巨人の星(栄光の星編)第170話 「覆面魔球」後編 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

ついに大リーグボール3号は完成した

 

しかしその魔球は存在する事すら世間や相手選手は
認識しない謎の魔球だった

 

アトムズ戦での好投を見た川上監督は、次の大洋戦で
飛雄馬を先発させる

 

そして迎えた左門の打席、大リーグボール3号を初めて
打席で見た左門は、それが女番長お京の投げた
「捕球できないリンゴ」と同じだと直感した

 


マウンド上で飛雄馬とお京さんが揃って投げてちゃ
まあ打てません(笑)

 


左門初球は空振りうずまき

 


左門にとっては大リーグボール3号ショックより
それがお京さんの投げたリンゴそのものだったのが
衝撃的だった

 


飛雄馬が大リーグボール3号を投げるたびに
お京さんがダブる、、、、煽り

 


ボールもリンゴとダブって飛んでくる・・・・
ある意味消える魔球より厄介なのである汗

 


左門2球目も空しく空振り

 


それを見た青田さん
「大リーグボール3号は、催眠術みたいなもんじゃ
ないのかねえ・・・滝汗
と言い出す

 


「こんな球わしが今から打席に立っても打てそうな球ですよ
それがこうも当たらないのは催眠術としか思えません」
「・・・・・・・キョロキョロ

 


『うむむ、いちいち京子さんの投げたリンゴの事をば
思い出させるムカつくボールですたいっ!
しかし京子さんのリンゴなら、対処法ば
考えとりますっ!!』

 


「・・・・・・・・・・・・」

 


『星君・・・・やはり今までのように燃えて投げとらん
ですけん・・・もしやわしの事を燃えるまでもないと
思っちょるのではガーン

 


ヒュワワワワワワワワンくるくるりんご

 


『力んではいかととです!
そーっとそーっと優しく包むように打てば・・・・』

 


「あっびっくりハッ
左門が突然スローなスイングをしたのを見て
驚く飛雄馬

 


バコッドンッ

 


左門スロースイングは大リーグボール3号を
初めてバットに当てる事には成功

 


しかし弱いスイングゆえ、平凡なサードゴロ

 


結局左門は三振こそ免れたが、凡打に終わった。。。。

 


『ふうっ、焦らすっっっっ・・・・アセアセあせる

 


「おやっ、星投手打たれた瞬間まさかという顔してましたね
マウンドで一瞬声をあげましたよ」

 


「しかし左門も中途半端なバッティングでしたよショボーン
あんな消極的な打ち方でヒットになるはずもないです」

 


飛雄馬、マウンド上で早くも苦しそうな表情を浮かべる

 


『左門め・・・・あいつお京さんのリンゴの事を
思い出したな・・・・滝汗

 


『大リーグボール3号の元ネタを知ってるのはあいつだけだ
左門にはこの後も気を付けないと・・・・』

 


「コラ左門っ、なんだ今のバッティングはっ!
あんな打ち方でヒットになると思っているのかムキー

 


「すんません・・・以後気を付けますけんあせる
左門、あえて反論はしなかった

 


『説明ばしたら、お京さんのリンゴの言ば話さねば
ならんけん、、、しかし妹弟たちにホームランば打つ
という約束をまた裏切るかもしれん。。。。
それが悔しかぼけー

 


一方業を煮やした別当監督
各打者に待球戦法を指示

 


『そげんか作戦、すぐに通用しなくなるとです、、、
いくら待球してもファールもできんし、3つストライクゾーンに
来たらお手上げとです・・・』

 


左門の予言どおり、待球作戦が見破られると
ポンポンとストライクゾーンに投げ込まれ、あっという間に
追い込まれて凡退を繰り返した

 


その間に巨人打線が平松をとらえた

 


大リーグボール3号ショックでプレッシャーを感じたか
平松、2点を失ってしまう

 


大洋打線はその後も大リーグボール3号をとらえる事は
できず、三振の山を積み重ねていく

 


しかし飛雄馬の方も、徐々に精神的疲労が蓄積したのか
3回表で早くもマウンド上で悲痛な表情が目立ち始めた

 


ツーアウトから打順はピッチャーの平松に回る

 


『3号かなんか知らんが、どーせう俺には
打てっこねーわ・・・・笑い泣き

 


平松、三振するつもりで無気力なスイングギザギザ

 


するとなんとこれが大洋の初ヒットに

 


これには別当監督も首をかしげる
「なんでや・・・・なんでヒットになんねん・・・滝汗

 


川上監督も大リーグボール3号をピッチャーに打たれた
のを見て顔色を変えた

 


