巨人の9年連続日本一がかかった日本シリーズが開幕
そんな折も折、週刊誌に載った理香の婚約記事に
蛮は心の動揺を隠せない
しかも相手南海の野村監督の囁き戦術はそこを突いてきた
もはや集中力を欠いた蛮は南海打線につかまり
逆転負けを喫してしまう
というわけで今回は第41話
「復讐!雨中の日本シリーズ」を解説していく
この侍ジャイアンツ企画も残すところこの回を含めて
残り6回だ
始まって早々に八幡先輩が、シャワーの中で
分身魔球を投げるフォームをしてみろ指示
訝りながらも、蛮は分身魔球のフォームをやってみる
スポーン
「あ・・・あれっ?」
何度やってもマトモにボールが潰れない
途中ですっぽ抜けてしまう、、、
「こんな強いシャワーの中じゃあ滝の中で投げてるような
もんだぜ!投げられるはずがないよ・・・」
「そうかぁ?じゃあ少し弱めてやるよ、これでどうじゃ」
しかしやはりボールが手から滑り落ちる
ここでやっと気付く
第1戦で分身魔球が失敗したのは、囁き戦術で動揺
しただけではない事を
「分身魔球は雨に弱いんじゃ!」
こう見えてもなかなか鋭い八幡先輩
早速その対策を練る蛮八幡バッテリー
「おおっ、やっとるな」
ニコニコの川上監督(^_^;)
その頃第2戦が行われる大阪球場では前日に引き続き
雨が降りしきっていた
南海関係者が「今日は試合は無理だ」と諦めてたら
ノムさんがやって来て
「今日は試合できるぞ」と言う
大阪球場スコアーボード上の旗が巻き付いてると
雨が降ったり止んだりの天候になるらしい
ちなみに以前にも書いたけどこの時のノムさんは
年俸1億突破してたと自分で言っていたが
実はONもおそらく1億は越えてたと思う
7000万とか8000万と公表された数字もウソではないが
それは税抜きの手取りの額だったようだ
税込だと当時の税率からして1億5千くらいか・・・
それはともかく、ノムさんはこの時分身魔球が
雨に弱いとすでに見抜いていた( ̄□ ̄;)
「この先のシリーズ考えたら、今日のような天候こそ
チャンスや!この雨の中番場を引っ張り出して
引導渡したら流れはうちに来るはずや」
雨対策に必死になる蛮八幡バッテリーだがいまだ
有効な対策は見つからず苦慮してるところに
森さんが「今日は試合やるらしいぞ」という情報が
「クソー、野村のおっさん分身魔球の弱点
知ってやがるんだ!」
巨人の首脳陣はミーティング中
とにかくこの年は投手難で、誰を先発に出すか
悩んでいる( ̄ー ̄;
「うーん、いわゆるひとつの番場という手も
ありますねえ、ハイ」
長嶋さんが提案するも
「いや、今日に限っては番場の登板は避けたい
雨が降ってるしな」
どうやら川上監督も分身魔球の弱点に気付いてるようだ
第2戦は史実通り、巨人倉田誠、南海山内新一の
先発で開始、しかし倉田誠は早々と南海打線につかまる
初回から巨人は倉田を諦め2番手新浦が登板
(実際には倉田は6回まで投げて、新浦の登板はない)
その新浦もノムさんに犠牲フライを打たれ
初回南海に2点を先制される( ´(ェ)`)
しかし巨人も森にスリーランが生まれ逆転
(これも史実とは違い、森はこの試合ホームランは
打っていない、この試合唯一のホームランは巨人上田の
ソロのみだ)
1点リードされたノムさんは、リリーフの新浦に
メンタル攻撃開始
「おい新浦よ、1点守るっちゅうのはしんどいのう(`∀´)
はよ楽になりたいやろ」
これに反応した新浦は、森のサインより甘いコースへ
投げてしまう
ノムさんこれを見逃さずヒット
ノーアウト一三塁のピンチ
ノムさんの野次にカッカした新浦はコントロールが乱れ
次のジョーンズを歩かせてしまう
無死満塁だ(;・`ω・´)
ブルペンの関本は出来が全然ダメらしい
ついに川上監督は、蛮の投入を決意
って言うか、蛮ベンチにおるぞ(・Θ・;)
なんでブルペンじゃないんだ、、、
「わしが行けと言ったら行けっ!」
たまに石橋をスキップしながら渡るアニメの川上監督w
「ふふふっ、カモネギやで( ̄ー☆」
