荻堂顕/不夜島(ナイトランド) | 弁護士宇都宮隆展の徒然日記

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くにたち法律事務所@吉祥寺 東京大学法学部卒 東京弁護士会所属(35489) レアルマドリー・ボクシング・小説・マンガ・音楽・アート・旅行・猫などが中心のブログです

荻堂顕さんの「不夜島(ナイトランド)」を読みました
 
主人公の武庭純は、台湾出身というふれこみの腕利き仲介人
 
戦後の与那国島を舞台にした密輸入で活躍しています
 
本作の時代設定は第二次世界大戦直後ですが、他方で大きなSF設定が施されていて、人々は機械の手足である義肢(クローム)を装着することが可能であり、さらには電脳化といって脳にチップを埋め込んで能力を拡張できることになっています
 
武庭純は見た目は全くの生身の人間ですが、アメリカ軍の最先端の技術によって全身を改造されたサイボーグであり、与那国島での活動もアメリカ軍の指示によるものでした
 
そんな彼は、アメリカ軍から「含光(ポジティビティ)」という最高機密情報の入手を命じられ、与那国島を後にして台湾に渡ります
 
壮絶な冒険の果てについに目的を果たした武庭純でしたが…
 
戦後すぐの時代なのに、電脳を使った様々なエピソードが繰り広げられるところや、義肢(クローム)のパワーを使ったバトルシーンが展開されるところなどは、まさに設定の勝利
 
サイバーパンク×ハードボイルド×歴史物が絶妙な配合になっていました
 
また、主人公だけでなく脇役のキャラクターも魅力的でしたし、サービス満点のエンタメ大作でした
 
本作は昨年12月20日に出版されたのですが、とても間に合わなかったので、マイベストランキングの対象としては今年に繰り入れます
 
今年はまだ半分も過ぎていませんが、年末になってもランキングの相当上位に食い込むでしょう

 

 

 

 

 

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