巨人の星(栄光の星編)第149話 「起(た)ち上がれ伴!」1-② | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

ライバルたちに秘密を暴かれ、もはや風前の灯の
大リーグボール2号

 

そんな不安の中でも飛雄馬は、それを吹き払い
オープン戦、日米野球で無双のピッチングを展開

 

だがその頃伴は、オープン戦にも帯同されずに
一徹コーチから奇っ怪な練習を強いられていた

 

一徹の弟子になると誓った伴だが、あまりに不可解な
しごきについに我慢の限界を迎えていた

 


翌日も工事現場に連れて来られた伴だが
一徹に猛抗議を始める

 


「ほう・・・・中日を辞めたいと言うのか?」
「ああ、わしは野球をしに中日に移籍したんじゃ
野球させてもらえないならここにいる意味がないっっっえー

 


「伴よ、お前明石キャンプでわしに何と言うた?」
「あ・・・・明石キャンプぅぅぅ~目

 


「わしが大リーグボール2号を実演した日の事じゃ
よもや忘れたとは言うまいな節分
ビシッハッ

 


『親父っさん・・・いや星コーチ
完全にわしの負けですっっっえーん

 


『こうなった以上わしはアンタに付いていきますっ炎
どうか一流のバッターに育ててくださいっっっっ!!

 


「男が一度口にした事を翻すというなら
お前は今日限り男をやめい!
明日から宙太デラックスとでも名乗るがいいわムキー

 


「お・・・オネエになるのはちょっと・・・・ガーン

 


「ならとっととバッターボックスに立てっ!!
特訓の続きじゃ真顔

 


「ま・・・待ってくれ星コーチ
その前にひとつだけ聞かせてくれい」

 


「サッカーボール打ちや空き地での特訓はバカなわしでも
なんとなく理由はわかる・・・・しかし」

 


「このビーンボールを避ける特訓だけは意味不明じゃあ!
一体何のためにやるのか、それだけは聞かせてくれいむかっ

 


「特訓の趣旨だけは答えてやろう・・・・・
スバリ打倒消える魔球の最終段階じゃ
以上!

 


「だ・・・・打倒消える魔球の最終段階じゃとっっっガーン

 


カァァァァァァーーーーーッキラキラ

 


そんな事が起こってるとはつゆ知らない飛雄馬はこの日も
SFジャイアンツ相手に消える魔球で好投していた

 


『今は通用している大リーグボール2号・・・・だが
そのうち新たなライバルに打たれるかもしれん
しかしそれでも今の俺はこの魔球に磨きをかけるしか
ないのだ・・・ぼけー

 


その新たなるライバル伴は、打倒消える魔球の
最終段階に再び取り組んでいた

 


「でぇぇぇぇいっ」

 


「ぐはっーーーーーーーーーっえーんあせる

 


「くそぅ・・・意味は分からんがこのバカげた
練習が消える魔球の最終段階・・・・」


「星のやつは今頃消える魔球に磨きをかけておるの
じゃろうが、それもただの無駄な足掻きというわけか・・・・」

 


「星の努力をぶっ壊すのは忍びないっっっっ、じゃが
わしはこれを止めるわけにはいかんのじゃ
星ぃぃぃぃぃぃぃっっっっっえーん

 


「何をひとりで喚いとる・・・・もういい
今日の練習はここまでじゃ」
「ええっ!?
ま・・・まさか見込みがないから、、、、汗

 


「バカか、今日は夜から明日行われる
最後のオープン戦のミーティングがある!
それにお前も行くんじゃ」

 


「お前が特訓でヘロヘロになって遅刻なんかしたら
わしの立場もないからの」

 


「最後のオープン戦?
わしがそのミーティングに・・・・・という事は」

 


「ついにわしの出番があるっちゅう事かのニヒヒ

 


その夜の中日宿舎

 


「・・・・・以上が明日の南海戦のスタメンだ!」

 


「これが今年の最後のオープン戦となる
みんな勝つために全力を尽くしてもらいたい
何か質問があるか?」

 


「うむむむむむ・・・・・・汗汗汗

 


「かっ・・・・監督さんっっっ!

 


「ん?
なんだ伴」

 


「いや、そのぉ・・・・・わ・・・わしは・・・あせる

 


「伴よ、言いたい事があるならはっきり言えっ!」

 


「いや・・・・なんでもないです、、、、ショボーン

 


「お前まさか、優遇措置でいきなりスタメンとか思って
おったのではあるまいな?
高額年俸のFA選手にでもなったつもりか
100万年早いわ、フハハハハハハハ爆  笑

 


中日の他の選手にも笑われる伴

 


「しっ・・・・失礼しますっっっあせる

 


「・・・・・・・・」

 


「うぐぐぐぐ・・・スタメンどころか
ベンチ入りメンバーにも入っておらんとはっっっっガーン

 


「補欠のそのまた補欠かよぉぉぉぉ、、、、笑い泣き

 


「期待したわしがバカじゃったぁぁぁぁぁぁショック
自分の甘さ加減に涙がチョチョ切れるわいっっっっっえーん

 


「くそぉ~何が日本のベーブルースじゃいムカムカ
あんなのただのおだてに過ぎんかったんじゃあああ
なんとか2世と呼ばれて勘違いして、全然ダメなルーキーと
同じじゃないかぁぁぁぁえーん

 


その伴の前に明子ねーちゃんの幻出現
『伴さん、青春とは決して安全な株を買っては
いけないのよ
キョロキョロ

 


「明子さんっっっっ、あんたの言う通り危険な株を買うて
わしはこのザマじゃっっっ笑い泣き
そもそもわしには株を買う素質もなかったんじゃ
なのにイキがって危険な株に手ぇ出してしもうた、、、、ガーン

 


「花形左門のような扱いを期待しちょったが、よく考えたら
あいつらドラフト組、わしは星のオマケのドラフト外じゃった
現にオープン戦好調のやつらに比べわしは・・・わしは・・・」

 


「チクショーーーーーッムカムカムカムカ
今頃気付くなんて、わしは大バカじゃっ痛すぎるやつじゃ
わしに和製ベーブルースの才能なんてないんじゃあーーーえーん

 


「中日での活躍を期待して送り出してくれた星にも
合わせる顔がないわいっっっ叫び
すまん星ぃぃぃぃぃぃ、許してくれええええガーン

 


その時、ノックもせず伴の部屋に入って来るやつがいた

 


一徹コーチだった

巨人の星(栄光の星編)第149話 「起(た)ち上がれ伴!」2-①
につづく