虫歯がゼロだった | 濃密ナチュラル、そんなオシャレマガジン

普段は3~4ヶ月ごとに歯医者で定期検診を受けているんだけど、先延ばしして予約しないでいたんで今回は6ヶ月ぶりになったよ。6ヶ月放置したら虫歯の初期みたいなのあるかもな、と思っていたんだけど結果、虫歯ゼロだったよ。良い結果+「よく磨けてますね」と褒められたダブルパンチで嬉しくなってアガッた気分で宇多田ヒカルの歌を口ずさんで帰ったよ。

 

虫歯発生リスク持ちには見えない不平等があって、ほとんどフロスをしない、軽く歯磨きをしないでも虫歯ゼロの人もいて羨ましい。僕はそういうタイプでないので定期検診して、おそらく偏差値50程度の歯を守り続けている。普通のディフェンス力で6ヶ月感、虫歯菌を完封した成功をメモしなければ。

 

⚪️フロス

ただの細い糸。でも歯磨きの時間を長くしてるわけでないのに虫歯にならなくなったのはフロスのおかげな気がする。激減させてる気がする。人によっては出会えず一生を終えるかもしれない。飲食店には爪楊枝でなくてフロス置いてほしい。

 

あと、「フロス」って響きが好きだ。フランスに似ている。僕は昭和生まれなのでフランスには素敵なイメージが刷り込まれていて、それに似た音ならラ・フランスだろうが、フリスクだろうが、古巣だろうが、フリースタイルだろうが、なんか高貴なイメージを持ってしまい、発音するたびに背筋が伸びて身長が1cmくらい上がる。

 

 

⚪️フッ素

「フッ素は脳を溶かす。オーストラリアの水道水にはフッ素が微量に含まれている。だからオーストラリア人は思慮が浅い。」オーストラリアに住んでた時に聡明そうなローカルヒッピーたちが言っていた。

 

フッ素を少しだけ歯につけて歯ブラシをしていた彼らを真似て僕もフッ素なしの生活をしていたら虫歯がいっぱいできた。ある人にとってはマッチしても別の人にはマッチしない。フッ素入りの歯磨き粉を使うようになって虫歯の発生率が激減している。

 

麻酔を打ちまくって歯を削って神経とって、のやり取りの方が、脳をみんなと同じくらい溶かされていくよりも嫌なので、フッ素は使い続けている。フッ素の使用を疑わないこと自体がもう脳を溶かされている証拠だとしたら、脳を溶かされているのも悪くないな。虫歯リスクと低脳化リスク、どっちにしようか、みたいな迷いが減る。迷いのない人生は美しい。

 

あと、「フッソ」って響きが好きだ。「ふっそ、ふっそ、ふっそ、ふっそ・・・」って連呼すると気分が高まる。フワッと跳ねながら持ち上がって消える音が上向きのエネルギーを与えてくれる。途中から「ソフっ、ソフっ、ソフっ、ソフっ!」って聞こえてきて脳がバグって錯乱していくのも楽しい。

 

 

⚪️電動歯ブラシ

世界で一番有名なスマートフォンはアップルのiPhone。では電動歯ブラシでは何が有名? とクイズされたら「フィリップスのソニッケア」で間違いない。ネット検索で上位に出てくるし、中国製アンオフィシャルな替ブラシの種類は数えきれない。僕もソニッケアを使っていた。

 

電動歯ブラシを効率よくブラッシングができる。貧乏ゆすりよりも早くブラシが揺れるならゴシゴシ磨けるんじゃないか。でも、電動歯ブラシって、たまにとはいえ充電しなきゃいけないから家の充電コードが一つ増えるし、歯ブラシを歯ブラシ用コップに突っ込んで置けないので実験的に、電動歯ブラシをやめてみた。結果、普通のアナログ歯ブラシでも虫歯になっていない。さらばソニッケア。部屋が少しスッキリした。

 

あと、「デンドウ」という響きが好きでない。製品は軽い方が価値が高い時代にこの重量感、デンドウ。「デンドウ、デンドウ、デンドウ、デンドウ・・・」テンションが、上がらんっ。明治時代みたいなネーミングセンスの「デンドウ」をなぜ自転車業界が使い続けるのか、わからんっ。

 

 

⚪️締める、効率を追わないと世界は変わる

電動歯ブラシをやめてブラッシングにおける効率を手放したのかもしれないけど、部屋がスッキリして幸福度は上がっている気がする。効率を下げたら逆に幸せになる一例が自分の人生に組み込まれた。

 

みんなで効率上げて、もっと上げて、ってばかりやってると、ちょっと非効率なことが悪に思えるし、24時間スピード勝負し続ける世界線を進んでもパラダイスにならない。効率に反したけど別の価値観で幸せになった実体験を言語化し続けると世界の見え方が変わる。小さい頃はトランプを見ると「ババ抜き」する道具って思えていたけど、「神経衰弱」「七並べ」「銀行」「大富豪」、「マジックショー」、体験が増えるにつれてトランプの見え方が変わる。世界もそんな感じっしょ。