとにはレーザービームという、ブレイバーの体より少し大きいぐらいのレーザー砲。持ち手を持って、発射する。すると、ものすごい音を立てながらdreamをDELETEしていく。あちこちにデータが散らばった。フリーズマンはそれに目をつけて、何個か素早くデータを拾い始めた。

「上谷。今dreamの残骸データをそっちに送ったから、そこの研究員にでも解析してもらえ。何かわかるかもしれない」

そういうと、研究員もうなづいたので、上谷は研究員の前にあるコンピューターにデータを同時進行で送り始めた。わずか30秒で送信完了の文字が出た。その間に、dreamもすべてDELETEできたが、まだ停電が直ったわけではない。ひとつ、まだ大きな反応があるのだ。それが、バチバチと音を立てながら近づいてくるのがわかる。その音を聞いた研究員が驚きを隠せずに言った。

「!? あ、あの機能はまだ…」

言葉が途切れた。いきなり、フリーズマンとブレイバーがいるところに電磁砲が飛んできたのだ。ここで、やっとフリーズマンが攻撃に出る。片手をバスターに変えて、チャージショットをうつ。中央で激しくぶつかり、あたりにバチバチという音が響く。

「ッ…、この桁違いの威力は…!?」

思わず、態勢を崩してしまうフリーズマン。そして、煙の中から一つの影が現れた。

「Avatar…?」

「こ、これは…」

研究員がコンピューターを確認しながら言う。

「どうしたんですか…?」

上谷も、研究員の目の前にあるコンピューターのモニターを見ながら言う。

「ただの、Avatarじゃないですか…?」

「いや、あのAvatarは、」

「不正な改造だから驚いているのか? それとも…」

電磁砲を撃ってきたAvatarが姿を現し、手を目の前に伸ばしながら言い始める。

「『これ』に驚いているのかな?」

手のひらに電気をだして、バチバチと音を立てる。手だけではない。体のあちこちから電気を出している。

「この機能はまだ公式に出していないのに…、なんで?」

研究員の言うことがいまいちわからない二人だったが、とにかくこのAvatarを生かしておいてはいけないということだけは理解したようだ。

「これを表に出しちゃだめってことか…、なら、潰すまでだ」

フリーズマンがバスターを構えながら言った。マスクをつけて、完全に戦闘態勢に入る。ブレイバーも後ろのほうで、レーザービームを捨てて、いつも持っている銃を構える。

「さて、どっちからDELETEしようかな?」


原作者:ほみ


近未来…。

世界ではネット発達が進み、日本はその中では優秀な科学者がたくさんいた。その中の一人、『杉山 源(すぎやまげん)』という人物は、『PMC(パーソナルマスターコンピューター)』という、最新の技術を詰め込んだ、携帯が進化したものを開発し、今では誰もが持っているものとなった。そして、その携帯端末の中には、『Avatar』という、ネットでの行動をサポートするナビゲーションプログラムが入っており、Avatarに『HUMAN.bat』を当てると、人と同じようにコミュニケーションができるようになっていた。

どんどん世界にこの技術が広まる中…。問題になったのは『ウィルス』やPMCとAvatar、ウィルスを使った悪質な『犯罪』だ。しかし、Avatarには必ず基本装備をつけるという法律ができ、『カスタムチップ』というバトルをサポートするための武装をAvatarに送ることによって、これらのネット犯罪はくい止められていた。しかし、そのウィルスの中でも目立ったのは、『dream』。これは、何者かがAvatar撃退用に作成されているウィルスで、今ではウィルスのすべてがdreamという状況だった。

そんな世の中で、ヨシノシティという小さな田舎町に住む中学2年生、『上谷 大介』は、自分のオペレートするAvatar、『フリーズマン』と一緒に、dreamのDELETEを行っている毎日を過ごしていた…。


4月。新学期を迎えたばかりの時期だ。上谷はいつも通り朝6時に起きると、PMCを持って、7時30分には歩いて中学校まで通っていた。

「フリーズマン、最近どうもdreamが増えたよな…」

PMCを手に持って、画面を見ながら喋る。すると、

「そうだな。最近はdreamの数が増えている。今日のニュースでもやっていたぞ」

と、丁寧に説明するAvatar。フリーズマンだ。上谷の持つPMCに最初からインストールさせれていたAvatarだ。そのせいか、dream駆除の時には、いつもカスタムチップなしでDELETEするという実力を持っている。

「でも、よくカスタムチップなしで戦えるよな」

「コツをつかめば楽さ」


教室に入ると、曾根田 ユリという後ろに縛った髪が目立つ同級生と、今川 壮太という幼馴染の同級生に話しかけられた。この3人は、普段から一緒にいる。

「おはー、上谷」

「フリーズマン、今日こそ倒してやるよ」

という、のんびりした声と、呪われそうな声が。呪われそうな声をだすのは壮太の持つAvatar。『ブレイバー』だ。普段はこのような状態だが、戦いとなると性格が一変し、口調もかなり変わってしまう。愛用の銃を使って遠距離攻撃を得意とする。

