巨人の星(雄飛編)第104話「おちゆく星①-1」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

最愛の女性美奈を失った飛雄馬はもはや野球どころ
ではなくなった

 

東京に戻らず美奈の幻を追い続け、美奈がいた診療所周辺の
山道をさ迷い歩く

 

そんな時、村の老人が土砂崩れに巻き込まれ重傷を負う
飛雄馬が駆けつけ、なんとか救助はするものの
老人は傷口から破傷風を起こし、血清がないと
命を失うか、両足を切断か迫られる

 

それを聞いた飛雄馬は大学病院まで必死に走り
なんとか血清を持って診療所に戻った

 

「俺は第二の美奈さんになる」
美奈の幻に誓った飛雄馬だったが・・・・

 


さて、今回は巨人の星雄飛編第104話
「おちゆく星」という回です
なんとこの回で雄飛編は終了です・・・・ガーン

 


美奈との思い出の場所にたたずむ飛雄馬

 


『そうだ、俺は第二の美奈さんになろう!
何故か突然美奈の後を継ぐ事を決意する

 


前回大ケガを負ったじいさん
あわや両足切断というくらいの重傷だったのに
なんとあと一週間で退院できるらしい

 


「よかったなトメさん」
「先生のおかげですたい」

 


「せ・・・先生っ!」
「ん?」

 


「あれ、星君・・・・
巨人軍は全員東京に帰ったんじゃあ?」

 


「先生っお願いですっ
僕をここで使ってくださいっっっ
!

 


「え・・・・どゆうこと?」

 


「僕をここで雇って欲しいんですっ
僕は美奈さんの二代目になりたいんですメラメラ

 


「・・・・・・・・・汗

 


「悪いけどね・・・うちは高い年俸要求して
保留するような人を雇う余裕はないんだよ」

 


「給料なんかいらないんです!
ただここに置いてくれるだけで・・・・」

 


「断るっ!

 


「え・・・・なんで・・・・・あせる
「理由は自分の胸に聞いてみたまえ」

 


「わかりませんっ!何故なんです!?」

 


「じゃあ言ってやろう!
君はただ死んだ日高君との思い出に浸りたいだけなんだ
残念だが、うちそういうのやってないんで・・・」

 


「ち・・・違いますっ」

 


「違わないね!
日高君の二代目とか言ってる時点でノーサンキューだ真顔
君の感傷に付き合うつもりはないんだよむかっ

 


「そんなんじゃないですってばぁ!
俺今日トメさんの旦那さん救ったんですよ
あれで俺・・・人命救助に目覚めたんですっ!!

 


「バカか君はムキー


「えっ!?」

 


「そんなの一時の思い込み、日高君の事で感傷的に
なってる証拠じゃないか
感傷的でないなら

精神異常だ!

 


ガーーーーーーーーーーーーンガーン
「せ・・・精神異常、、、、、滝汗

 


「君今まで人命救助の事真剣に考えた事一度でも
あるのかい?
今日の事だって、日高君の死でたまたまそういうふうに
思い込んでるだけじゃないのか?」

「うっ・・・・ゲッソリ

 


「そんな人間に勤まる仕事じゃないんだよ
むしろ迷惑だねえー

 


「だいいち看護の仕事は君が考えてるほど甘くない
時にはゲロの始末もしなくちゃならんし
ウンコの中に手を突っ込まなくちゃならん時もある」

 


「でも、病人を背負って走る救急車の代わりはできます!
力仕事なら任せてください、自信がありますっ」

 


だからバカだと言われるんだ!
力仕事に自信があるというなら、なんでそれを
野球に使わん!?」

 


「・・・・それはもうダメなんです・・・・ショボーン

 


「なんで?」

 


「なんでって・・・・俺もう大リーグボール
投げられなくなったし・・・・・あせる

 


「・・・・・話にならんね!
日高君が聞いたら泣くぞムカムカ

 


「日高君だけじゃないぞ、君に期待してた村の人たちも
今のセリフ聞いたらガッカリするだろう
そんな人間にいて欲しくないと言うぞ」

 


「とにかくもう帰れよお前!
仕事の邪魔だっっっ
ムキー

 


「か・・・帰れったって・・・今からじゃ狼出るかもしれないし・・・」

 


「知らんね、そんな事
なんなら巨人軍に電話して迎えよこしてもらおうか?
とにかく私には帰ってくれとしか言いようがない」
「そ・・・そんなっ叫び

 


「どうしてもここで働きたいと言うならね
大リーグボール投げられるようになってからまた来たまえ
そうすれば考えてもいい!!

 


「い・・・いや、それなら野球続けるし、、、、、
って言うかなんで大リーグボールが必要なんですっ!?」

 


「ほらな!今大リーグボールが投げられるなら
野球続けるって言ったよな?
その時点でこの仕事は君に向いてないって事だろ!

 


「ううっ・・・しまった、、、、ガーン
正論を言われて返す言葉もない飛雄馬

 


「失礼しました・・・・・チーン
もはや帰るしかなくなってしまった

 


「せ・・・先生さま・・・いつも人手が足らんと
嘆いていたばってん、なんで追い返したとですか?」

 


「彼は野球選手なんですよ
レースに勝つために作られたスポーツカーが
ブルドーザーやクレーン車になれんのと同じです
これが彼のためなんだ」

 


だがそんな沖医師の思いも気付かない飛雄馬
文句タラタラで山を降りる

 


『くそっ・・・俺これからどうやって生きて行けばいいんだ
教えてくれ・・・美奈さんっっっっえーん

 


ボコッドンッ

 


「ぬわっ!?」ハッ

 


ズズズズッゲッソリ
サブタイトルのおちゆく星ってこういう意味だったのか!?

巨人の星(雄飛編)第104話「おちゆく星①-2」
につづく