幼児は天才である!
昔から「7歳までの神の子」と言われます。
7・5・3という儀式があるように7歳で「天性」は終わりとなるようです。
幼児期は、環境次第で砂漠に水を撒く如くに吸収します。
その姿を見て「うちの子スゴイ!」と思う親もいるのではないでしょうか?
例えば…
・英語が自然と口から出てくる。
・車の車種を何百も覚えてしまう。
・電車の種類や駅名を覚えてしまう。
・胎内にいたことを話し出す。
・音楽や芸術的な能力を発揮する。
などです。
幼児には、どんな子には「環境に応じて興味のあるなしに関係なく」物凄い勢いで覚えていきます。
ある意味「環境への順応が早い」「環境に依存して生きている」と言ってもいいでしょう。
どんな子も、天から頂いた一人一天分をもって生まれてくるのです。
7歳以降に消える能力
ところが残念なことに、小学生以降になるとその能力は消えていきます。
「継続は力なり」と言われるのは、幼児期に身に着けた能力も継続しなければしぼんでしまうのです。
環境に依存していた分、環境がなくなればしぼんでしまうのは当たり前かもしれません。
私の場合、子どもの英語教育に38年関わっていますが、幼少期に英語を習っていたけど大人になって全然話せないという人と沢山出会ってきました。
アメリカで長年過ごした帰国子女でさえ、日本に引っ越してきて一般の小学校に行くと英語を話さなくなり、話せなくなります。幼児の頃の能力を継続させたいと思う親はたくさんいます。ところが、残念なことに多くの親の願いは失敗に終わります。
インターナショナル幼児園で、1日5-6時間英語だけで過ごせば、英語耳が出来上がり、簡単な会話であればネイティヴと同じようにスムーズに出てきます。その姿を見て親は驚くでしょう。
英検を受けてもずば抜けて「リスニング力」は高く、発音もネイティヴ並みです。
しかし、小学校に上がると教科書は日本語、先生は日本語、友達との会話も日本語、テレビもスーパーも子どもの日常生活は日本語で埋め尽くされます。日本語が主体になり、英語ができなくなる(使う必要がなくなる)のは当たり前なのです。
環境依存をしていた子から環境がなくしてしまえば、できなくなるのは必至です。
どうすればよい?
「環境依存」から脱却して「自立」することをお勧めします。
環境が人に影響を与えるのですが、その環境を作るのは人です。
依存しなくても、自分でその環境を作れる子どもに育てることです。
つまりは、「言われてやる子、与えられてやれる子」から「どんな環境でも自ら主体的に学び取る子」に育てるのです。
消極的から「積極的」に、受動的から「能動的」な行動ができる子にすることです。
日本語の環境にいても、英語で考えてメモをする。自ら、疑問に思ったら英語の辞書を調べるなどの自ら取りに行く姿勢が必要です。
英語力で言うと2点です。
①英語を翻訳できる能力をつける為に、「リーディング」「ライティング」をベースとして、英語で思考する力、英語で発表する力、英語で議論を交わす力を育てる必要があります。
②コミュニケーション能力をつけるために、「相手に興味を持つ」「自己肯定感」「やりたいことをやる」という力を身に着ける必要があります。英語も日本語も言語の違いがあるだけで、コミュニケーション能力は必須です。
以上の2点を育てるためには…
①会話だけではなく、第二言語習得法を熟知してそれを指導できる教室や先生に出会い指導を受けること。
②親が子どもとのコミュニケーション方法を学び、子どものやる気やコミュニケーション能力を育てること。
が必要になります。
どうして、私がアジア出身で英語がネイティヴでない先生よりも、アメリカやカナダなどのネイティヴの先生採用に
こだわるのか?アドラー心理学や日本語力向上に力を入れるのかの理由はここにあります。
環境依存で英語が身についても、性格が消極的で内向的ではせっかくの英語がしぼんでしまう可能性があります。環境に依存するのではなく、自ら環境を作れる子、自ら環境を取りに行ける子を育てる子を育てる必要があると思いませんか。
私たちは単なるインターナショナルではありません。
「すべては子ども達の未来の為に」を理念とするインターナショナル幼児園なのです。
その為に、親の教育力アップと先生の能力アップをする「共育」を掲げています。