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  イスラム革命防衛隊

 

 

ホメイニ師は崩壊状態にあったパフレヴィ―2世のイラン軍をそのまま引き継ぎ、後にイラン・イスラム共和国軍としましたが、パフレヴィ―2世に忠誠を誓う兵士が多く将来反抗することも警戒されました。1979年4月、軍とは別にパフレヴィ―2世に反抗した勢力を束ねた「イスラム革命防衛隊」というホメイニ師に忠誠を誓う独立した軍隊が創設されます。

 

 

現在でもイラン・イスラム共和国軍と革命防衛隊が併存していますが、革命防衛隊の方が存在感が大きいものになっています。2019年のアメリカ国防情報局の報告によると現在のイランの兵力は共和国軍が約42万人で、革命防衛隊が約19万人。イラン共和国軍は陸軍・海軍・空軍、軍事レーダーを管理する防空軍からなります。革命防衛隊も独自の陸軍・海軍を持っており、その他には、空軍から発展した軍事衛星の開発・管理、ミサイル・ドローンでの攻撃を行う航空宇宙軍。敵対勢力への諜報活動や撹乱、破壊工作などを行うゴドス軍があります。

革命防衛隊には約19万人正規隊員とは別に、日常は家業や、一般的な職業に従事し、戦争などが起こると動員されて編成される、軍事訓練をびび受けたバスィージという民兵の組織があります。バスィージの平時の兵力は約64万人ですが、エテマド・メリというイランの日刊新聞の2008年9月の取材で最大で、当時のイラン共和国軍のサファヴィー少将はパスフィージは戦争の際は1100万人の兵を動員できるといったことを述べていました。革命防衛隊は建設・資源・不動産・石油事業などの企業も運営し、地方の生活基盤整備、災害支援なども行っています。

 

 

 

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  イスラム教の女性をめぐる問題

 

 

ここでイスラム教と女性をめぐる問題について目を向けたいと思います。コーランには「逆らう心配のある女たちにはよく説諭し、寝床に放置し、また打ってもよい」とありますがこの記述がイスラム教で女性への暴力を正当化する根拠となっています。イスラム教では「ハディース」というコーランと並ぶ聖典があります。ムハンマドが天使ガブリエルを通して神アッラーから伝えられたとされる言葉を書物としてまとめたコーランと違い、ハディースはムハンマドと同時代の、最初期のイスラム教徒が直接目にしたり耳にしたことを、次の世代に言い伝え、さらに語り継がれ、信仰を導く教えとなっている伝承です。よく知られている伝承の数だけでも数万におよび、ハディースの総数は多すぎて把握されていません。

イスラム教では性行為については厳しく、ハディースにはムハンマドが未婚の男女は性行為は鞭打ち、既婚の男女が夫や妻以外の者と性行為をすれば石打ちによる死刑を行ったことが記されています。イスラム法で女性が性暴力を受けた場合、罪を成立させるには4人の男性の証言か加害者本人の自白が必要で、罪が成立しない場合、逆に被害者女性が罰せられ、死刑になることすらあります。

「名誉の殺人」というものがあります。これは 婚前での性行為や既婚で夫以外の男性と性行為をしたり、親の認めていない男性と交際した女性が、父親や兄弟の手で「家族の名誉」を守るために殺されるというものです。名誉の殺人はイスラム教の盛んな国でもよくあると言われます。

イスラム法では男性は12歳、女性は9歳から結婚できます。このため、とくに幼い少女は自分の意思が反映されることがなく、親族同士が後見人や代理人として結婚を決めてしまいます。嫁ぎ先での少女の権利はほとんどありません。

コーランでは、夫が激怒していたり、外から脅されていたり、麻薬や酒で酩酊するなどしていない限り「talaq(タラーク:離婚する)」という言葉を夫が3回言っただけで離婚が成立するという不思議な決まりがあります。ちなみに「タラーク、タラーク、タラーク」と3回続けて唱えた場合は、これを3回とするか1回とするかは、イスラム法学者たちの意見が別れています。

 

 

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  イスラム教は女性蔑視していない

 

 

