マーティン・エドワーズの「処刑台広場の女(Gallows Court)」(加賀山卓朗訳)を読みました
舞台は一次大戦後のイギリス
主人公のジェイコブは、大衆紙の若き新聞記者です
彼は、サヴァナク判事の莫大な遺産を1人で受け継いだレイチェル・サヴァナクの周りで発生する連続殺人事件に巻き込まれます
メインストーリーと時々入れ替わって、サヴァナク判事が精神を病んで引きこもっていた島におけるジュリエット・ブレンダーノの日記が紹介されていきます
しかし、これは全く効果的ではありません
多少でもミステリ慣れしている読者にとっては、かなり早い時期からみえみえすぎます
ある登場人物に関するラスト付近の意外な展開には「おっ」と思わされましたが、その直前からの流れもみえみえです
そのようにほとんどすべてが予定調和という感じなので、かなり物足りないところがありました
しかし、文章が読みやすかったですし、展開がスムースでページを繰る手が止まらなかったのも事実です
トータルではそれほど悪くはなかったですね
また、「Gallows」が絞首台とか処刑台という意味だと知って、LED ZEPPELINの「Gallows Pole」という曲のタイトルの意味が今さらながらわかったことも有益でした
昔から好きだった曲なのに、意味を全く知ろうとしていなかったのは、我ながら怠惰でしたね
↓スレッズの方もよろしくお願いします