時間に甘い世界と厳しい世界 | 濃密ナチュラル、そんなオシャレマガジン


平日の午後3時ころ。
外出した先からヨガスタジオまで、Google mapで経路検索したところ最速ルートがバス移動。
 

バス停向かいます。
時間になってもバス来ません。
 

5分遅れでバスが来ました。
バスの中には高齢者がたくさんいました。
「きっとサクサク乗り降りできてないから遅れたのかな」

バスが進みます。

バスが停留所の度、止まります。


たくさん私立の小学校低学年であろう子供がわんさか乗ってきます。

どんどんバスの予定到着時刻が遅れてきます。


公共交通機関に乗っていて遅刻しそうなとき、ずっとソワソワするのはイヤな過ごし方だ。
バスの遅れでの遅刻についてみんな何を思うのか、ネットで調べてみた。

Yahoo知恵袋の投稿があった。
おそらく高校生あたりであろう。
「いつも10分前に教室についているのに、今日バスの遅れで遅刻しました。先生に、なぜ1本前のバスに乗らないんだ、そんなんじゃ社会でやっていけないぞ、と怒られました。納得いきません。」

さて僕はというとヨガは3分遅刻した。
悔しか~~。
しかもキャンセル待ちの繰り上がりの人気のスペシャルクラスみたいなのでキャンセルしてしまってメチャクチャ申し訳ない。

そのヨガスタジオは5分前に電子チェックインしないとどんな理由であれ遅刻、絶対参加できないルール。去年まで通っていたスタジオは良い感じの緩さで多少の遅刻をOKされてた甘い世界に慣れてしまっていた。
 

遅れがあると迷惑を周りにかけるし、ホットヨガは年配の女性が多く、受付は若い子が多い。となると年上の女性に「あら、3分遅れなんて遅れじゃないわよ、いいじゃない!」って怒鳴られる受付の苦労(女性の上下は男性の上下より厳しそう)を思うと「私はどうすることもできません、システムですから」の一刀両断にしておくのは英断だ。

 

う~ん、システム上しょうがないよね、な理性は置いておいて、やっぱ感情としては悔しいわ~。
バスは到着に15分も遅れて僕は3分遅れて、って自分が悪くないのにって上手くいかないの、くやP。

でもこれ悔しがっていたら、Yahoo知恵袋に出てきた先生に「そんなことじゃ社会で通用しないぞ!」と怒られてしまう。

時間に甘い世界(バス)と時間に厳しい世界(大手ホットヨガスタジオ)が同じ世界で共存している。

時間に厳しいと、ワガママに声を張り上げる人が得をする世界ではなくなる、公平な世界が作れる。

時間にユルいと、弱い人に柔軟に対応してあげて公平な世界に近づけていけるような気がする。

どっちがいい、っていうのもないので時計が発明された時から、この時間の厳しさと甘さが混在する世界になるのは決められていたのだ。

自分がどんな人たちと過ごすか、どんなサービスを選ぶか、どんな場所で生きるか、そういう選択なんだろうね。選択して、時間に厳しい世界にいることも甘い世界にいることもできる。「囚人番号0001212、朝5時に起床できなかったそうだなっ!」って怒鳴られることもないし、時間に正確な電車があってこそ乗換案内の終電を信用して夜ゆっくり遊べる。

いま、仕事も、プライベートで関わる人も、時間にガチガチしてないので、かなり久々に遅刻で締め出しをされてちょっとビックリして時間についてのんびり考えてみた。結果、思考が深まった気がするから得した気分になってきた。負が起こったら思考の糧(かて)にして哲学者になろうか。


ではまた!