大リーグボール2号、消える魔球により
7連勝を飾った飛雄馬
しかし失踪した姉明子が気がかりな飛雄馬は父一徹の
元を訪れる
だが一徹はそんな事には無関心で、飛雄馬に「甘い」と
言い放ち、花形が大リーグボール2号の秘密を掴んだという
新聞記事を見せる
失意のまま飛雄馬は優勝のかかった阪神戦のため
甲子園へ
そこで飛雄馬は花形に野球と青春の両立を要求するが
花形は拒否
飛雄馬の前で大リーグボール2号は魔送球だと暴露した
魔送球をアレンジした
改良魔送球だっっっっ」
「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ
ついにぬかしよったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ショックを隠せない伴
完全勝利っ』
ドヤ顔花形
「幻の三塁手、星一徹が編み出した野手の魔球魔送球
君はそれを縦変化に応用したのだ」
「その砂粒は保護色となり、上から見る打者の目には
あたかも消えたように見えるのだ」
「その証拠に土のないホームベース上に来ると
ボールは突然姿を現す」
ふはははははははは」
ふはははははははは
僕の勝ちだぁーーーーーー
ははははははは」
「しかしこれだけの魔球を作った発想は見事だ!
これは君を素直に褒めてやろう」
「ただし、君にとって不幸だったのは僕という
超天才をライバルに持ったことだ
ここまで暴いてしまえば、もはや消える魔球は
死んだも同然だからな」
「それから?
それからもこれからも、それが全てだよっ!
どう打つかまではこっちの企業秘密だから
開かすわけにはいかん」
「これでわかっただろう?
野球と青春とか野球と恋愛とかの両立なんて甘い事を
考えてるから、足元に火が付いた事にも気付いてない
少しは反省したかい?」
「ひぇぇぇぇっ、心臓が止まるかと思ったわい
ドヤ顔で自信たっぷりに言いよるから、ガチで
ビビったぞい」
「見破るなら見破るで、中途半端はやめてもらいたい
もんだのう、星よぉ」
あるような
言い訳は見苦しいぞっ」
「はっはっはっは、花形センセーよぉ・・・・・
実際後があるんだから仕方なかろう
もうちゅこちおべんきょーちまちょうネ、ミツルちゃん」
「ひとつだけ言っとくが、お前もオズマや左門と同じじゃ
80%までは見破っとるが、あとの20%が問題なのじゃ」
星君っっっっっ
すでに全て見破られて
いながら、虚勢を
ぶっこくとは
見下げ果てたぞっ」
「花形・・・・・もうスターティングメンバーも
発表されてるだろうから言うが、俺は今日も先発だ」
「君への初球は、君が言った通りの投げ方で
魔送球を投げてやるよ
そして2球目は本物の大リーグボール2号を投げる
結果はグラウンドの上で判断するんだな」
「ふん、面白い!
どこまでもとぼけるならそれでもいいさ・・・・」
「僕の理論の正しさに後で吠え面かくなよ
このウソツキ野郎がっっっっ」
そしていよいよ試合が始まった
巨人の先発は本人が告げた通り飛雄馬
しかしカークランドは、消える魔球を意識しすぎて
普通のストレートを見逃し三振
2回裏の四番カークランドまで、まだ消える魔球は
投げてないらしい
ここでバッターは五番花形
スタンドの阪神ファンから花形に声援が飛ぶ
『花形・・・・姉ちゃんに勝手に近づいてその気にさせ
大リーグボール2号が出た途端に、ケロリと
姉ちゃんを置き去りにするスケコマシ野郎め』
かかせてやるぜっ』
土下座させて
やるっっっっっ」