「…、おはよう」

「よう、フリーズマン」

明るい声と獣のような声。獣のような声をだすのは曾根田のAvatar、『ハンター』だ。じつは、本当に獣のようなAvatarで、素早い動きと、攻撃が特徴だ。

「あぁ、おはよう二人とも」

「おはよ…」

二人と、2体のAvatarに対して挨拶を返す。今日もいつもの一日が始まった。


放課後、3人はそれぞれのパソコンからAvatarをゲートインさせて、ホームページとよばれるdreamのでない安全な場所へ集合した。

「でも、最近多いな、dream」

「dreamは、裏ホームページから出てきてるとか噂が流れてるぞ?」

それを聞いて、ブレイバーが「む?」と、顔を少しひそめる。

「…、裏ならダメだな。いくら政府がつくった公式な組織、『ブレイン』が会見で、dreamの発信元らしき場所が見つかったら排除しろって言ってもな」

「危なすぎるな。フリーズマンはわからないが…?」

裏ホームページ。それは、犯罪を犯した者が集まると言われている場所。そこに通じる道は一般的に知られてはいない。行くためにはパスワードがいると言われている。

「……、む?」

フリーズマンが周りを見渡す。

「どうした?」

「……学校のサーバーのほうからだ…、上谷、すぐにゲートアウトだ」

そう言うと、すぐに姿を消してしまった。それを聞いた二人も、学校に向かうことにした。


学校の管理室についた。中にはたくさんの機械が置いてあるが、中でも目立つのが『サーバー』だ。握力が違う。サーバーのプラグ差し込み口に、3人はケーブルをさす。

「コード1330、フリーズマン、ゲートイン!」

「コード6916、ブレイバー、ゲートイン」

「コード604、ハンター、ゲートイン!」

Avatarをゲートインさせる時の子の掛け声。これはPMCの音声認識機能だ。これを言わないと、Avatarを機会に送ることはできないため、必ず必要なことだ。

「……、やっぱりな」

予想は的中。しかし、dreamの他に奥にはもう一つ…。

「Avatar…?」

Avatarと思われる姿が見えた。そして、その瞬間。突然基本装備と思われる大剣を向けてきて、こちらに向かってきた

轟ッ‼ 素早い動きでこちらに向かってきたと思ったら、剣を叩きつけてきた。瞬時に横に体を転がすが、少し傷をおってしまった。

「ッ…」

「おい、あのAvatar…、不正な改造してないか?」

Avatarとは、現在は普通人間の分身のような姿に武装させたものである。しかし、目の前にいるAvatarは人間の姿をしていない。

「不正か。くだらないな」

ブレイバーが銃を向けて連射する。しかし、すべて手で防御されてしまった。すると、それを見たブレイバーが銃の先端にビームをためてサーベルを作り、斬りつけに行く。すると、相手もそれぞれの指の先にあいている穴にビームをためて、ガードする。

「ぐっ…」

お互い、衝撃に耐えきれずに遠くに飛んでしまった。ブレイバーは本来遠距離戦を想定して武装させたAvatarのため、近距離戦はとても不利なのだ。しかし、ブレイバーは無傷。不正Avatarも無傷の状態で宙に浮いた。しかし、その瞬間。フリーズマンが突進したかと思ったが、右手のバスターをソードに変形させて、相手を真っ二つに斬った。あまりに早すぎた攻撃のため、防御する前に、DELETEされてしまった。

「遅いな」

「今の、カスタムチップ?」

「そういえば、はじめて使ったね」

これが、フリーズマンと上谷大介。まわりの人間とはケタ外れの実力をもつ少年なのだ。

※必ず全文、飛ばさず読んでください。


こんにちは。先日、SEEDの作り直しという話を出しましたが、SEEDは、今日を持ってなかったものとします。つまり、今後一切このことには触れませんし、掲載もしません。自分勝手な点が多くて、申し訳ありません。

そして、もう一つ。私のピグ友に『ほみ』さんという、『Custom Computer』という小説を掲載している方がいます。昨日、彼女とお話をしました。すると、内容はCustom Computerをそちらに受け渡したいということでした。理由はわかりませんが、とにかく言われました。最初は断りましたが、どうしてもと言うことで受け渡しにオーケーをだしました。と、言っても原作者の名前にはほみさんを出させていただくことになります。と、いうことでこれからはほみさんが掲載していたCustom Computerのリメイク作品を出したいと思います。設定をすべて設定しなおさせていただくことになります。と、言ってももう終わってますけどね。

今後とも、このブログをよろしくお願いします。

PS じつは、Custom Computerのキャラクターデザインを頼まれていました。