本格ミステリ作家クラブが編集したアンソロジー「本格王2024」を読みました
2023年に発表された短編から、以下の7編を収録したものです
東川篤哉「じゃあ、これは殺人ってことで」
結城真一郎「悪霊退散手羽元サムゲタン風スープ事件」
北山猛邦「未完成月光」
青崎有吾「人魚裁判」
荒木あかね「答え合わせ」
宮内悠介「最後のひと仕事」
東川さんの作品は、いつもどおり安定したデキでした
結城さんの作品は、無人の部屋になぜか置き配がされ続けるという怪現象の裏にある真相がうまい
昨年の本格王にも同じシリーズの短編が掲載されていましたが、このたびまとまって出版されたようなので、読むのが楽しみです
青崎さんの作品は、怪物専門の探偵が、人魚が被告人となった殺人事件の弁護人を買って出る話
法廷ものとしてしっかりまとまっており、作者の力量が改めて感じられます
このアンデッドガール・マーダーファルスシリーズは全く読む機会を作れていないので、今後における優先的な課題です
荒木さんの作品は、聞き間違いをメインに据えた内容になっています
個人的には、聞き間違いや勘違いネタは大好きなので、興味を持てました
既読は北山さんと宮内さん
この本格王という企画は、来年もまた楽しみです!
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