インターナショナル幼稚園や英会話スクールで話せるようになる?
SNSを見ていると、インターナショナル幼稚園や英会話スクールの宣伝が花盛りです。
子どもの習い事人気NO,2に英語・英会話がランクインしているのを見ると「英語」に対しての保護者のニーズが高まっているようです。
私たちも、ネイティヴによる1日5時間の英語環境を作っています。
英語環境に浸かって入れさえすれば、ベラベラと話せるようになるのでしょうか?
私はこの業界に38年間身を置いて、何万人という子どもたちを見てきましたが、その答えはNO!です。
ほとんどのインターナショナルや英会話スクールは外国人を採用し、英語で楽しく歌ったり、踊ったり、工作や外遊びをすれば「自然に英語が身につく」と宣伝します。
英語が話せない日本人の親がいる家庭環境で、インターナショナルに預けていれば英語がペラペラになりますか?
確かに「英語耳」は育ちますし、簡単な英語のフレーズを言うようになると親は「できるようになった」と感じるでしょう。
ネイティヴの先生と英語でやり取りをしても、子ども同士では日本語で会話をしていませんか?
そのレベルだと、残念ながら小学校に上がれば、日本語中心の生活になり、自然に覚えた英語は自然に忘れて、水の泡となって元に戻るケースをたくさん見てきました。
日本人には、英語は第二言語です。
決して自然には話せるようにはなりません。
もし、皆さんの身近に英語が流暢に話せるようになった人がいれば質問してみてください。
「どうやって英語が話せるようになったのですか?」と。
「自然に」なんて答える人はいません。
いるとすれば、海外で育ったか、親が英語で子供と会話をしているかのいずれかです。
多くの人は「訓練」や「努力」をして身に着けたのです。
二本足で歩くのと、逆立ちで歩くのは訳が違います。
日本人にとっての二本足の土台は「母国語=日本語」であり、逆立ち歩きが「英語」なのです。
ネイティヴの人の二本足の土台は「英語」であり、逆立ちが「日本語」です。
しかも、日本で子ども英語を教えるネイティヴの教師で「第二言語の習得法」を学んだ人を見たことがありません。
残念ながら、ただ、ネイティヴというだけです。
私も外国人採用で苦労してきましたし、お客様の前では見た目や仲良しになれるのですが、実は、勤務態度が悪かったり、いい加減なレッスンをするネイティヴも沢山見てきました。ましてや、子どもを甘やかす、子どもへの正しい扱いができない=子どもの英語力を伸ばせない人が多いというのが現状です。
ただ、保護者はそんなことを知る由もありません。本当に良い先生なら「手放さない」のが経営者の本音です。
私は、ネイティヴ〈フィリピンや東南アジア系の先生はネイティヴではないので、英語を母国語・第一言語として育った人〉を採用し、その人に第二言語習得法や子ともへの対応〈アドラー心理学〉や日本文化としつけ方法などを定期的に研修して、プロに育て上げています。
写真に挙げた宇都宮園のJoe先生は私と約15年来の付き合いですが、日本語しか話せない親の子を年長時に英検準2級まで取らせた実績を持っています。
うちの園では子ども同士が英語で会話をしています。
日常生活が英語なのです。
「どうやって、そういう子を育てたのか?」の秘訣を次の回で書きます。
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