持ち家からマンションや老人ホームへ入居する際、神棚仕舞いや仏壇仕舞いをする人は多い。
それとは別に、墓仕舞いや寺仕舞いをする人も見かけるようになった。
様々な理由があるが、後継ぎの子がいないのはもっともだが、子が遠方に就職して地元の墓も寺も疎遠になるなどだ。
そもそも子が高齢者となり故郷の墓参りが困難になり、現在の地元の屋内霊園に墓を移すとともに、寺の檀家も終了することも珍しくなくなった。
神具や仏具業者もさることながら、地方の寺にとっては存続に係る重大事案であるが、いかんともし難い。
神具や仏具業者は、今後、規模の集約化が進むだろう。
一方、限界自治体の寺も、集約化が進むだろう。
そして、仏事の際は各宗派の当該地方の代表寺院から僧侶を派遣することになろう。
そもそもが、各宗派僧侶対応の葬祭業者が出現している現在、各宗派直営で生き残るのは至難の業である。
一市井人が心配することではないが、仏教界各宗派の今後が気になるところではある。
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