巨人の星(栄光の星編)第147話 「伴の替りにきた投手」2-① | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

大リーグボール2号打たれる妄想に苦しんだ飛雄馬だが
川上監督のON対決作戦によってなんとか立ち直った

 

そんな中伴のトレードで中日から黒松という投手が
移籍してきた

 

この黒松、伴のお古の背番号119に不満を漏らし
飛雄馬にも毒づく性格の悪さ

 

しかし飛雄馬と投げ合った紅白戦ではONを打ち取る好投も
見せた

 

にもかかわらず登板のチャンスが回ってこないと飛雄馬に
愚痴をこぼした挙句に監督批判

 

呆れる飛雄馬の前に金田が現れ、黒松の事を語りだした

 


「あと1勝すりゃあ甲子園と言うたが、実はあと1イニング
抑えりゃあ甲子園というとこまで行っとったぎゃ」

 


「ところがのう、その時味方がエラーしてしもうた・・・」

 


「しかもそれが立て続けにじゃ」

 


「勝利目前で逆転サヨナラ負け、、、、、ぼけー

 


「黒松試合終わってからも怒り狂うとったなあ」

 


「それ以来味方がちょっとでもエラーしたら
そこからやる気なくして大炎上じゃ。。。。」

 


「ただ実力だけは本物で、中日に指名されてプロ入り
したんだぎゃのう・・・結局プロでも悪い癖は治らず
一軍と二軍を行ったり来たり、その末に
巨人にトレードじゃ汗

 


「ただわしも今のあのバカの気持ちはわかる・・・
わしも途中で巨人に移籍した身だぎゃ、、、」

 


「わしとあいつじゃ格が違うが、わしでさえ
新天地に移った時はいろいろあったからのう」

 


「なあ星、これはわしの頼みだぎゃのう
あのバカを悪う思わんで、なんとかようしてやって欲しいだぎゃ
あいつにとって巨人がダメならもう野球辞めんと
いかんがや、、、
ムカつくやろうが、立ち直らせてやってくれお願い

 


「そうだったんですか・・・・えー?
わかりました、なるべく親身に付き合う努力はします」

 


「すまんだぎゃ・・・
ここのラクガキは消しておいたからのニヤリ

 


「・・・・す・・・すみません、、、ガーンあせる
プァァァァーーーーーーン

 


気を取り直して自分の席に戻ろうとした飛雄馬に目に
またしても黒松の直談判が目に入った

 


川上監督と中尾二軍監督に今度の近鉄戦で
先発をやらせてくれと説得していたのだ

 


「俺はこの間の紅白戦で王さん長嶋さんを抑えたんですビックリマーク
近鉄程度なら絶対抑えて見せますからっ節分

 


「うむ、君の意気込みはわかった
しかしチームの方針というのもあるからな・・・」

 


「お願いしますっ、俺は一日でも早く実績を残したい
それにはぜ是非次の近鉄戦で投げてみたいのです炎

 


「わかった、じゃあ星の投げた近鉄戦の後の試合で
君を先発させよう、それならいいだろ」

 


「次の近鉄戦・・・・また星ですか・・・・えー
飛雄馬の後という事が納得できない黒松

 


『そうか・・・・次の近鉄戦俺が先発か・・・・
俺も太田幸司君と投げ合ってみたい・・・・しかし・・・』

 


大阪に着いても早朝とはいえ、ユニフォームのまま
ランニングする飛雄馬

 


太田幸司が入団したとはいえ、当時閑古鳥のパ・リーグのうえ
女子高生から「きんてつってプロなんですくわぁ?」なんて
問い合わせされてたバファローズにとってオープン戦
とはいえ巨人戦はドル箱
宣伝も気合が入っております

 


『オープン戦でも大勢のファンが俺と太田君の対決を
楽しみにしてくれてるんだ・・・
黒松に先発譲るわけにはいかないぜ』

 


その時風に飛ばされた新聞紙が足に絡まる

 


その新聞紙の紙面に飛雄馬の目が止まる
「なっ・・・・なんだこりゃ!?」

 


『星投手の魔球の寿命は

あとわずか!!』
しかもこれ記者の憶測ではなく、今流行り(?)の
関係者は語る系

 


どうやら巨人内部の誰かがこういうネタを新聞社に
告げ口したらしい

 


こういう事するやつってだいたい想像が付いた飛雄馬

 


宿舎でラジオ体操やってる黒松を発見
そもそも新幹線の中で飛雄馬に記事と似たような事
もらしてたから限りなく黒に近いグレーだ

 


「黒松さん、ちょっと聞きたいことがあるんですけどしょんぼり
「!」

 


が、その時川上監督から呼び出しがかかる

 


「今すぐじゃなければダメかな・・・
ちょっと大事な話があるんだけど・・・・キョロキョロむかっ

 


しかし至急の呼び出しとあっては、黒松を長々と
問い詰めるわけにもいかなかった

 


「急な呼び出しってなんですか?」
「いや、すまんな」

 


「実は今日の近鉄戦の先発の事だが、ちょっと事情ができて
急遽黒松先発に変更になったんだ」

 


「えっ、黒松?
なんでです汗

 


「ああ、まあ中尾君とも相談したんだが
そろそろ黒松にもチャンスを与える時期かなと思ってね」

 


「もしかしてこの記事を見たからですか」
って飛雄馬、拾ってきた新聞持って帰るなよ、、、滝汗

 


「記事ってなんだ?」

 


「俺の大リーグボール2号の寿命がもうすぐ終わるなんて
書かれてるの見て、そろそろヤバイと思って
先発代えたんじゃないんですか?」

 


バカな事を言うなっムカムカ
わしはV9(予定)の川上だぞ、新聞記事で采配変えるなんて
愚かな真似をすると思ってるのか」

 


「この間も言ったが、消える魔球はおいそれと打たれる球
ではないと言ったはずだぞ
わしを信用できんとでも言うのか真顔
「い・・・いえ・・・滝汗

 


「わかりました、俺の思い過ごしでした」

 


『クソッ怒られちゃったじゃないか、、、、あせる

 


『あのバカはムカつくが、金田さんから仲良くしてやってくれと
頼まれたしな・・・ショボーン』    

 


『とにかく黒松が先発と決まった以上、黒松を応援
してやるしかない』

 


そして始まった近鉄戦

 


黒松、大口を叩いただけあって4回までは無失点の好投を見せた

 


近鉄の主力打者も黒松の前に凡打を重ねる

 


『ナイスピッチングじゃないかびっくり
これならシーズン始まってもローテで行けるぜビックリマーク

 


だがこの試合を見ていたカネヤンは、黒松の問題はここからだと
知っているだけに厳しい表情

 


しかし5回表も三者凡退で終えた

 


一方近鉄先発太田幸司も巨人打線をゼロに抑えている

 


当時の太田人気は凄まじく、おっさんくさいイメージの近鉄の
試合会場がJKで埋まったというニヒヒ

 


『女子高生にあんなにキャーキャー騒がれる中
投げるのも悪くはないな・・・・っていうか
なんか羨ましいぞ笑い泣き

とひそかに思う飛雄馬だった

巨人の星(栄光の星編)第147話 「伴の替りにきた投手」2-②
につづく