http://news.ameba.jp/20111125-166/ よりコピペ。
内定をもらうまでには、書類選考と面接選考のハードルを越える必要があります。そのどちらにおいても、経験・スキル・実績が評価ポイントになることは言うまでもありませんが、意外にも当落の決め手になるのが「過去の退職理由」と「今回の転職理由」です。経験・スキル・実績は、その人の能力と会社貢献度をはかる上で重要ですが、退職理由と転職理由は、その人の人物像を知るうえで有力な情報となります。
■問題視される退職理由
退職理由を言うときにいつも問題になるのは、本音と建前の問題です。どこまで本音で話すべきか、だれもが悩むものです。なぜ本音で言えないかというと、それは相手から誤解されかねない微妙な状況がある場合や、自ら反省すべき辞め方も中にはあるからです。あまり人には誇れないような辞め方をしただけで、その後の人生において毎回転職活動をするたびにそれを釈明しなければならないのは、なかなか酷なことです。
その典型例は、人間関係の問題です。上司とうまくやれなかったなど、ようは職場の人間関係が理由で辞めることは誰しもあるものですが、それを話すことで相手に与える印象は決して良いものではありません。そこに本当にひどい上司の存在があったとしても、その状況を説明することは自ずと以前働いていた会社の悪口を言っているような印象を与えてしまいます。
■過去に起きたことは繰り返される
次に退職理由で嫌われるのは、「やりたい仕事ができなくなったから辞めた」という話です。これは実際に転職活動中の方から大変よく聞く退職理由であるため、この理由が採用企業から嫌がられることを意外に思う方もいるかもしれません。
会社は個人の都合よりも組織の都合を優先するため、時に不本意な人事異動があるものです。自分が希望した異動先でないわけですから、当然本人には不満があることでしょう。昇進の場合も話は同じです。
会社として決めたことに不満を感じたから即転職。このような思考パターンを持つ人に対して、採用の現場では警戒心を持っているのです。仕事に不満がないに越したことはないのですが、毎回、不服なことがあれば会社を辞めるという行動パターンを繰り返す人は、おそらく新しい会社に入っても遅かれ早かれ会社の決断を不満に感じるときが来て、その結末として会社を辞めてしまいます。
会社としては、社員が不満に感じるたびに辞められていては、会社の運営ができません。もちろん、だれもが満足な人事ができればいいですが、仕事には多少の我慢が求められる場合も多く、時に不遇の時代を過ごすこともあるのかもしれません。転職という、いわば伝家の宝刀を繰り返し抜いてきたタイプの人は、自然と転職回数もかさみます。勤務期間が短い会社が目立つようにもなります。
■キャリアアップは良い退職理由か
では評価の高い退職理由について考えてみましょう。おそらく転職する人にとって一番多い転職理由が、「キャリアアップ」でしょう。ただし、最近は景気が悪く求人数もかなり少ないため、実際はキャリアアップになるようなチャンスはあまりありません。それでも過去の転職理由であれば、堂々と「キャリアアップのため」という理由が使われていることが多いように思います。
ここで大事なのは、何がどうキャリアアップであったのかという点です。ただ給料を上げただけではキャリアアップと言うには弱く、かえってお金のために転職をしたという印象を与えてしまうでしょう。
大企業のシニアスタッフ(先輩格の社員)として働いていた熟練スタッフが、転職を機に小規模の会社に移り、マネジャーとして部下を持つことがあります。この場合、給料が上がったかどうかは大きな問題ではありません。それよりも、ある特定の業務に熟練している経験を生かして部下の育成に取り組んだり、全体の成長戦略に責任を持つ挑戦をすることですから、これはまさにキャリアアップなのです。このような内容のキャリアアップであれば、退職理由としても評価されることでしょう。
■会社都合退職を隠す必要はない
さて退職理由の中には、自分の意思で辞めたのではないケースもあります。自分の意思で辞めることを自己都合退職と言うのに対し、会社から退職勧奨を受けて辞めることを会社都合退職と言います。
会社都合退職には誤解がつきものです。というのも、会社都合退職とは退職勧奨のことであるため、会社から評価されなかったから無理やり辞めさせられたと勘違いする人がいるからです。業績不振や企業の買収や合併などで、どうしても人員削減が必要な場合があります。特に人件費が高いベテラン社員はそのターゲットにされることがあります。
会社都合退職の場合、退職理由を簡潔に事実関係のみを伝えるのがベストです。「業績不振により管理職の削減が決まり、会社都合退職」「企業が買収を受けたことより、組織が統合され、役職が消滅したことによる会社都合退職」このような表現で十分でしょう。
「慰留されなかったから評価が低いと思われないか」「人員削減が決まったときに会社に残れる選択肢がなかったのは、能力がないと思われないだろうか」こうした懸念は不要です。会社が人員整理をするときは複雑な状況があり、優秀な人材でも会社に残れないこともあるからです。
言うまでもありませんが、経験・スキル・実績が評価されることが大前提です。退職理由、転職理由が完璧であったとしても、経験・スキル・実績が評価されなければ、転職は実現しません。
せっかく経験・スキル・実績が評価されているのに、退職理由に関する不用意な発言を繰り返し、残念ながら辛酸をなめている人は多いため、この点は本当に要注意です。書類選考や面接選考に臨む前に入念な準備をして、説得力のある退職理由、転職理由を作り込んでおくことをお勧めします。
【転職のノウハウ:小松 俊明】
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