2024年7月高尾山、自分もただの生態系の一つ、ストーリーのない音 | 濃密ナチュラル、そんなオシャレマガジン

真夏に入った、山に行った日記2024年7月。自分もただの生態系の1つ、ストーリーのない音、ラーメン、アイス。

 

8:30スタートのホットヨガを終え、洗濯&食事。小さいカニのニンニク炒め、納豆、メカブご飯にかけて、ニラ、春菊、卵、のスープをするる。十分なカロリーを摂取した。

山道の近くの沢を登りにいく。クライミングジムにいくような感覚で月に2回くらい。日によって暑さ、植物の生い茂り方、虫、沢の水位、ゲームの表情が毎回ちがう。た、た、楽しぃ。

バッグにいっぱい入ってる。コーヒー、水、ポカリ2本の合計2リットル。ジェネリックカロリーメイト3箱、結局このカロリーメイトなるものがグラムあたりのカロリーが高くて、コンパクトで、暑さに強い、いろいろ試したけど登山の携行食ベストだ。

高尾山についた。まずは棒が欲しい。ガチ登山者たちが持ってる、あの棒、トレッキングポールだ。倒木の枝の適当な長さのものをピックアップして今日のスティックに決める。いいの見つけたよ、強度も長さも重量も曲がりのなさも、全てがすばらしい。なんかこの棒、気のせいでなく、これ前も使ったやつだ。この棒良すぎておぼえてる。きっとこれで沢を登って、上の方で置いてきて、雨と川でまた下にきたのかも。

沢はクモの巣だらけだ。クモには申し訳ないけど、進むために巣を切って進む。棒で前方のクモの巣を切って、切って、進んで、また切って、切って。

クモからしたらとんでもない厄介者だ。せっかく作った獲物を捕獲する、食べるため、生きるために積み上げたものをデカい生物がやってきて巣を切って巣を切って、ウェブカット、ウェブカット(クモの巣=スパイダーウェブ)。

生きるために頑張ってカフェつくってオープンしようとしたら巨大企業、スターバックスが目の前にオープンして廃業させられるようなものか。クモには申し訳ない。

でもウェブカットすることで生き延びる昆虫がいる。その昆虫も結局どこかで別の蜘蛛に食べられるかもしれないし、逃げ続けて自分より小さな昆虫を食べ続けるかもしれない。どっちになるかわからないし、わからなくていい。人間1人がオフロードを進んだところで山の生態系はびくともしない。例えば熊が出てきて突進襲われたら勝てないわけで、この山の中では食物ピラミッドの中でミドルクラスにいる人間でしかない。自分が富があろうが名誉があろうが幸福な人生だろうが不幸な人生だろうが、人間もただの一つの生物。クモにとってはウェブを切るデカい生物。クマにとっては動きの遅い哺乳類。残酷なくらい平等こそが大自然の本質。

川で水浴びをした。ベース基地つくって、原始人みたいな格好になって身体の汗を洗い流してカロリーメイト食べてくつろぐ。瞑想、川の音はよく集中して聴くとゴポゴポという音が快楽性が高くてニヤけてくる、加えてハスキーボイスの鳥たちのバックコーラスもカラフルで良い。人間の作る音楽のほとんどには、歌詞があろうがなかろうがストーリーある。一方で自然の作る音には何の狙いも意味もない。その目的のない、どこに向かうわけでもない音に感動する。服を脱いで常識が少し外れた今は感度が高い。

いつの間にか少し暗くなってきたので山を降りる。今日使っていた棒があまりに使いやすいので山の中に隠してみた。風や雨で流れないように石で固定しといた。次来た時にそこにあればまた使おうかな。

高尾山口駅の隣の高尾駅で降りた。ちょっと有名な屋台ラーメンを食べに行ったけどめっちゃ並んでる。その屋台の近くにラーメン屋があったので入ってみた。「びんびん亭」という店で、八王子方面で店舗を増やしているらしい。醤油ベースにダシがたっぷり効いていて旨味が強く、スープが美味しい。普段は醤油ラーメンのスープはほとんど飲まないのに、旨いからか、汗かいて身体が塩分を欲しがったのか、何にせよスープ飲みまくった。

ラーメン屋から3分くらい歩いたところにショッピングモールがありアウトドアコーナーに行ってみた。キャンプ用品コーナーを見ると「あの時これがあったらなあ」みたいなものが並んでいて物欲を刺激される。

トレッキングポールが売られていた。さっき山に隠した棒よりもはるかに軽くて伸び縮みして使いやすそうで、さらに3000円くらいと、アウトドア用品にしては安価。欲しくなってきた。でも、現地の落ちてる棒で活動するとプリミティブな雰囲気があって気分が上がるような気がするしとりあえず財布を締めといた。

セブンイレブンでアイス買って食べながら帰る。200円以上が当たり前のアイスの物価にまだ慣れないうちに真夏に突入している。夜でも気温が高くて棒アイスがどんどん溶けて、それを犬のように舐めとる。甘い、香ばしい、リッチな味、チョコレートバー・カリッとアーモンド、リピ確定した。