これらのことから、イスラム教は女性差別、女性蔑視のイメージがつきまといます。

名誉の殺人についてはイスラム教は家族が家族に手を下すようなことは認めていませんし、名誉の殺人は女性だけが殺されますが、ハディースでは性行為についての罪は男女同じとしています。それに名誉の殺人はイスラム教が広まる以前から存在し、イスラム教が浸透していない国々でもよくあります。イスラム教とは関係のない、その地域の慣習であるにもかかわらず、名誉の殺人をイスラム教に基づくものだと考える人々が多いのです。

性暴力を受けた被害女性が逆に罰せられることについては、イスラム教の盛んな国の中でも大変な反発がありますし、女性が9歳から結婚できることについても、倫理上のよくないと多くのイスラム教の盛んな国で幼い少女の結婚を否定する動きも多くなり、実際に結婚する年齢も上がっています。

前のブログでも言いましたが、コーランでは「気に入った女性を二人なり三人なり、あるいは四人なり娶れ」という記述があり、この記述を根拠に、イスラム教は一夫多妻を認めているとされています。ただコーランには「もし妻を公平に扱いかねることを心配するなら、一人だけを娶っておけ。お前たちがいかに切望しても、女たちを公平に扱うことはできない」という記述もあることから、倫理的にはやはりよくないと思われ、一夫多妻は禁止や何らかの制限をしている国も多いです。イランでも重婚には第一婦人の同意が必要で、一夫多妻はほとんど根付いていません。そもそもこの一夫多妻制はムハンマドの時代は部族間の戦乱が絶えず、それで夫や父を失った女性や子どもを保護するためのものなのです。なので一夫多妻制は男性のためのものではなく女性の家庭での負担を軽くするためのものであるといわれます。

またイスラム教では女性と結婚するには「マフル」という男性が女性に渡す結納金のようなお金と住居が必要です。マフルで女性に渡されるのは一部で、残りは夫から離婚したときに妻にに渡さないといけません。イスラム教の婚姻はこのように高額の費用がかかるので複数の妻を持てるのは富裕層の男性だけです。

先ほどの「タラーク」という言葉を唱えて、夫が一方的に離婚しても、妻には慰謝料や財産分与として、残っていたマフルは与えないといけません。妻に与えるマフルがない場合は、夫は罰せられ投獄される場合もあります。夫が失踪、暴力を振るう、妻の扶養をしない、精神疾患、長期投獄などの場合には、妻がイスラム法の裁判所に離婚を訴えることもできます。イスラム教では結婚するときに、夫婦の権利や責任を取り決める「ニカー」という契約を結びますが、この契約を夫が破った場合も、妻は離婚を申し出ることができます。これら以外の理由でも、夫の合意があり、受け取ったマフルを夫に返せば、妻は離婚できます。

ただし、コーランは婚姻にあたって、夫に扶養義務があり、妻に扶養される権利があると定めているので、女性は一般的に自活手段がありません。そのため、女性だけでは経済的自立が困難なること、また妻も夫から受け取ったマフルを返せる程の資力がないことも多く、離婚ができるのは富裕層の女性に限られているといわれます。

コーランに「逆らう心配のある女たちにはよく説諭し、寝床に放置し、また打ってもよい」と書かれていたり、性暴力を受けた女性が罰せられたりはしていますが、他方でコーランでは、女性は男性より弱い立場にあるので、保護されるべき存在としており、イスラム教が女性を激しく差別したり蔑視しているわけではりません。パキスタン人のジャーナリストであるビナ・シャーさんは、2015年8月のハフポストの記事で、実はムハンマドがイスラム教を開く前のメッカは男性の力が強すぎる社会で、女性が虐げられ性暴力も横行、幼い少女までが犠牲となっていた。しかも生まれたばかりの女の子の赤ちゃんを埋めて殺す悪習まであり、この状況に憤ったムハンマドが社会を変えるためイスラム教を開いて女性の権利を確立し、女性を救おうとしていたと語っています。イスラム教で女性をめぐる問題が起こるのは、イスラム教の思想のせいではなく、イスラム教の登場前からあった未だに根強い男性中心の社会と、コーランとハディースが男性が有利なように解釈されてたり、ムハンマドの真意を理解しない、浅はかな解釈が多いのに要因があるともいわれるのです。これらの問題については、イスラム教を尊重しつつ、柔軟その思想を解釈して問題の解決に乗り出す国もある一方で、イスラム教を女性を奴隷のように扱う解釈をしている勢力もあります。

 

 

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