ついにやってきたオズ徹コンビと飛雄馬の対決となる
中日球場の中日巨人戦
飛雄馬は花形の見せた謎の打法から
大リーグボールは80%の確率で打たれると予測
川上監督に自分を出さないでくれと懇願する
しかし飛雄馬が先発しない事を知ったオズマは激怒
巨人の出てくる投手出てくる投手を次々と
見えないスイングの餌食にしていった
更に6回裏二死満塁でオズマ
ここで川上監督、たまらず飛雄馬の名前を審判に
告げるのだった
「お・・・おい星っ!
今一瞬親父さんお前の方を悲しげな表情で見ちょったぞ
やはり勝負とはいえ、お前の事を心配しちょるんだ、きっと」
しない!
心底野球キ○ガイなんだ・・・」
「こ・・・こうなったら川上監督に何故
大リーグボール敗北率が80%なのか説明するしかないっっっ」
「この試合、勢いから言っても流れは中日
もはや敗色濃厚の巨人ですが、ここで星を登板させるのは
詰めかけて来たファンへの、せめてものサービスでしょうか!?」
「あ・・・あの・・・監督っ!
俺が大リーグボール敗北率80%と言った事・・・・
それにははっきりした根拠があるんですっ!」
「そんな話は今はいらん!
もう交代を告げてしまった後だ!!」
『ううっ、何故だっっっっ・・・・打たれると
わかってる大リーグボールを・・・しかもほぼ負け試合
じゃないか、、、、そのうえ更に大リーグボールを
殺してしまう事に何の意味があるんだっ。。。』
「星よ、お前さっきから大リーグボールが
80%打たれるとか、何を弱気になっちょるんだ・・・」
「わしにはどう考えてもオズマに大リーグボールを
打たれる根拠がわからんのじゃ・・・・」
「・・・・・・」
「わしは絶対大リーグボールは打たれんと信じちょるぞ!」
「・・・・・・」
『あいつに言ってもわからんだろう・・・・
しかし、実の親父に負けるのだ、、、、
大リーグボールの最後にはふさわしい舞台か。。。。』
「ふふふ、哲ちゃんもなかなか思い切った事をするわい
君も哲ちゃんの考え、薄々感づいとるんだろ?」
「どーせ負け試合です、もし大リーグボールが
ここで打たれたとしても取り返しは何度でも効く
いや、それどころかわしらの打倒策をじっくり分析
できる・・・という事ですかな?」
「さすがだね星君、その通りだ!
そこで相談なんだがね・・・・」
「ここはオズマに普通に打たせて、大リーグボールを
あえて延命させるわけにはいかんかね」
「別に八百長の相談ではないぞ、この先に向かっての
作戦だ!
今日はもう勝ち試合だ、ここで大リーグボールを
打っても大量得点後の一発のようなもの・・・・
それよりここは大リーグボールに花を持たせて
星と哲ちゃんを油断させるのだ」
「つまりここでは秘策は使わず、優勝決定を決める
試合でいい気になって星を出し、大リーグボールを
投げて来た所を叩くという事ですな」
「この水原も一端の勝負師だからね
ここで大リーグボールを打ってしまっては二度と
同じ秘策は使えんだろう・・・
できれば使える切り札は使うべき時まで取って
おきたいのだよ」
「そのお気持ちはわかりますし、わしにも理解はできます
・・・が、この星一徹の野球に温存や出し惜しみという
言葉はありません!」
「たとえ6-2だろうが100-0だろうが、勝負には
全力を尽くす、それが私の野球の主義です」
「大人のライオンになったあの若造が、この老ライオンに
牙をむいてきておるんです!
それを今この時全力でぶっ倒す事こそ我が美学なのです」
「うむ、やはりそう言うだろうね・・・・君なら
よしわかった!では許可しよう!!
思う存分やりたまえ」
『4万の観衆と、全国の野球ファンに身守られる中での
対決・・・・随分ド派手な親子喧嘩だぜ』
『いや、もはや喧嘩などという生易しいものではない
命がけの勝負だ!』
「星、これは俺の作戦なんだがな
3球目まではボール球を続けろ
満塁でも敬遠かと思わせるんだ!」
『夢にまで見たこの場面だ・・・・
必ず大リーグボールを叩きつぶしてやるっっっっ』
『こ・・・こうなればわずかな20%の
可能性に賭けるしかない・・・・勝負はやって
みなけりゃわからんっっっ!』
『ガキの頃、ある人が俺に男の子は喧嘩で負けては
いかんと言ってたっけな・・・』
「おや、これはもしかして満塁で敬遠?」
「まあ可能性は大いにありますね
満塁ホームランよりはマシですから・・・」
「ちょこまか動くなうっとおしいっっっ
そんな事をせんでも歩いてホームインできるわいっ」