リチャード・オスマンさんの「木曜殺人クラブ・逸れた銃弾」(羽田詩津子訳)を読みました
老人施設クーパーズチェイスで暮らす個性的な面々が、退屈しのぎに未解決事件の真相を追いかけるというシリーズの第3作です
第2作では第1作からの大ジャンプアップをみせてくれましたが、本作も第2作の延長線上で極めて高いレベルを維持していました
今回も天真爛漫な邪悪さをみせる元看護師のジョイスが大活躍
自分を殺しに来た相手をファブルのヨウコみたいにあっさり撃退してくれます
その魅力あふれる言動は、もはや元MI5のエリザベスを押しのけて主役ナンバーワンの座についたかのようです
メインとなる謎も、意外な犯人や意外な真相が飛び出してとても満足できました
キャラクターの数が増えすぎて、少し散漫に感じられるところもありましたが、そこは転じて長所にもなりうるポイントなのでしょうがないでしょう
すでにイギリスではシリーズ第4作「The Last Devil To Die」が刊行されており、アマゾンのレビューをチラッとみる限り評判がよさそうなので、翻訳されるのが今からとても楽しみです
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