しかも都合よく雨が降り出す(苦笑)
そしてやっぱり潰れないボール(T▽T;)
分身しない分身魔球はただの棒球
危なくホームランされそうになる
「ダメだ・・・やっぱり雨の中では分身魔球は使えない(´_`。)」
畳み掛けるように蛮にヤジを飛ばす南海ベンチ
「何が分身魔球じゃーボケー!」
「雨で弾き飛ばされるシャボン玉やのう(*≧m≦*)ププッ」
シャボン玉というヤジで八幡先輩がある事を思いつく
(まあ普通そんなヤジは言わんやろ・・・)
「シャボン玉・・・石鹸・・・滑りやすい石鹸を
掴む時は・・・そっ、そーか」
すぐにマウンドに向かう八幡先輩
「蛮よ、石鹸じゃ!滑りやすい石鹸を掴むときは
全体を手で包み込むようにして掴むじゃろ?それじゃ!」
「なるほど、その手があったか」
蛮も何かに気付いたようだ
そこで蛮が取った方法は、ボールを指ではなく
掌で潰す策だった
見事な分身魔球
「ゲッ、なんでや・・・雨に弱いはずやのに・・∑(-x-;)」
へへっ、野村のおっさんよ、こうなりゃもう
南海打線なんて屁だぜ
だがノムさんも次の手を考えていた
分身魔球のフォームの隙を突いてスチール慣行
三塁ランナー本塁でタッチアウトか・・・
と思われたが、なんと捕球を焦った八幡先輩が
ホームベース上でキャッチしてしまったため
打撃妨害を取られてしまい同点に追いつかれた
しかし蛮はそれに懲りずまたも分身魔球
当然ランナーは一斉にスタート
「引っ掛かったな野村のおっさん(゚c_,゚`。)プッ」
ここで蛮が投げたのは分身魔球ではなく
なんと大リーグボール1号だ
これがピッチャーフライになり、飛び出した三塁ランナー
二塁ランナーが共にアウトになり、トリプルプレー
「そ・・・そんなアホな(TωT)」
唖然とするノムさん
試合は3-3の同点のまま9回表に
(実際の試合は延長11回まで行った)
ここで蛮の一本釣り打法が炸裂
ノムさんは一本釣り打法が悪球打ちなのを知らず
思いっきり低めに要求したのが裏目に出た
打球はセンターオーバーのツーベース
続くバッターは八幡先輩
「八幡先輩、このクソピー外角へ投げるぜー(*`▽´*)ウヒョヒョ」
塁上からヤジを飛ばしてピッチャーの佐藤道郎を挑発
今はこの行為はダメだけどね(^_^;)
これで制球が甘くなったところを八幡先輩が打つ
センター前ヒットγ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ
蛮は一気にホームへ
ノムさんのタッチをジャンプでかいくぐり
勝ち越しの1点をあげた
こうなればもはや南海打線は分身魔球に全く手が出ず
巨人は接戦をものにして第2戦を取った
やられた、、、完全にお返しされてもた、、、(。>0<。)
ベンチでうなだれるノムさん
これで日本シリーズの流れが大きく巨人に
傾いたのであった
第42話につづく
さて、この41話は蛮の独り舞台になったが
実際の1973年の日本シリーズでは、本当に投打に
渡って活躍した選手がいた
それは悪太郎こと堀内恒夫だ
蛮の活躍の元ネタも堀内なのである
この前年(1972年)は、26完投で26勝をあげた堀内だったが
1973年は、その半分も行かない12勝とシーズン通して絶不調
特にシーズン後半の大事な時になんと二軍落ち(´_`。)
日本シリーズでようやく一軍復帰した
何が原因の不調だったかよくわからんけど
日本シリーズで投げさすにはベンチも不安だっただろう
原作では第2戦に登板
史実でも先発倉田を7回からリリーフ
その場面はアニメ版と同じく無死満塁の場面だった
決勝点をあげたのも堀内だ(蛮がやった事を堀内がやってたw)
更に堀内は中2日で第3戦に先発
先制のソロと中押しのツーランを自ら放って完投
これは漫画の蛮を超える活躍だった
結局このシリーズ、2勝をあげ7打数3安打4打点の
堀内が2年連続MVPに選ばれた
ちなみに原作では蛮は技能賞(昔はそういうのがあった)に
選ばれてるが、実際の技能賞は王さんだった(^▽^;)