すかさず立ち上がってマウンドに向かう

 


「どうした星・・・・大リーグボール3号を
こともあろうにピッチャーに打たれるとは・・・驚き

 


「問題ありません・・・これは想定内です
大リーグボール3号はそういう球なんですよ・・・・」
「なんだと?」

 


「むしろピッチャーの平松さんがヒットを打った事で
他のバッターがその気になって大振りしてくれたら
こっちのもんですチョキ

 


「そ・・・そうか
じゃあお前に任せるぞ!」
「はいビックリマーク

 


「おいおい、ピーに打たれるなんて大リーグボール3号も
メッキが剥がれたんじゃないのwww」

大洋の選手がヤジを飛ばすが・・・・

 


野手の方は相変わらずかする事すらもできず
またも三振を繰り返した

 


これには大洋の選手も黙るしかなくなった汗うさぎ

 


試合はその後飛雄馬と平松の投手戦となり
2回以降は両軍0が並ぶ

 


このまま試合は9回表、大洋最後の攻撃に
この回、ツーアウトから長田に四球を出してしまう

 


続く四番松原にも四球

 


飛雄馬、いよいよスタミナが限界に・・・

 


ここで川上監督、再びマウンドへ
「星、完封寸前だがここは交代しよう!
そろそろ限界のようだし」

 


「ま・・・待ってください監督っ!
俺は完封なんてどうでもいいんです
でもここで交代はできません
投げさせてくださいっ炎

 


「ん?何故だ??」

 


「あいつですよ・・・・今ネクストバッターズサークル
にいるメガネのブタです」
「左門と勝負したいのか・・・・・」

 


「そうか・・・まあ気持ちはわかるが、わしも勝負師だ
左門までは続投させてやる、しかしもし1球でもボールに
なったら容赦なく代えるぞ」

 


「左門、ここはうちに回ってきた最後のチャンスや
なんぼ待球嫌や言うても、この打席だけはわしの
作戦に従ってもらうで」
「わかっとります!待球戦法ですな」

 


「・・・まあお前のプライドもあるやろうけどな
ここはもうその戦法しかないんや」
「うむむむ・・・・仕方なかとですな・・・ショック

 


『どっちにしろ今のわしに特に攻略法が
あるわけでもなかとよ、、、
勝負させてもらえるだけでもありがたいですっ節分

 


ヒュワワワワワンくるくるりんご

 


パスッダッシュ
「スターーーーーーーイク!」

 


パスッダッシュ
「スターーーーーーーイクツー!!」
ボール禁止の飛雄馬にあっという間に追い込まれる

 


『よ・・・・し、あと一球だニヤリ汗

 


『ストライクゾーンに3つ放られたら待球戦法など
意味がなか・・・・・さすがにバカなベンチもこれで
わかったと』

 


別当監督、仕方なくストライクなら打てのサイン

 


『バットに当たらん魔球に打てのサインも意味がなか・・・・
し・・・しかしスローなスイングならバットには当たるっ
スロースイングで、バットに当たった瞬間
強く打つしかなかっ!

 


『行くぜ左門っ、この1球でお前は終わりだっメラメラ
キララランキラキラキラキラ

 


クワッ

 


ヒュワワワワワンーーーーーーーーンくるくるりんご

 


『そーっと、そー--っとスイング・・・・・』

 


『よ・・・よしっ、ここで強く打つっっっっ!

 


スカーーーーーーーンうずまき
「なっ・・・・なにっっっっっっっガーン

 


「ああっ、左門空振り三振っっっっっビックリマーク
星投手見事な完封勝利ですっ合格

 


『へへっ、勝った・・・・・・・・ぜ笑い泣き

 


しかしベンチに戻ろうとした飛雄馬、途中でひっくり返る

 


「ほっ・・・・星君
どげんしたとですっ!?」

 


「なっ・・・・・なんでもないですよ・・・・」
「しっ・・・・しかし・・・・驚き

 


「久しぶりの勝利なんでね・・・・・ちょっと
喜び過ぎて足が宙に浮いちゃっただけです」
力なく笑う飛雄馬

 


「ほ・・・・・星君・・・・・・・アセアセ

 


『いつもは星君に打ち取られるたびにハラワタが
ねじくり返るくらいムカつくばってん、何故か今は
虚しさしか残らん・・・・・・いや、そんな事より・・・』

 


『あれは勝ち投手の顔ではなかとですっ滝汗
どけんしたとですかっ、星君っっっっっっっアセアセ
巨人の星(栄光の星編)第171話 「かえってきたオズマ」
につづく