アガサ・クリスティー/予告殺人 | 弁護士宇都宮隆展の徒然日記

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くにたち法律事務所@吉祥寺 東京大学法学部卒 東京弁護士会所属(35489) レアルマドリー・ボクシング・小説・マンガ・音楽・アート・旅行・猫などが中心のブログです

アガサ・クリスティーさんの「予告殺人(A Murder is Announced)」(羽田詩津子訳)を読みました
 
クリスティ自作ベスト10にランクされている作品で、ミス・マープルものです
 
冒頭に提示される謎は、とてつもなく魅力的
 
ガゼットという新聞の広告欄に、小さな村のある家で本日18時30分に殺人が起きるので皆様お集まりくださいとの予告がされます
 
なんかのゲームが催されるのだろうと思った近所の人たちが集まった18時30分に、いきなり停電となり、玄関から飛びこんできた男性が真っ暗な中でホールドアップを告げます
 
そしてとどろく3発の銃声
 
明るくなってみると、家の中で見知らぬ男性が自分の胸を弾丸で撃ち抜いて死んでいるのです
 
狙われていたのは、耳から血を流していたその家の女主人だと思われますが、いったい誰の仕業なのか
 
女主人は、もうすぐ多額の遺産を相続することになっていたので、先に殺してしまうことによってメリットを受けるものが犯人なのか
 
そうしているうちに、連続殺人が!
 
直感的に犯人はわかりますし、後出し的な要素がけっこうある作品なのですが、出だしの面白さがそんなことをどうでもよくしてくれました
 
クリスティ自作ベスト10はまだまだ未読作品が残っているので、今後も楽しみです

 

 

 

 

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