子どもに大人の姿を見せる最後の授業だ!

「卒園式とは、子どもに大人の後ろ姿を見せる最後の授業です!」

年長の保護者を集めてそう話しました。

 

一般的な保育園や幼稚園は、子どもに卒園証書を渡して、親は後ろからビデオを撮ったり、式に参列するという形をとります。中には、子どもの発表や歌を歌ったり、先生方が子どもとの生活を振り返り涙するという場面もあるでしょう。

 

私たち、iLy groupのアドラーインターナショナル幼児園やアイエルワイ国際幼児園の卒園式は、他のとは180度違います。

私たちは、子どもに何かをしてあげたり、何かを指導したりする前に「大人の姿勢を口ではなく、後ろ姿で見せる」という基本姿勢があります。

 

子ども達のスピーチの後に、保護者の一人一人のスピーチがあります。

ある年長の保護者である母親は、スピーチがとても苦手です。

人前に立つだけで、頭の中が真っ白になり、言葉が出なくなってしまいます。

 

そんな、彼女の姿を見て、他の保護者が全力で声を出して応援します。

 

彼女のスピーチテーマは「夫への勇気づけけ」でした。

彼女は舞台に立ち、緊張のあまりに言葉が出なくなりました。

 

少し間、沈黙…

その後にいきなり「私は緊張してます!」と大きな声で叫びました。

「今日は主人に感謝の言葉を伝えます」と言って、舞台を降りてご主人の元に歩み寄りました。

 

彼女は「本当にありがとうございます。愛してます!」と大きな声でさけびました。

そこに、おやじの会のお父さん2人が参入し、「○○さん!あなたは私たちの大切な仲間です」と叫びました。

 

実は、彼は現在、ある事情があり自分を責め続け、ひどく落ち込み、やる気不調のどん底にいたのです。

彼は、妻とおやじの会の二人が、長男の卒園式にまさかこんなことになるとは夢にも思っていなかったようです。

 

 

彼は人目を気にすることなく顔をふさいで泣きました。

そして、みんなからの胴上げが始まったのです。

 

こんなも、大人たちのガチンコな姿を見て子ども達は何を学ぶのでしょうか。

見ているのと見せるのでは全く違います。

卒園式は、親が子供に贈る最後の授業なのです。

 

 

 

  卒園するのは子どもだけではない!

卒園するのは、子どもだけではありません。

 

まずは、子どもを命がけで産んだお母さん。

自然分娩にせよ、帝王切開にせよ、命をかけていることには変わりません。

そして、子どもの育て方がわからない中、頑張ってきました。

 

子育ては、恐らく、世の中で最も大変な仕事です。

・給与は出ないし、時間外手当もつきません。

・365日休みはなしで、自分の時間も持てません。

・頑張っても昇格や昇給もなしで、努力をわかってもらえません。

 

こんな仕事がどこにあるでしょうか?

しかも、私たちは送迎と弁当作りは必須にしています。

 

何を食べさせるか?よりだれが作った弁当を食べさせるかの方が遥かに大切です。

子どもをどこかに預ければ、食事を出してくれるのは当たり前の時代になり、外で母親がいない時に食べる「母親の愛/弁当」を作らなくなりました。親が面倒くさがり、金を払って他人にやってもらうのです。

 

皆さんは、運動会や遠足で一番楽しみだってのは何ですか?

私は「母が作ってくれた弁当」でした。

 

 

 

小学校からの義務教育は「給食」です。

そこに「母の愛」はありません。

 

幼児期にこそ「手塩に掛ける教育」をしておかないと、後々、悲しいことになると思います。

「親が自ら子どもの為に弁当を作る」こんな些細なことも面倒くさがる母親が沢山存在します。

私たちは一番大切な「親子の愛」を育てるために弁当教育をあえて取り入れています。

 

それと、父親の頑張りも絶対にとり挙げねばなりません。

家族を守るために職場に出向き仕事をします。

 

面倒な人間関係、やりたくない仕事、理不尽な上司やお客様…

世の中での仕事は自分の好きなことばかりではありません。

 

でも、家族を守るために簡単に退職するわけにはいかないのです。

今回のお父さんのように、職場でめ~いっぱい頑張って、家庭に帰っても子ど見もの世話や妻の手伝いもします。

息抜きでスマホを見れば妻に責められ、何もしてくれないと不満を持たれる人もいます。

 

頑張ってきた父親・産んで育ててくれた母親にも、卒園証書を園児の名前と連名で入れてあります。

私からの卒園証書授与は、家族全員で受けて頂いています。

 

私たちの園は「日本一の感動の卒園式」であると大声で胸を張って言います。

 

 

大人が変われば子どもが変わる! 

ここで、大人の為の学び場「志塾」のご案内です。

 

大人が変わらねば、子どもは変われないと言う現実が目の前に立ちはだかっています。

不登校やいじめ、発達障害やゲーム依存など、子どもの問題は続々と過去最多を記録更新をし続けています。

そこで、4年の歳月を経て〈栃木志塾第21期〉を再開することになりました。各地から問い合わせがあり、入塾申込希望者が増えています。

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21期が満員になりましたら、即22期生の受付を始めますがこれも埋まりそうな勢いです。

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