竹田人造さんの「AI法廷の弁護士」を読みました
裁判官がAIに置き換わっている近未来が舞台の作品です
主人公の機島雄弁は、AIのバグを突いて敗訴必至の状況を逆転する弁護士です
AI好みの容姿になるよう整形をして、AI好みの声になるように喉にメスを入れることまでやってのけます
という設定はなかなか面白いのですが、小説的にはちょっと読みづらい印象を受けました
また、冒頭の無罪判決が「被告人を無罪とします。」だったのは残念です
有罪の時は「被告人を」から始まり、無罪の時は「被告人は」から始まるため、刑事裁判の結果は四字きまりである、ということは割と有名な話ですので、やはりここは「は」でいってほしかったところです