大リーグボール2号の特訓に励む飛雄馬と伴
しかしその過程で伴は目を負傷し、あわや失明寸前までに
なってしまう
そんな中、川上監督直々の呼び出しを受ける飛雄馬
なんと死んだはずの大リーグボール1号で、一徹オズマ
コンビにリベンジをするという
その方法とは、大リーグボール1号と見せかけて
別の球種を投げるという作戦だった
「これなら父ちゃんにも一泡吹かせられる」と一時は
ほくそ笑む飛雄馬だったが・・・・
突然頭を抱える飛雄馬
「な・・・なんじゃ、どうしたぁ星ぃぃぃぃ
頭痛か!?」
「か・・・・監督っ!
その大リーグボール1号、途中ぶった切り作戦ですが・・・」
「父ちゃんは振り遅れ防止のため、大リーグボール打倒
ギブスを更に強化して、見えないスイングを完璧に
してくるはずだ・・・・もしかして2ヶ月ももたん
かもしれない、、、、」
しかし2ヶ月後には巨人も独走態勢に入り、オズマは関係
なくなり、オフにじっくり大リーグボール2号を完成
させればいいという川上の言葉に対し
飛雄馬は反論する
「そりゃ監督は名将と称賛されるかもしれませんけど
俺は・・・・・・・」
「姑息な手段で一時しのぎをするだけの情けないやつと
父ちゃん・・・・いや星コーチに笑われるだけです。。。
そんなの俺はイヤだぁぁぁぁぁ」
「・・・・・・・・!
つまりわしの指示には従えんというのか
ほしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ」
「すみませんっ、、、、俺に1ヶ月だけ時間を下さい
それまでには必ず大リーグボール2号を完成させ
優勝に貢献します・・・・」
「そうか、もういい
お前には今この瞬間から二軍落ちを命ずるっ!
しかし大リーグボール2号完成のためにではないぞっ
監督造反での懲罰降格だっっっっ」
「監督のわしに逆らうやつなど一軍にいらんっ!
貴様は選手としてろくでなしだ
二軍へ行けーーーーーーーーーーーーーーっ」
ドンッ
「お・・・おい星・・・・今のはヤバいぞい、、、、
監督さん本気でブチギレとった。。。。
このままだとホントに・・・・・」
「どうやら俺はどうあがいても父ちゃんの教えから
抜けることができん運命らしいぜ・・・・
あの時の事を思いだしちまった」
「あの頃、俺は毎朝10キロのランニングを日課に科せられていた
あれは2月の凍りつくように寒い朝だった」
「途中三つ股に分かれ道があり、真ん中の道が父ちゃんの
決めたコースだったが・・・・」
「ラッキー♪と思った俺は、元の三つ股の道に戻り
近道の右側の道を選んだ・・・・」
っっっっっ」
「飛雄馬っ、何故近道を選ぶっ
道が通れんなら遠回りの道を選べバカ者め」
「何かの選択肢があった場合、常に辛い方を選ぶのじゃ
でなければ成長などないのだ!
それが出来んのなら、貴様などうちの子供ではない
ぬっ殺してくれるわい」
「あれガチで殺されると思ったぜ、、、、、」
どうもそれがトラウマになってるらしい
「ほ・・・星・・・・お前それで・・・・・」
「・・・・・うん」
「まあ今更俺を殺しに来はしまいが、どうやら俺の体は
あの親父の子供でなくなる事はイヤらしい・・・・
ふっふっふ」
「しかし伴っ!
この遠回りは、俺にとっても巨人軍にとっても
この先の栄光につながる事は間違いないんだ」
「たとえお前が川上監督から見捨てられ、巨人軍を
クビになっても、わしも一緒にクビになってやるぞいっ」
「とにかく、わしの目がメ〇ラになろうが
大リーグボール2号を完成させるんじゃあああああ」
「ありがとう伴っ!」
「伴と一緒にクビはちょっと嫌だしな・・・・・」
「・・・・・・・」
巨人の星(不死鳥編)第123話 「川上監督の新作戦」②-2
につづく