九州南部が水没し、更に函館と札幌が相次いで沈没
そんな中、D計画本部を解雇された小野寺は
失意のまま東京へ帰京
田所にD計画本部復帰を願い出て許可された
その直後に今度は伊豆大島がカルデラ噴火で消滅
いよいよ日本沈没に拍車がかかっていた
人工衛星からの観測写真から、フォッサマグナに
異変が起こる事を察知した田所
予告通り、静岡県御前崎で地震が発生し
御前崎灯台に所長夫婦が取り残されてしまった
灯台には巡視艇とヘリが向かっていた
「よっしゃー、これで父さんと母さんは助かるぜ」
「やったね、兄ちゃん」
低空で近づいたため、モロにその熱水を浴びて
ヘリ墜落、、、、
「こりゃあお手上げズラ。。。。
どうしようもないズラよ・・・」
余計な事を言う警官w
「どうしようもないって、じゃあうちの
両親は見殺しって事かよっ」
「D計画本部、こちら小野寺!
現場に到着しましたが、海底から熱水が噴き出して
灯台に近づけません、ただ今の海水温100度!!
ケルマディックもこの温度だと無理です」
「おそらく海底地下に溶岩流が渦巻いているんだ
明日もう一度ヘリを飛ばすから、今日は待機
していてくれ」
「灯台に両親が取り残されてるんだ・・・・
心配でここ動けねえんだよ」
「なあ、アンタあの潜水艇の操縦者だよな
金払うから、俺を灯台まで連れてってくれよ」
「こいつはよぉ、家飛び出して1年間
マグロ漁船に乗って貰った金だ」
出たマグロ漁船(笑)
「俺よぉ、大学受験失敗して親父とケンカになってさ
1年前に家出したんだ・・・・
それ以来親父に顔合わせられなくってさ
日本が沈没するって聞いて、親父に会いにきたんだけど
そしたらこんな事に・・・」
「そうか・・・・しかし親父さんの救出は俺に
任せてくれ!
金なんかいらないよ」
「こんな時順一がいてくれたら・・・・・
今頃何をしてるのかしら・・・」
「あいつの話はやめろ」
「たかが大学受験失敗したくらいで家出しやがって・・・
あいつは根性なしだよ」
翌朝
「なあ、俺も連れてってくれよ」
「ダメだダメだ、あの海は危険なんだ」
「チクショー、俺はマジなんだっっっっっ」
「あー、わかったわかった」
「お前マグロ漁船に乗ってたって言ったな
じゃあ点滅信号はできるか?」
「ああ、餅の論だぜ」
「田所博士、灯台の周囲ほぼ360度から
熱水が噴き出してます
接近は不可能です」
「隙間ったって・・・・・・」
「あっ、小野寺さん、あれ隙間じゃないか?」
「あなたっ、潜水艇だわ」
「ああ、しかしあれでどうやって・・・・」
「姉ちゃん、あんな潜水艇じゃあ灯台まで行けないぜ
周り全て断崖絶壁で、上陸できねえ、、、」
「こりゃあ次のヘリが来るまで待つしかないな」
「でもその前に地震が来たら・・・・」
「せっかくここまで来たのに、これじゃあ上陸どころか
接岸もできんぞ・・・・」
「小野寺君っ、ケルマディックじゃどうしようもない
ヘリが用意できるまで待つんだ」
『田所さん、そんな時間はありません
ヘタしたらこれが最後の交信になるかもしれませんが
最後の手段に賭けます』
「おい、何をするつもりだ!」
「オ・ト・ウ・サ・ン・オ・カ・ア・サ・ン
イ・マ・マ・デ・シ・ン・パ・イ・カ・ケ・テ・
ス・ミ・マ・セ・ン・イ・マ・タ・ス・ケ・ニ・
イ・キ・マ・ス」
「お・・・小野寺さんっ、これってただの
座礁じゃあ・・・・」
「黙って見てろ」
「あなたっ」
「・・・・・どうやって海に戻るんだろう。。。」
「お父さんっお母さんっ、順一恥ずかしながら
戻ってまいりました」
「順一君のお父さんですね、とにかくシートベルトを
してください、ここからモーレツに揺れますから」
「えっ?」
ここでまた大地震が発生
ケルマディック、これにより横転して海に落下w
ケルマディック、そのまま急速度で海中に沈む
というより引き込まれていく
「よしっ、これで大丈夫だ!
浮上開始!!」
お母さんもはやヘロヘロ・・・・
ケルマディック浮上
まあこんなの現実にはあり得ないのだが(苦笑)
「D計画本部、二人の救助に成功」
『このバカモノがっ、ムチャしやがって』
しかし日本列島は中部地方に大きな亀裂が生じ
真っ二つに折れ曲がった
これにより陸上の交通手段は完全に失われた