前年最下位からの、逆転V間近の長嶋巨人
胴上げがかかった甲子園での阪神戦は初戦を落とし
2戦目も逆転された所で飛雄馬が登板
しかし力んだ挙句、タブチの頭部に死球をぶつけてしまい
動揺した飛雄馬はまたも四球連発で降板
そのまま行方をくらませてしまった
「あいつめ・・・・巨人の選手はとっくに広島に
向かったというのに、何をしておるんじゃ、、、」
「ああ・・・さいわい大したことはなかったらしい」
「そうか、それはよかった」
「まあ、そんなに自分を責めるな・・・
死球は野球ではよくある事じゃ」
「人にボールぶつけた事ないお前に何がわかるっ」
「ひとりにしてくれっ」
「待てっ、長嶋監督からの伝言があるっ!」
「背番号3の歴史は、常に栄光と挫折の繰り返しじゃった
ひとつの挫折で挫けちょったら、長嶋茂雄はとうの昔に
消えておった・・・と」
「そうだ・・・長嶋さんはプロ入りすぐに金田さんから
4打席連続三振を食らったのが始まりだった・・・・」
阪神の選手でも夜中に甲子園で練習なんて
させてもらえないのに、何故か巨人の選手が
個人的に借り切るなんてまずあり得ない(苦笑)
伴重工業と阪神球団コラボの威力を発揮したか?
「当たり前じゃいっ」
あのタブチの死球シーンが蘇る
これイップスじゃないのか、、、、
「星っ、何を逃げちょるかっ
インコースへ投げろっ」
見えるのか伴?
「へへへへへっ、どーって事ないわいあんな球
もっと本気で投げんかいっ」
「だ・・・・ダメだ、、、イップスだわ俺、、、、、
もうやめようぜ」
「ふざけんなヴォケーっ、それ治すために
やっとるんじゃろーうがっ
わしのこの痛みを無駄にするつもりかっ」
「星っ、もういい
新幹線に乗り遅れるぞ」
「し・・・・しかし」
『広島行きひかり、間もなく発車いたします』
プルルルルルルルルルル
飛雄馬はまだ新幹線の車中にいたが
新大阪から広島まで9時半出発でなんで
こんな時間かかるんだ・・・遅れてんのか
なんと試合はすでに始まっていた
3回までカープが1点をリード
「加藤はどうやら限界のようですね
ここで失点すると苦しくなります長嶋巨人」
「謝罪は後でいい、とにかくブルペンに行け」
「いえっ、このままで投げられますっ」
「監督っ、お願いしますっ!
この間の汚名返上したいんです
今すぐ俺をマウンドに行かせてください」
『あっ、どうやらピッチャー交代のようです
出てきたのは星ですっ』
「む・・・・来たか」
『ここはなんとしてでも抑えないと・・・・
協力してくれた伴のためにも』
『おおっと、山本浩二ベースにかぶさるようにして
バッターボックスに立ちますっ』
「当たり前田のクラッカーじゃ!
星のノーコンを狙わん手はないけん」
「か・・・監督っ、やはり星起用は失敗だった
んじゃあ、、、、」
「おおっ、インコースでストライク取れるじゃないか」
「ええっ、いーですよっハイ」
「星ぃ、ようやったっ!
これでわしも青あざだらけになったかいが
あったわいっ」
につづく
いよいよプロ野球開幕となりますので
オフ企画の新巨人の星は一旦ここで休止します
続きは今シーズンオフに
原巨人も優勝決まってればいいですけどね(笑)
まあ新巨人の星Ⅱは23話しかありませんので
今季のオフの時間的にはちょうどいいです
しかし来季のオフはマジでネタなくなるぞ。。。。