しかし世間ではいわゆる略奪婚といわれるようなことがけっこうあるのです。
妻子がいる人を好きになった訳ではなく、好きになった人にたまたま家族がいたということです、という言い分ですが略奪された側はたまったものではなくどんな言い訳をされても聞く耳もたないでしょう。
人妻なのに不倫をし、その発覚の仕方がセンセーショナルで糾弾された矢口真里さんのことはまだ記憶に新しいことだと思いますが、他人の旦那に手を出した、という女性芸能人はけっこういらっしゃる上に世間は寛容なのか、糾弾されてないかたもけっこういらっしゃいます。
芸能界の表舞台から姿を消すことになった葉月里緒菜さんや、走ったりしても、ブログに何を載せてもダーティなイメージが拭えない長谷川理恵さんのような例外もいらっしゃいますが、浮気や不倫の末に前妻さんから夫を略奪する形になったとしても、イメージが優先される芸能界においては意外なほどダメージを受けない方もいらっしゃいます。
たとえば、今では大御所演技派女優となった田中裕子さん。
今クールのドラマでも、「Woman」（日本テレビ系）で満島ひかりさんと二階堂ふみさんの母親役を演じていますが、実生活では昭和の大スター・ジュリーこと沢田研二さんの奥さんです。
沢田さんは田中さんと交際を始めた1983年当時は、元ザ・ピーナッツの伊藤エミさんと結婚している状態で息子さんもいらっしゃいました。
しかし沢田さんは不倫を公に認めて、田中さんも「必ず彼と一緒になりたい」と宣戦布告しました。
その結果87年には、伊藤さんは離婚届けに判を押すことになり、89年に沢田さんは田中さんと再婚したという経緯があります。
また今では高視聴率女優と名高い人気者・篠原涼子さんも、24歳年上の夫・市村正親さんとは01年の舞台共演がきっかけで出会っていますが、その頃からお付き合いがあったかどうかは分からないですが当時市村さんは既婚者でした。
そしてその後03年に離婚し、05年に篠原さんと再婚しています。
現在ソフトバンクのCMで「お母さん役」を演じている樋口可南子さんは、糸井重里さんとの不倫密会が発覚した時に「妻子ある人を好きになったんじゃありません。その人にたまたま家族があっただけです」と言い放ったことで有名です。
元プロ野球投手の“大魔神”佐々木主浩さんの妻となった榎本加奈子さんの場合は、まだ佐々木さんが前妻さんと離婚していない段階で榎本さんが妊娠してしまい、2005年3月に離婚が成立し、そのまま4月に出産、5月に再婚という流れになってしまいました。
また、石橋貴明さんと鈴木保奈美さんも、不倫略奪かつデキ婚でした。
そのほかにも、GLAYのTERUさんとPUFFYの大貫亜美さん、今井美樹さんと布袋寅康さんなども、女性のほうが妻帯者の男性と不倫をして結婚までこぎつけたパターンです。
しかしここに挙げた方々は、みなさん現在は円満家庭を築いていると言われており、前妻さんから夫を奪った略奪婚であるというという経緯はありますが、この出来事を知らない方も多く、または「今は夫婦そろって幸せそうだからいいか」と温かい目で見られている可能性もあります。
今ではおしどり夫婦そのものという印象を抱かせる野村克也さん・沙知代さん夫妻もダブル不倫からの再婚です。
愛川欽也さんとうつみ宮土理さんも略奪婚でした。（なんとキンキンは前妻さんと離婚した翌日にケロンパと再婚というウルトラCを決めています）
一度は神に愛を誓った女性との別れを選び、別の女性との愛を誓い直すことは、どんな男性にとってもかなり大変であることに違いはないです。
「離婚」そして「結婚」という面倒な手続きをわざわざしてまで一緒にいたいと男性側が願ったほどの関係だからこそ、今度の結婚は短命に終わることがなく、何年何十年と続いているのかもしれないです。
上記のようなこともあるとはいえ、一般的に「離婚」というものは相当なエネルギーを要するものですし、そもそも浮気、不倫行為自体、社会でも認められていないものですし、お勧めしません。
それこそ「たまたま好きになった人が妻帯者だっただけ」というケースもあるにはあるんでしょうが、「そのうち妻とは別れるよ」「うちの家庭はもう破綻しているから」と言いながらのらりくらりと浮気の関係を持つ既婚男性に翻弄されると、叶わぬ結婚・出産願望を抱き続ける不毛な数年間を過ごすことになってしまいます。
略奪が成功するかどうかは、既婚側が「めちゃくちゃメンドクサイ手続き」をしてまで浮気、不倫相手と一緒になる覚悟があるのかどうか、それ次第になってきます。
ただこれは芸能界のお金も魅力もある方たちの話であって一般的にあてはまりません。
芸能界はイメージ優先ですが、ほとんどの方は一般社会でお仕事等をされておりイメージが優先されることはないからです。
こういったことは特別なケースですし浮気、不倫が許されている訳ではありません。
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