森泉岳士さんの「佐々々奈々の究明」の上下巻を一気読みしました
全く知らない作者の作品だったのですが、書店でみかけてジャケ買いです
佐々々奈々はミステリー作家
毎日規則正しく生活しており、人を寄せ付けない雰囲気の持ち主です
両親を早くに亡くし、妹の流々と二人で生きてきたという設定です
流々が心臓発作で急死した叔父の山荘を訪ねたところ、突然子どものころに優しくしてくれた叔母が失踪してしまったことを思い出します
流々は、そのことを記憶の奥底にしまい込んで忘れてしまっていたのです
芋づる式に、失踪前夜近くで叔母が男性と会っていたことまで思いだし、事件性を感じた流々は調査に乗り出しましたが、奈々は乗り気ではありません
知ることには責任が伴うと言うのです
登場人物の性格をいかした犯行、犯人の意外性、密室作りの巧さなど、ミステリとしての満足度は十分
個性的な絵柄も魅力的で、ジャケ買い大成功でした
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