外伝2  幻のエースナンバー 参 | 打倒!ブラック企業!!

打倒!ブラック企業!!

勤めているブラック企業への・・・

仕返しだ!!
倍返ししてやる!!!

と、いうわけではなく

直属の上司に

スズメの涙ほどの
抵抗をしていくお話です。




いける!




 






ここから逆転してやる!!!







わたしは、部での練習以外に自主トレをやっていたが、





そのメニューを一新した。






右肘に力が込められる。







右肘を鍛えることが出来る。





こんな幸せがあるのか、と思った。






今までの走り込み、鏡の前でのシャドウピッチングに加え、






上半身のウェイトトレーニング、インナーマッスルの鍛錬、






全力投球での、的当て等。





思いつく事は全てやった。







そして、その成果がすぐに出始める。







控え投手であったが、連戦となると先発で使ってもらえる。






この2年以上の鬱憤を晴らすように、全力で投球する。





元々、全力で投げられなかった為、





緩急、ボール半個単位でのコースの投げ分け





投球の組立、牽制や投球フォームの研究をずっとやっていたのだ。





これらが全て合致し、結果がついてくるのであった。





もはや、そんじょそこらの弱小には1点も与えない





そんなピッチャーになっていた。





わたしは冷静沈着。感情を表に出さない精密機械。









比べてAは感情を前面に出すど根性ピッチャー。





テンションが球に乗るため、ノセると手が付けられない。





しかし、その反面、崩れるとトコトンいってしまう。





大勝か大敗という傍から見ていると面白いピッチャーだった。










そして中学3年生の秋、最後の大会を迎える。







背番号が配られる日が訪れた。










もう、成績で言うと明白。




勝率、防御率、与四球。




どれをとってもわたしが上。




特に防御率なんぞは、Aは3~4点。




わたしは1点あるか無いかだった。








確かにAは凄まじい剛球を持っている。




テンションを前面に押し出すピッチングは




見ていて本当に楽しい。




それに、常に一緒に投球練習をしていて分かる




その抜群のセンス。






が、今回ばかりは、わたしの勝ちだろう。





成績のレベルが違う。










そして呼ばれる。







「ナンバー1・・・









 ゴクッ・・・。









 A。」
















・・・。










!?。









は?











エースナンバーをもらったのは、Aだった・・・。












わたしは、前回と同じく、11番。







結局、野球はセンスなのか?





わたしはそれを監督に聞くことはなかった。












そして始まった最後の大会。





郡の3チームで争う、県大会予選だ。








相手は、まずB校。




同じ町内だが、ウチの小学校からの1本エスカレーターでなく




小学校2校が合わさっていて、選手層はまんまウチの2倍。




歴代対戦成績は3:7くらいで負けている。






そして、隣の町のマンモス校C校。




ウチとは人数が5倍ほど違う。




ベンチに入れない子が沢山いる。




ウチは1年も全員ベンチ入り。




歴代対戦成績は、というと、




過去に勝ったことがあると聞いたことがない




というものだった・・・。








この予選会は総当たりだ。




1位は県大会本戦出場。




2位は2次予選に進み、そこで勝ったら本戦に出られるわけだ。




3位は予選敗退。









そして試合が開始された。
























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