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タイヤ選びの基準は、みなさん何でしょうか。個人的には安全性が第一かな。滑るタイヤなんて絶対に買いたくないです・・・って当たり前ですよね。でも、実際に使って比べてから買うというわけにもいかず、専門的なデータがないと判断し難い事でもあります。広告では他社との比較は判りませんし。

海外ではこういう事を、第三者が積極的に試験しデータを公表、ユーザーがタイヤメーカーをも評価しています。車に対してもそうですね。日本じゃ芸能人が出てくるCM で売れ行きが決まる。ずいぶん差があります。

さて、最近人気のエコタイヤですが、燃費が多少良くなるとしても、走行性能(安全性)はどうなんでしょう。転がり抵抗を減らすと言っても、そのおかげで滑 りやすかったりしたら大変です。まず第一に走行性能があって、その上でのエコであってほしい。また、スタンダードタイプより高価ですから、寿命も気になります。あっという間にすり減ってしまうなら、燃費とは別の意味で全然エコじゃないですし。

さて、テュフズードジャパン(第三者試験認証機関)でおこなわれた市販エコタイヤの試験とその結果を見てみましょう。ちなみに、日本ではこれが初らしいです。
(※ リンクしていた元記事が消えていましたので、元記事なしでもおよそ伝わるように、以下やや書き換えました)

ヨコハマ、ミシュラン、ダンロップ、ブリヂストンの4社のエコタイヤで、幾つもの試験が行われましたが、最初の三つが最も大切な走行性能の試験となっている点はなかなか良いです。ここで性能が出ていないエコタイヤなんて、誰が何と言おうと認めませんっ!w

まず最初は 『WET 路面での制動性』、言いかえると雨の日のブレーキ性能を見る試験です。これが一番安全に関わります。
(以後、上位2社を書き出していきます)
1位:ミシュラン 2位:ヨコハマ 
データを見ると、欄外に、制動距離26~33m と書かれていて、上位と下位では記録に大きな差があることが判りました。選択を間違えなければ26m で止まれたところを、選択を間違えれば33m まで止まりません。怖いですね。

次に 『WET 路面での横方向のグリップ』 ですね。これは普通にカーブを走行している時だけでなく、危険回避の急ハンドルでも問われる性能だと思ってください。
1位:ミシュラン 2位:ヨコハマ 
横方向の加速度データも表示されていたので、選択次第では限界が約82.8%まで落ちてしまう事がわかりました。

三番目、『DRY 路面での制動性能』 ですが、DRY は、WET ほどの差は付かないのが普通です。しかしそれでもグラフを見ると、1位と2位の差が2位~4位の差よりも大きい(1位がダントツ)という興味深い結果になっていました。
1位:ミシュラン 2位:ブリヂストン
減速度はかなり優秀な数値
(1G 超え)が出ていたようですが、これは試験場での理想的な路面だから出せる数値だと思ってください。実際の道路では、砂埃があったり、路面の荒れもあったりして、この数値そのままは出ません。しかし、順位が変わることはないでしょう。

ここまでが走行性能に関する試験の結果ですが、どうだったでしょうか。さすが世界のミシュランですが、エコタイヤでもミシュランが優秀なわけは後で書こうと思います。

続く転がり抵抗、燃費の試験では、面白い事がわかります。転がり抵抗と燃費の試験結果を同時に見て、特にグラフの差を読み取りますと・・・・・転がり抵抗では非常に大きな差があるように見えますが、実際のところ燃費ではあまり差がありません。これが現実です。

タイヤの転がり抵抗というのは、様々な走行抵抗の中のほんの一部に過ぎず、燃費において、タイヤが与える影響は走行性能ほどではないんです。とはいえ、小さなことも見逃さないで追求するタイヤメーカーには脱帽です。
1位:ヨコハマ 2位:ミシュラン 
余談ですが、実はヨコハマって、少しずつ実力が上がってきているメーカーだと思います。少なくとも10年以上前のヨコハマとは方向性からして違い、かなり良くなっていると感じます。
(ちなみにダンロップはこの試験全般で成績が低く見えますが、ダンロップのみ他社より下のクラスのタイヤ参加する事になってしまったようなので、仕方ないですね)

次の寿命の試験。これはもう、差が凄すぎでした。ミシュランの突出した長寿命は資料でも目立っていました。でも、驚くことではありません。ミシュランならこのくらいの差はいつものことです。
1位:ミシュラン 2位:ブリヂストン
『ミシュランが良いのは知ってるけど、高いから手が出ない』 と思っている方、実はミシュランはお買い得だったりします。逆に、安いと思ったタイヤがあっという間になくなってしまうというのも、よくあることです。

最後の車内騒音の試験では二つともヨコハマが1位を取り、2位はミシュランとブリヂストンでした。

さて、今どき流行のエコタイヤですが、実は20年も前から作り始めたメーカーがあります。まだどのメーカーもそんなものは作っていませんでしたが、グリー ン タイヤと名付けたモデルを次々に発売しました。それがミシュランなんですね。エコタイヤの生みの親と言ってもいいでしょう。ミシュランが元々優れたメー カーである上、この分野での経験が違いますので、上記の結果は当然なんですね。蓄積されたノウハウがまるで違い、他のメーカーは簡単に追いつけるものでは ありません。

それから、寿命についてもう一つ。上に “お買い得” と書きましたが、本当はそこではなく 『仮に初期性能が同じでも、寿命が長いタイヤはより安全』 ということを知って欲しいと思っています。
タイヤはゴム製品ですから、時期が来れば(減っていても減っていなくても)交換しますよね。しかし、その時までに使い切ってしまうタイヤとまだ余裕のある長寿命のタイヤでは、後半の安全性に大きな差があるという事は解ると思います。最後の方になって溝のなくなりかけた状態で走らなければならないのが、寿命の短いタイヤの大きな弱点なんです。
『溝があるからまだまだ使える』 と考えるか、『同じ期間をより安全に使える』 と考えるかは人によりますが、後者には気づかない人が多いですね。こういう点も良く考えてタイヤ選びをする事をお薦めします。

では、安全運転を。ヾ(*'-'*)