巨人の星(雄飛編)第63話「限りなき前進の誓い③」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

昭和44年の元旦を迎え、今年こそはと
張り切る飛雄馬

 

新年のあいさつに実家の長屋に帰省

 

だがそこで意外な事実を知る
神頼みを「男の恥」とまで言い放った一徹が
なんと初詣に

 

一徹は飛雄馬がオープン戦で初勝利を
あげた日から様子がおかしいと明子から聞き
何か重大な事実に気付いたのではないかと推測

 

早速一徹を問いただすが一徹は無言のままだった

 


ようやく重い口を開いた一徹の一言
「飛雄馬・・・坂本龍馬を知っとるか・・・」
「ま・・・またかよ・・・・
ああ、知ってるよ、明治維新で活躍した英雄だろ
でも今はそんなの聞いてるんじゃないんだ、、、ヽ(`Д´)ノ」

 


「お前も今朝の初日の出を拝んだだろうが
坂本龍馬は封建時代の日本に新しい日の出を
もたらすために命をかけた」

 


「それゆえに、新撰組むをはじめ
当時の幕府側から命を狙われ、いつ死ぬかわからん
時にこう言ったと言われている」

 


「いつ死ぬかわかんねえが、俺はいつも目的の
ために坂道登って行くぜ!
死ぬ時はたとえドブの中でも前のめりで
死にてえ!!

 


「つまり限りなき前進の誓いじゃ!
たとえドブの中で死んでも、なお前向きで
死ぬ、それが男なのだ!!」

 


「よ・・・よくわからんけど、俺にとって
それほど重要な事があるってわけか・・・汗
聞かせてくれ!どんな秘密があるのか」

 


「よし・・・いいだろう
心を落ち着けてよーく聞け!
お前にはプロの投手として致命的な欠陥があるのだえーん

 


「ち・・・致命的な欠陥!?」

 


「ただわしが今から言うのは、その欠陥の事
ではない!
今のところそれに気付いているのはわしと
東映二軍監督の藤村さんだけじゃ」

 


「それをわざわざ口にして言う必要もないし
かえってお前の心を動揺させるだけだからな」

 


「ま・・・待ってくれよ父ちゃん、、、それって
癌患者に病名知らせない医者みたいじゃないか!
まるでおれが近々死ぬみたいな言い方だぜ
それに隠したっていずれはバレるだろ?」

 


「・・・・そのとおりじゃ!
星飛雄馬の投手生命は

近いうちに終わる
欠陥に気付いた花形・左門たちによってな!!」

 


「えっ、ええっ滝汗
さすがに仰天する飛雄馬

 


「お・・・・俺の投手生命が・・・終わる、、、ゲッソリ

 


「ひ・・・酷いわお父さんっっ
正月早々なんて事言いだすの。。。。」

 


「そ・・・そんなっっっっ、、、、」
「辛いだろうが事実なのじゃ
しかもその欠陥は、猛練習したところで
どうにもならん、、、わしにもどうにもできんあせる

 


「だがな飛雄馬、それを恐れて前進を止めては
それこそ男ではない!
龍馬同様、前進して前のめりで死ねっ!!」

 


「わ・・・わかったぜ父ちゃん!」
わかったんかい(゙ `-´)/

 


「父ちゃんから今までいろいろ教わったけど
今日のが一番感動したぜ!!」

 


「今は自分の欠陥の事は考えない!
前進あるのみだ!!
坂道をどんどん登って行くぜ!!

 


「そういうわけだ姉ちゃん!
俺は俺なりに自己流の特訓するぜ!
姉ちゃんは楽しい正月を過ごしてくれ!!」
「飛雄馬・・・あんたバカなの?
こんなの聞かされて楽しいお正月なんて無理よ、、、
むかっ

 


「待てっ、飛雄馬!」
「な・・・なんだよ父ちゃん!?」

 


「書き初めをしていけ!
投手としての書き初めじゃ!!」

 


「よ・・よし!」

 


突然家の前で投球練習を始めた星親子に
早速近所のおっさんたちが見物に集まるw

 


ビシュッ!

 


バシーーーーン!!

 


「うひょー、さすがプロの球は違うねえガーン
「以前も速いと思ったけど、巨人入りしてまた
ひとつ凄くなった感じだ・・・びっくり

 


飛雄馬の剛速球は、一徹のミットを焦がす

 


『こうして受けて見ると確かに飛雄馬の球は速い
しかしこの速さの中に恐るべき欠陥が隠れて
いるのだ。。。。』

 


『受けて見て今改めてわかったわい・・・・
しかもこの欠点はいくら努力しても治らん、、、』

 


飛雄馬、ピッチングの途中でグラブを投げ出して
走り去る

 


それを無言で見送る一徹

 


『飛雄馬、自分自身の力でこの試練を乗り越えろ!
わしから今言えるのはそれだけだ・・・』

結局何が欠点なのか、一徹が語る事はなかった(苦笑)


巨人の星(雄飛編)第64話「雪玉のひみつ」
につづく

 

ちなみに「前のめりに死ぬ」という龍馬の言葉は

原作者の梶原一騎先生の創作らしい(^▽^;)