日本でメジャーなタイヤメーカーというと、国内メーカーではダンロップ、ブリヂストン、ヨコハマ、トーヨー、海外メーカーではミシュ
ランくらいのもので、グッドイヤーですら多くの人は良く知らない。量販店が大量に扱うメーカー以外は接する機会が無かったので仕方が無いのかもしれない。
しかし、最近はネットで情報が得られる上、通販も充実。グッドイヤー、コンチネンタル、ピレリといった一流メーカーも話題に上っているようだし、安いアジア系メーカーもかなり流通しているようだ。
さて、タイヤはどこがいいのか。日本人は日本のメーカーしか知らないというのではもったいない。良いものは試す価値があるし、何より性能の高いタイヤは安全だ。
ドイツの雑誌が行った50種類のタイヤのブレーキ性能テスト。
http://www.autobild.de/bilder/fotos-sommerreifen-test-225-45-r-17-w-y-2874960.html
WETブレーキで優秀だった15 の銘柄に合格判定をしているが、その中でも特に優れた(45m 以内で止まった)タイヤを拾ってみると以下の通り。
43.7m: Continental Sport Contact 5
43.7m: Dunlop Sport Maxx RT
44.0m: Nokian ZG2
44.1m: Goodyear Eagle F1 Asymmetric 2
44.4m: Hankook Ventus S1 Evo 2
44.6m: Uniroyal Rain Sport 2
(ちなみに、WET 性能は安全性能の指標だと覚えておいて欲しい。このドイツのテストでも判定はWET
を参考にしているし、先日紹介したテュフズードもDRY はブレーキのみだったが、WET
はブレーキと旋回をテストしている。あるいはアメリカのUTQG にあるトラクションという項目も、条件はWET である)
さすがにグッドイヤーのEagle F1 Asymmetric 2 やコンチネンタルのSport Contact 5
といった有名どころは上記の6位以内に入ってくる。日本からはダンロップのSport Maxx RT
が好成績だが、この銘柄は欧州専用モデルっぽい(結局は英ダンロップの開発か・・・日本のカタログに載ってないよ~)。上位が期待されるミシュランPilot
Sport 系がテストに参加していないのは残念。
45m をぎりぎり超えておしかったタイヤはピレリ Cinturato P7
だったが、これも輸入車乗りには人気の銘柄。いずれにせよこのクラスはどれも優秀だ。
日本勢が上位に並ぶと思っていた人も多いだろうが、世界レベルは甘くない。所詮100km/h
までしか出さない前提の日本。ある意味隔離された生ぬるい環境では、技術が育たない。日本には海外メーカーとの直接の競争が無いため、どうしても遅れを取り、外へ出て初めて思い知る。今でこそ日本のメーカーも高性能なプレミアムクラスのタイヤを本気で作るようになったが、一朝一夕では追いつけないようだ。
さて、逆に『危険』の判定となった14 の銘柄、その中でも特に制動距離60m 以上の物を見てみると
60.1m: Autogard SA802
60.5m: Linglong L688
61.0m: Wanli S-1063
61.8m: Zeetex HP 102 New Revolution
62.6m: BCT S800
62.9m: Infinity INF-05
63.1m: Sunny SN3800
66.1m: Rapid P609
71.7m: Rockstone Radial F105
これは怖い。(@ ̄□ ̄@;)
安いからと、良く知らないメーカーの品を買う場合、このリスクを考えなくてはならない。事故を起こすその日まで、おそらく気付かないだろう。ネットで見かける安売りタイヤのメーカーもちらほら。 ・・・・60m とか70m とか、ちょっと信じられない。
ついでに紹介。ちょっと前の、イギリスでのテスト。
http://ksrd.yahoo.co.jp/PAGE=DT_SOLVED/OUTLINK=1/QID=1243125827/AID=110176145/SIG=12ocqp7up/EXP=1342702165/*-http%3A//www.autocar.co.uk/VideosWallpapers/Videos.aspx?AR=228551&CT=V
こちらは各国大手5社の徹底対決といった趣で、8種のテストをしている。その中でも最も厳しかったであろうWET 条件でのサーキット周回テストを見てみると
1位グッドイヤー 1:23.59 EAGLE F1 Asymmetric
2位ミシュラン 1:25.07 Pilot Sport PS2
3位コンチネンタル 1:25.67 ContiSportContact 3
4位ピレリ 1:27.21 P Zero Rosso & Nero
5位ブリヂストン 1:30.35 RE050A
こんな順位(タイム)になっている。WET
のハイスピードで、カーブありブレーキあり急加速ありと、単なるブレーキテストや旋回テストより過酷。滑るたびにタイムを落としてゆき、それがそのまま結果に表れる。1位から
3位までは2秒ほどの差しかない接戦となった。逆に最下位のブリヂストンはトップとの差が7秒ほどと大きいことから、よほど滑っていると思われる。その他
7種のテストも含め、基本的にミシュランとグッドイヤーのトップ争いという印象だった。残念ながらブリヂストンはひとつもトップを取れないまま終わった。やはり、世界の壁は厚かった。
ミシュラン、グッドイヤー、コンチネンタルなどの良いメーカーは、一度試して欲しい。もちろん選ぶ銘柄のランクを落とさないように。そこでケチっちゃ意味がない。
ヾ(*'-'*) では、安全運転を。