伴はついに中日入りした
しかし大リーグボール2号が完全に破られるまでは
秘密保持のため、中日の関係者には話さないという条件で
中日移籍を決意したのだった
間もなく伴は中日の練習にも顔を出すが
中日の選手とは一切口をきかなくなっていた
これが中日選手との亀裂を呼び、寮で大乱闘に
止めに入った一徹コーチはここで伴を納得させるため
自らが大リーグボール2号投げてみせると断言した
「親父さんが大リーグボール2号を・・・・・・
ふはははは、冗談過ぎるぞい、、、、」
「実は君に知らせたい情報があってね・・・・
今日中日の星コーチが消える魔球を投げるらしいんだよ」
「やれやれ、期待はしてなかったがやっぱりね・・・・
超早起きして駆けつけてみたらこれかよ。。。。」
「おい、そろそろ名古屋行かないと間に合わないぜ」
『星コーチばやはり大リーグボール2号の秘密ば
見抜いちょったか・・・・・』
『も・・・・もしかして完全に見抜いちょらんの
わしだけか。。。。。』
一方花形にも同じ情報が入っていた
「星さんが大リーグボール2号を?」
「朝早くから何事かと思えばそんな事ですか・・・・
僕はすでに大リーグボール2号の秘密知ってるので
関係ないですね」
「僕が魔送球投げれたら同じことしてましたよ
僕と星コーチの違いはそれだけですよ」
「え、魔送球?
それってどういう事かもっと詳しく・・・・もしもし
花形くん??」
『待てよ・・・・星コーチが大リーグボール2号を
投げられるという事は・・・・・』
『確か中日は阪神より先に巨人と対戦するはずだ・・・
しかも向こうは魔送球の本家の星コーチと
消える魔球の秘密を知り尽くしてる伴のコンビだ』
『まずいな・・・・これでは向こうが僕より先に
大リーグボール2号を打ってしまう、、、、
僕にとって不利だぞ』
「あれっ?このスクープうちだけがキャッチした
特ダネだと思ってたのに、なんで東スポさんいるの??」
「ふふっ、東スポ舐めんでくださいよ」
「しかしこの情報の出どころってどこなんだ?」
「さあな、もしかして星コーチがあちこちに
宣伝しまくってるんじゃないの」
「その星コーチだけどさ、もしあのおっさんが
消える魔球投げられるんなら、打倒星飛雄馬より
自分が現役復帰して投げればいいんじゃないのw」
「ははっ、言われてみりゃそうだよな」
「諸君、おはよう!
朝早くから集めてすまなかったな
たかがこのバカひとりを納得させるために・・・」
「くだらん私情でチームの結束を不穏にしとるやつなぞ
バカ以外の形容詞があるか?」
「・・・・・・・・」
「うむ・・・・・このバカでは、またホームベースに
かぶさって泣き出されても困るからのう」
「・・・・知ってたのか、、、、」
「チッ、わしに正捕手の座を奪われるかもしれんから
張り切っとるわい・・・・・・」
ジジイに見えるが、大正末期か昭和初期の生まれとして
計算すると、この親父
実はまだ40代なんだよな・・・・
このアニメでは珍しく、間髪入れずいきなり
第一球目を投げる一徹コーチ
「おいおい、これが消える魔球かよっ」
「嘘じゃん・・・・詐欺じゃん・・・・」
「がっはっはっはっは
なーにが消える魔球を投げるじゃいっ
消える魔球詐欺オツってやつですなガハハハハハ」
「これではっきりしましたのう!
消える魔球の秘密はまだ健在じゃ
よってわしの無言の業も継続じゃあっっっっ」
「ったく、とんだガセネタだぜ」
「そもそもあのおっさん元々胡散臭いしよ」
あるんじゃ」
「今のは縦落ちの魔送球、消える魔球の本体も
基本は同じ球のはずじゃ」
「しかし星投手が投げれば消え、わしが投げると消えない
これは何故か・・・・・」
「ボールの握りや捻りを変えたら魔送球にはならん
したがって投げ方に違いはないはず・・・・」
「そういや、星のやつこれでもかってくらい
ど派手に足上げて投げてるよな・・・・・
ただカッコつけてるだけかと思ったが・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「左様っ!
あの足のあげ方こそが、消える秘密!
これ練習するのに股間がえらいことになったわい」
なったぞ!」
「見るがいいっ、わしの消える魔球をっ」
カァーーーーーーーーーーーッ