
ラグビーワールドカップ 2015イングランド大会で日本代表がプールステージ最終戦に勝利し、また一つワールドカップにおいて歴史を残しました。
ラグビーワールドカップで3勝しながら決勝トーナメントに進めなかったという初めてのチームに。
決勝トーナメントに進めなかったのは残念ですが、今の日本ラグビー界において、とても名誉ある歴史をつくったと僕は思っています。
なにしろ1987年からラグビーワールドカップが始まって今まで1勝しか出来なかった日本代表が今大会で3勝もし、ラグビーワールドカップでニュージーランド(1987,2011年優勝)オーストラリア(1991,1999年優勝) イングランド(2003年優勝)にしか負けていない優勝候補の南アフリカ(1995,2007年優勝)から34点という過去最高失点を奪って破ったわけですから。
これは本当に凄いことだと思います。
プールステージ第2戦のスコットランドには大敗してしまいましたが、中3日の試合でなければ、前半戦のようにもっといい試合が出来たと思っています。
それを証明する数字として日本とスコットランドの得失点を計算すると日本VSスコットランド戦(10-45)を除く得失点差は得点においては-3点(日本88点《南アフリカ34点、サモア26点、アメリカ28点》)(スコットランド91点《南アフリカ16点、サモア36点、アメリカ39点》)と負けていますが、失点においては+28点と勝っています(日本55点《南アフリカ32点、サモア5点、アメリカ18点》)(スコットランド83点《南アフリカ34点、サモア33点、アメリカ16点》)
いろいろな駆け引きもありますのでこの数字が全てとは言えませんが、単純にこの数字を比較しても今の日本代表はスコットランド代表と同じくらいの実力をもった決勝トーナメント(ベスト8)へ進出してもおかしくないチームだと僕は確信しています。
ラグビーは何故か人生に似ている気がしてなりません。
前にボールを投げることが出来ないラグビーは水前寺清子さんの歌う『三百六十五歩のマーチ』の歌詞「一日一歩 三日で三歩 三歩進んで 二歩さがる」のようになかなか前には進めません。
皆、前に向かって進もうとするのですが、必ず相手の壁が出てきます。
強い相手にはタックルで倒されます。
倒されてボールを離さずにいると「ノットリリースザボール」という反則を取られます。倒されて思い出をいつまでも抱えていても前には進めません。
その思いを託してボールを繋ぎます。
ボールという種を持ってチームの同志がいつかトライやゴールを奪って勝利という花を咲かせるように。
そういうところが、ラグビーの良さだと僕は思っています。
弱小国日本代表をここまで強くしたエディー・ジョーンズHCとコーチ陣、その練習についてきた選手達に脱帽します。
エディー・ジョーンズHC、4年間お疲れ様でした。
NHK 放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で2014年11月からの東ヨーロッパ遠征の練習中、選手に「お前たちの練習はなってない ジョギングしたいなら日本に帰ってやれ 今のお前たちの走り方はジョギングだ お前たちの練習は最悪だ 俺たちは変わると言っただろう 誰が変えるんだ 変えるのは俺じゃないぞ いつになったらチームとして成長し始めるんだ いつだ!」とエディー・ジョーンズHCは選手を叱り飛ばしましたが、このワールドカップで見事に変わってくれました。
五郎丸選手や、田中選手が涙ながらにインタビューを受けているシーンを見て胸が熱くなりました。
スポーツを観戦して何年か振りに熱い思いが込み上げてきました。
ラグビー日本代表が海外からBrave Blossoms(ブレイブブロッサムズ)という愛称で言われても恥ずかしくないんじゃないかな。
2019年、日本で行われるワールドカップでBrave Blossomsがベスト8に進出することを期待します。
写真:netより