右投手として復活した飛雄馬は、阪神戦に登板
リリーフながら、ノーワインドアップ投法で
なんとかノーコンも克服
宿敵のカケフ・タブチを抑える事にも成功した
一方その様子を見た花形に不審な動きが・・・
妻明子はそれに、言い知れぬ不安を感じたので
あった
そんな中飛雄馬はヤクルト戦に初先発する
「私の海軍式野球では、星はワインドアップでは
ストライク入らないと結論づけられました
ワインドアップで投げてきたら絶対振ってはいけません」
待球作戦を指示
長嶋さんを殴った男大杉がバッターボックスで
飛雄馬を威嚇
「わしは球界ナンバー1の喧嘩屋なんだぞゴルァ」
連続ボールでカウントを悪くする
「おい星っ、もう少し肩の力を抜け!」
たまらず王さんが声をかけるが
『くそぅ、なんでこうストライク入んないんだっ』
イライラしだす飛雄馬
「広岡監督待球作戦か・・・・・やるな」
花形、ヤクルト広岡監督の海軍式野球に
興味を示しはじめる
「うーん、いけませんね、、、、、」
しかし長嶋監督、ここは飛雄馬を我慢して動かず
『やっぱり俺にはまだ先発は早すぎたのか、、、、』
弱気になる飛雄馬
次打者はキャッチャーの大矢
「星っ、どうしたっ!
肩の力抜けっ」
叫ぶ吉田孝
三塁ランナー大杉がホーム突入
カバーの飛雄馬とクロスプレーになるが
『星投手、この回まだワンアウトも取れず
四球自滅で2点を献上していますっ
なおも無死満塁っ』
「うーん、スターターはまだ時期尚早でしたか・・・・
仕方ありませんね、新浦と代わりなさい、ええ」
「・・・・・・・」
『星投手、ここで降板
2回もたず、ピンチだけを残してベンチに帰ります』
『まああれだけノーコンじゃあね・・・・
長嶋監督も頭が痛いでしょうな』
「いつまでも待球戦法が通用するわけはないっ
ヤクルトには僕が必要だ!
飛雄馬君を打てるのは一流打者の僕しかいないっ」
えっ・・・・・
「バ・・・バットなんか持ってどうなさったの?」
「ちょっとヤクルトに・・・・いや、なんか
ヤクルト飲みたいなぁ・・・・はははっ」
「あなたまさかっ・・・・」
「・・・・ちょっと昔を思い出しただけさ
最近運動不足だしね」
「まあ6年前に引退したし、今更プロ野球に戻りたい
とかそんな夢みたいな事言わないよ」
「そうかしら・・・飛雄馬は戻ったけど・・・」
「飛雄馬君は・・・・その・・・言っちゃ悪いけど
無職のプー太郎だっただろ
僕はハナガタモータースの専務だよ
責任ってもんがあるから、飛雄馬君のようにはいかないよ」
「バカだなあ明子・・・・変な心配するなよ
たかがバットの素振りじゃないか」
「本当ね、信じていいのね」
『ゴメンね明子・・・・今のは嘘八百さ、、、、、
でも僕はモーレツに飛雄馬君と対戦したいんだっ』
ボォォォォォーーーッ
一方巨人ヤクルト戦は、序盤の飛雄馬の大炎上の
わりには、4-0というまともなスコアで終わった
巨人はこの敗戦で、2位阪神に2.5ゲーム差と迫られる
意外に強かったこの年の阪神
『2.5ゲーム差か・・・・このままじゃV1も微妙だぞ、、、、
もし優勝逃したら俺のせいだ。。。』
につづく